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機種変に備えてAndroid 6.0の新しいバックアップ機能を有効に
【arrows NX F-02H】
2016年7月4日 06:00
「arrows NX F-02H」にAndroid 6.0アップデートが配信され、さっそくソフトウェアアップデートを実行した人も多いはず。Android 6.0になって変わる部分はたくさんあるけれど、やや地味ながらも注目したいのが、新しくなったバックアップ・リストア機能だ。
Android 5.0でもバックアップ・リストア機能は一応存在した。「Android Backup Service」という仕組みによって実現されているもので、バックアップできるのはGmailやGoogleカレンダーの設定、Wi-FiのSSIDとパスワード、ホーム画面の壁紙など。Google Playからダウンロードした一般のアプリの設定やデータもバックアップ対象になる。
ただ、一般のアプリがこの機能を利用するにはアプリプログラム側での対応が必須で、実際のところ対応アプリも多くはなかった。機種変更や故障でアプリをインストールし直す時など、バックアップを最も活用したい肝心な場面ではあまり役に立たない機能だったかもしれない。
Android 6.0になって、このバックアップ・リストアの仕組みは大きく変わった。アプリプログラム内での特別な対応が不要になり、OS側の処理によって最低でも24時間ごとにアプリの設定やデータを自動バックアップしてくれる。バックアップ先はユーザーの指定したGoogleアカウントのGoogleドライブで、必要なデータ領域はGoogleドライブの契約容量にカウントされないのがうれしい。
バックアップを有効にするには、「設定→端末管理→バックアップとリセット」の「データのバックアップ」をオンにして、バックアップ先のGoogleアカウントを指定するだけ。ただし、動作にはいくつかの条件がある。Android 6.0向けに作られた(sdkVersionが23の)アプリであることや、バックアップされるアプリの設定やデータのサイズが25MBまでであることなどだ(データサイズが超過するとそれ以降はバックアップされない)。
Android 6.0向けに作られたアプリは、今のところそれほど豊富にあるわけではない。データが25MB以内という点においても、大量のデータを追加インストールするゲームなんかは軒並みバックアップ不可になりそうだ。それでも将来的な機種変更、例えば7月6日に発売される予定の「arrows SV F-03H」などのことも考えて、arrows NX F-02Hで今のうちにバックアップをオンにしておけば、環境移行の手間は多少なりとも軽減されるに違いない。
ちなみにリストアは、バックアップデータがあるアプリをインストールした際に自動で行われるようになっている。すでにAndroid 5.0からは、NFC搭載端末同士でGoogleアカウントの設定などを引き継ぐ「タップ&ゴー」機能が盛り込まれ、もちろんarrows NX F-02Hから他機種へ移行する際にも利用できる。
新しい機種への乗り換えはワクワクする反面、それまで構築してきた設定をほとんどイチからやり直す作業でもあり、満足に使い始められるまで無駄に時間がかかってしまうのがネックだった。次の機種変更時には新しいバックアップ・リストア機能やタップ&ゴー機能をうまく活用して、スムーズに環境移行できるようにしておきたいものだ。