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スマホ史上最強を謳える「HUAWEI P30 Pro」

新世代LeicaクアッドカメラとAIがスマートフォンの楽しみ方を変える

Leicaとの協業によるマルチカメラをはじめ、数々の革新的な機能を搭載し、国内外のスマートフォン市場をリードするファーウェイ。今年3月にはフランス・パリで発表された同社のフラッグシップモデル「HUAWEI P30」シリーズがいよいよ国内向けモデルとして、「HUAWEI P30 Pro」がNTTドコモから発売された。ひと足早く実機を試すことができたので、その内容をチェックしてみよう。

NTTドコモから遂に発売された「HUAWEI P30 Pro」

イノベーションで市場をリードするファーウェイ

スマートフォンが普及し始めて、約10年が経つ。これまでさまざまなメーカーが数々の新機能を搭載したモデルを次々と市場に投入し、スマートフォンを進化させてきた。当初の数年こそ、各社とも「まずは安定した動作を~」というアプローチだったが、その後は各社の技術革新(イノベーション)の競争が激しくなり、市場を見ている消費者も取材をしている我々も各社の新機能に驚かされてきた。

そんな国内外のモバイル市場において、ここ数年、次々と新機能を搭載し、新しいトレンドを生み出してきたのがファーウェイだ。なかでも同社製スマートフォンに搭載されるカメラは、ライバル機種に先駆け、新技術や新機能を採用し、市場をリードしてきた。

ファーウェイ製スマートフォンのカメラといえば、複数のカメラを搭載したマルチカメラが知られている。このトレンドを最初に生み出したのが2015年5月発売の「honor 6 plus」で、被写界深度の違いを利用することで、一眼レフで撮影したように、背景をぼかし、被写体を際立たせるという写真を撮影できるようにしていた。撮影した写真を端末内の編集機能を使い、ピントを合わせる位置を自由に変更できる機能も注目を集めた。

2016年6月にはドイツの老舗光学機器メーカーのLeicaと共同で開発したダブルレンズカメラを初搭載した「HUAWEI P9」を国内向けに発売し、それまでのスマートフォンにはない高品質な写真の撮影を実現した。HUAWEI P9のダブルレンズカメラは、モノクロセンサーによるカメラとカラーセンサーによるカメラを搭載し、モノクロセンサーで得た明暗情報をカラーセンサーで得たRGB情報に組み合わせることにより、それまでのスマートフォンには難しかったダイナミックレンジの広い高品質な写真を撮影することを可能にした。後継モデルの「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 plus」にも継承されたLeicaダブルレンズカメラは、モバイル業界だけでなく、カメラ業界でも高い評価を受け、カメラ雑誌などの専門メディアや専門家の投票によって選出される「TIPA AWARDS」において、連続で「BEST PHOTO SMARTPHONE」に選ばれるなど、カメラ業界でも高い評価を受けている。

「HUAWEI P10」(左)「HUAWEI P10 plus」(右)継承されたLeicaダブルレンズカメラは、「TIPA AWARDS」連続で「BEST PHOTO SMARTPHONE」に選ばれるなど高い評価を受けた

スマートフォンのカメラの普及により、コンパクトデジタルカメラの市場が縮小したと言われることが多いが、ファーウェイはLeicaとの協業により、複数のカメラを組み合わせるという、既存のカメラ業界にはなかった革新を実現した。ファーウェイが生み出したマルチカメラという流れは、わずか数年でマルチカメラをモバイル市場の最重要トレンドに位置付けられるほどの拡がりを見せた。「イノベーション」を謳うメーカーは数多く存在するが、本当の意味で他製品にない機能を実現し、ユーザーを驚かせ、市場を拡大してきたのは、ファーウェイをおいて、他にないだろう。

