みんなのケータイ
「arrows M03」のマルチユーザー機能と「スマホ子守」
【arrows M03】
2017年2月21日 06:00
「arrows M03」には、マルチユーザー機能がある。簡単に言えば、ひとつのスマホを使いまわして、たとえば家族が使うときには別のユーザーに切り替える、という機能だ。
通知バーを表示すると、右上に人のシルエットが配置されている。ここがマルチユーザー機能への入口。富士通のサイトに公開されている取扱説明書(PDF)を見ると「ユーザーを追加」という項目だ。その操作手順ではGoogleアカウントの作成/ログインを省略している。つまり、Googleアカウントなしでも新規ユーザーを作成できる。
Googleアカウントなしの場合は、当然のことながら、Google Playなど一部サービスは利用できない。それでもバックアップなしの状態での「フォト」は利用できるし、Googleマップも現在地を確認したり、周辺施設をチェックしたりできる。YouTubeも、アプリを起動すると最新版へ更新するよう案内されるが、それをスルーして動画を楽しめる。
こうなると、アプリが勝手に追加されることもないし、我が子にスマホを使わせる場としてちょうど良い機能のように思える。幼児なら一緒にYouTubeの動画を楽しめるだろうし、自分のスマホを欲しがる小学校高学年~中学生には、買い与える前に、まずスマホに慣れる第一歩、という使い方もできそう。取扱説明書でも「家族と共用している場合でも」と記されている。ユーザーごとに通話をONにするかどうかまで設定でき、オフにしていれば誤操作で間違い電話をすることもないので、一時的に子へスマホを使わせて、少しを目を離すことがあっても安心だ。どうせなら、子供モードと割り切ったホームアプリや、使いすぎを防止するようなタイマーアプリなども欲しくなる。
ちなみにユーザーを切り替えると、他のユーザーの写真などにもアクセスできない。パソコンに繋いでも、それは同じだ。
つい先日、筆者は「スマホ子守」に関する調査の発表会を取材した(※関連記事)。スマホ子守については、避けるような提言も挙げられているが、このときの取材では、共働きなどの環境では、ある程度、子にスマートフォンを与えてあやしたりするのは仕方ない、といったニュアンスを強く感じた。使いすぎは良くない、適度であれば……というのはスマホ子守に限った話ではない。子との良い関係を維持するためにも、スマホに役立ってもらえる場面や使い方はある。そうしたときの一助として、「マルチユーザー機能」を知っておくと、より便利に使えそうだ。