みんなのケータイ

ガラホを防水カメラ代わりに使って夏を満喫?

【AQUOS K SHF31】

 夏である。防水カメラの季節である。当然皆さん水辺でスマホを使うことでしょう。たとえ防水対応でなくとも今では多くの防水ケースが売られているので安心だ……そうスマホならね。

 ガラホ(Android搭載フィーチャーフォン)にとっては厳しい。防水ケースが無いからだ。昔のガラケー(普通のフィーチャーフォン)用の防水ケースが残っていればよかったのだが、もはや家電量販店にそんな長細い防水ケースは売っていない。すべてスマホ用の幅が広いやつだ。

 ガラケーのアイテム自体、もう本当に無いのだ。全然無いのだ。そして新機種が出ているにもかかわらず、ガラホ用アイテムも無い。

 とはいえ筆者が使っているガラホAQUOS K SHF31は初代にして既に防水対応である。IPX5、IPX7仕様だ。つまりあらゆる方向から水をかけられても、水深1mの水槽に30分沈めていてもとりあえず大丈夫だ。

 しかし、この防水機能はあくまで常温の水道水、真水の話。プール、海水、温泉の使用は保証されていない。

 もっともそれは他の多くの防水スマホ、防水ケータイも同様。microUSB端子がむき出しのキャップレス防水であることを考えると、過去の防水ガラケーよりも進化しているくらいで、十分先進的と言える。

 だが夏に、海に、プールに、防水カメラ代わりに使うには不安だ。どこまで使えるのか試しておかなければ(強引)。

 まず、大きなスマホ用防水ケースを準備した。二軸ヒンジであればディスプレイを反転させデジカメスタイルにすることで、スマホ用、デジカメ用どちらの防水ケースも使えたであろう。だがSHF31は縦に開くだけなのだ。そのせいで多くのスマホ用ケースからはみ出てしまう……おのれ。

 しかし、中にはギリギリ収納できるスマホ用防水ケースもある。筆者が見つけたOutdoor Productsのウォータープルーフポーチがそうだ。ただ、無理矢理入れているので三段階あるロックは一段階しか使えない。

 もうひとつ、最も安価な防水ケース、ジップロックがある。これは素晴らしい。余裕で収まる。ただ縦長のガラホを収めるには大きいジップロックを使うことになる。ごわつき、かさばる。

防水スマホケースではOutdoor Productsのウォータープルーフポーチにガラホを無理やり収めた。撮影用ウィンドウがあるポーチだが、ガラホのレンズ位置は思いっきり外れてしまう……
ジップロックに入れて撮影。筆者で無くともこの写真を見れば相当無理しているのが分かるであろう……
そのまま撮影した画像。なんとか魚も水中の様子も分かる

 まぁ試してみるしかない。とある川で小魚を撮影してみた。まずはそのまま撮影。これは◎。操作がしやすく一番きれいに撮れる。もっとも小魚にはピントが合っていない。そもそもこの機種で水中撮影は考慮していないのだから仕方ない。

 次にスマホ用防水ケースに無理やり収納して撮影する方法。一段階しかロックできていないので浸水してきそうで怖い。が、浅い場所で短時間の撮影だったせいか浸水は無し。ただし撮影した画像はいかにもケース越しでぼやけている。レンズがケースに密着すればまだなんとかなりそうだが……。

 最後にジップロックで撮影。想像以上にボタンが押しづらい。大きいジップロックをたたんで撮影するため、持ちにくいのも最悪だ。レンズに密着しづらいうえ、ジップロック自体厚手なので、それ越しの撮影となると、画像はもう何がなんだかである。

スマホ用防水ケースで撮影。若干ぼやけているが、水中だというのはなんとか分かる
ジップロックに入れて撮影。もう何か分からないね……。たぶんレンズも曇っているのではないだろうか。ちょうどいいケースが欲しい……

 結局ケースを使わずにそのまま撮影するのが一番良いという結論。これでは海で撮影なんて現実的ではない。せっかくの夏だというのに。というわけで……ガラホユーザーが夏を満喫したいのなら、なんとかガラケー時代の防水ケースを見つけてください。きっとどこかのお店の片隅に縦長のケースが残って……いないかなぁ。