昨年、グローバル市場で2億台を超える出荷を記録したファーウェイは、現在、世界第2位のシェアを持ち、世界中に多彩なモデルを展開しているが、同社のフラッグシップには、2つのシリーズが存在する。ひとつは大画面、大容量バッテリーのトレンドを生み出した「HUAWEI Mate」シリーズ、もうひとつがコンパクトなボディに、いち早くマルチカメラを搭載した「HUAWEI P」シリーズだ。他社のラインナップと比べ、同社のラインナップがユニークなのは、それぞれのシリーズの基本コンセプトをキープしつつ、それぞれのシリーズにフラッグシップ、ミッドレンジ、普及モデルを揃えている点だ。Leicaカメラを搭載したモデルは、HUAWEI PシリーズとHUAWEI Mateシリーズのフラッグシップモデルを中心に展開されており、例年、秋頃に発表されるHUAWEI Mateシリーズ、春頃に発表されるHUAWEI Pシリーズのそれぞれで進化を遂げてきている。

今回、NTTドコモから発売される「HUAWEI P30 Pro」は、今年3月、フランス・パリでグローバル向けに発表された「HUAWEI P30 Pro」をベースに、国内市場で必須とされるおサイフケータイなどの機能を追加した日本向けモデルになる。NTTドコモでは昨年もグローバル向けモデルをベースにした「HUAWEI P20 Pro」を販売しており、二年連続でNTTドコモからグローバル向けフラッグシップモデルが国内市場向けに発売されることになった。

ところで、ファーウェイといえば、米商務省の規制により、国内市場でも一時的に予約受付や販売が見合わせられたが、当初からGoogleがアナウンスしていたように、現在販売中のモデルについては、今後もセキュリティパッチなどのサポートが受けられ、Gmailなどのアプリも継続して利用できる。もちろん、今回の「HUAWEI P30 Pro」も含まれるため、ユーザーとしては安心して利用できる。

「HUAWEI P30 Pro」は新世代Leicaクアッドカメラを搭載

「HUAWEI P30 Pro」は昨年の「HUAWEI P20 Pro」や「HUAEI Mate 20 Pro」に搭載されたLeicaトリプルカメラを進化させ、新開発のイメージセンサーを採用した「Leicaクアッドカメラ」を搭載し、史上最強と謳われた従来モデルを上回る高品質な写真の撮影を可能にしている。しかも写真は高品質というだけでなく、はるか遠くの被写体を大きく捉えることができる望遠カメラも搭載し、月の写真を撮影できるという、今までのスマートフォンにはないカメラに仕上げられている。もちろん、カメラ以外にも日常の利用シーンに役立つワイヤレス充電やワイヤレスリバースチャージ、防水防塵対応、美しいボディデザインを実現するディスプレイ内指紋センサーやディスプレイ内蔵レシーバー、2つのAI専用プロセッサー(NPU)が組み込まれた新世代チップセットによる高速処理など、ライバルモデルを圧倒するスペックを持つスマートフォンとなっている。

美しい両面3D加工のガラスボディ

スマートフォンは常に持ち歩くものだけに、デザインやボディの持ちやすさなどが気になるところだが、従来モデルからデザインを一新した「HUAWEI P30 Pro」は、前面、背面ともに、左右両端を湾曲させた美しい3D加工のガラスで仕上げられており、流線形の手にフィットする形状となっている。

美しい3D加工のガラスで仕上げられている

左右両端が湾曲する

前面には1080×2340ドット表示が可能な約6.5インチフルHD+対応有機ELディスプレイを搭載する。ディスプレイはDCI-P3対応の広色域をカバーし、対応する映像コンテンツが増えてきたHDR10の再生にも対応する。周囲の明るさに影響されることなく、高い視認性を確保しており、映像や写真、Webページなども非常に見やすく、美しい。

左右両端が湾曲したディスプレイは、上部にしずく型ノッチを備えているものの、左右両端はかなりの狭額縁で、本体前面のほとんどをディスプレイが占めるデザインに仕上げられている。本体を手に持つと、ディスプレイのみを持ち歩いているような印象だ。この独特のデザインは、従来モデルで前面に備えられていた指紋認証センサーと上部のレシーバー(受話口)をディスプレイに内蔵できたことによって、実現されている。指紋認証はHUAWEI Mate 20 Proに続き、ディスプレイの内側に光学式センサーを内蔵し、内側から光を当てることで、指紋を読み取れるようにしている。読み取り時は画面に位置が表示され、従来モデルよりも認識のレスポンスを向上させることで、使い勝手を改善している。ちなみに、生体認証は指紋認証のほかに、顔認証にも対応する。

