みんなのケータイ
「iRig HD-A」との組み合わせで奏でるエレキギター
【Galaxy S7 edge SCV33】
2016年8月19日 12:00
「Galaxy S7 edge SCV33」の魅力は、Qi対応で日々のスマホライフが快適になること(関連記事)や、Gear VRやGear 360といった豊富なアクセサリーによって時代の最先端を体感できること(関連記事)であるというのは、これまで本コーナーで記してきた通り。
それらに加えて、筆者が個人的にとても魅力的に感じているのが、Galaxyシリーズのハイエンドモデルに実装されている「Samsungプロフェッショナルオーディオ」という技術だ。
少し解説しておくと、iOSと比べた際にAndroidの弱点となっているのが“音のリアルタイム処理”である。具体的には、入力された音を他の音源とミックスしながら再生したり、エフェクトをかけながら出力したりといったことができないのだ。頑張ってそんなアプリを作っても、楽器の演奏などでは遅延が致命的となり、実用に耐えない状況となる。
しかし、Samsungプロフェッショナルオーディオ搭載のGalaxy S7 edgeでは、この弱点が克服されているのだ。
で、何が嬉しいのかというと、IK Multimediaの「iRig HD-A」というアクセサリーを組み合わせることで、Galaxy S7 edgeをエレキギターのアンプシミュレーターとして使えるようになる。iRig HD-AとGalaxy S7 edgeを専用ケーブルで接続し、ギターとヘッドホンを繋ぎ、Galaxy Appsからダウンロードできる「AmpliTube FREE」もしくは「AmpliTube LE」というアプリを起動すればOK。どこでもエレキギターの演奏が可能となる。
さらに、サムスンはGalaxy向けに「サウンドキャンプ」(Soundcamp)というアプリを提供しており、iPhoneの「GarageBand」のように、iRig HD-A経由でレコーディングを行うこともできる。ただ、MIDIではない生音の処理の負荷は高いようで、事前に録音したトラックを再生しながら、もう一本ギターを加えようとすると、挙動が怪しくなる。
何とかできないかと試行錯誤した結果、カセットテープのMTR(マルチトラックレコーダー)時代の「ピンポン録音」という技が使えることに気がついた。レコーディングした音声はWAV形式のデータとして出力できるので、一旦この形でエクスポート。その後、新たなプロジェクトを作成し、先ほどのWAVファイルをインポート。その上で別トラックでギターを録音。これを繰り返すことで複数のギターの重ね録りが可能となる。
実際のところ、サウンドキャンプの挙動はそれでもなかなか安定しないのだが、ピンポン録音という懐かしい響きとともに、従来のAndroid端末ではできなかったことができるようになった喜びを噛みしめている。