しずく型ノッチを採用し、32MピクセルのイメージセンサーにF2.0のレンズを組み合わせたインカメラを内蔵

指紋認証センサーはディスプレイ内に内蔵

上部には周囲の音を拾うためのマイクなどを内蔵

通常、上部に備えられるレシーバーは、アコースティック・ディスプレイ技術により、電磁気による音伝導を採用する。ディスプレイにレシーバーを内蔵したことは、デザイン面以外にもメリットがあり、通話時にレシーバーと耳の位置をあまり気にしなくてもディスプレイ上部を耳に当てるだけで、クリアな通話が可能になる。周囲が騒がしい場所では、耳にディスプレイをピタッと当てるように通話をすると、相手の声が一段と聞き取りやすくなる印象だ。

ボディカラーはブリージングクリスタルとブラックがラインナップされており、ブリージングクリスタルは見る角度によって、印象が変わる独特の存在感がある。落ち着いた雰囲気を狙うなら、高級感のある仕上がりのブラックもおすすめだ。ボディはIPX8/IP6X準拠の防水防塵に対応しており、突然の雨や水しぶき、水中落下時にも安心して利用できる。水に近いところで活動することが多いユーザーには欠かせない機能のひとつだ。

ボディカラーはブリージングクリスタルとブラック

ボディはIPX8/IP6X準拠の防水防塵に対応

本体には約4100mAhの大容量バッテリーを内蔵。また、充電についてはQi規格準拠のワイヤレス充電にも対応しており、市販の一般的なQi対応充電器でも利用できる。このQi規格準拠のワイヤレス充電を活かし、他のQi規格準拠のワイヤレス充電対応製品を充電する「ワイヤレス給電(ワイヤレスリバースチャージ)」の機能も利用できる。たとえば、外出中などにバッテリー残量が残り少なくなった友だちや家族のQi対応スマートフォンに対して、「HUAWEI P30 Pro」から電池残量を分けることができる。Qi対応の製品はスマートフォン以外に、Bluetoothヘッドセットなどのアクセサリー類にも拡大しており、これらも同じように充電できる。

Qi規格準拠のワイヤレス充電にも対応

チップセットはHUAWEI Kirin 980を採用し、6GBのRAMと128GBのROMを搭載する。メモリーカードはHUAWEI Mate 20 Proに引き続き、nanoSIMカードと同サイズのNMカードを装着することが可能だ。HUAWEI Kirin 980については最新の7nmプロセスルールで製造されており、省電力性能に優れるほか、AI専用プロセッサー(NPU)を2つ組み込んでおり、HUAWEI P20 Proと比べ、AI利用時のパフォーマンスが226%、電力効率が182%、向上しており、高い処理能力を発揮する。実際のパフォーマンスでも後述するカメラのAI認識も高速化され、全体的なパフォーマンスも一段とキビキビと動作するようになった印象だ。

また、ハードウェアでユーザーの利用環境に大きく影響しそうなのがGPSをはじめとした位置情報だ。ファーウェイは昨年発売されたHUAWEI Mate 20 Proで、はじめてGPSでL1とL5の2つのバンド(周波数)に対応し、衛星からの信号が弱くなりがちな市街地などでも正確な現在地を測位できるようにしている。Googleマップやランニングアプリなどで、ルートを探索したり、記録することが多いユーザーにとっては、大きなアドバンテージになるだろう。

プラットフォームはAndroid 9 Pieを採用し、ファーウェイのユーザーインターフェイス「EMUI 9」を組み合わせている。ユーザーインターフェイスで少し気になるのは、Androidプラットフォームのナビゲーションキーが表示されず、ジェスチャー操作が出荷時設定となっている点だ。ジェスチャー操作では、画面中央を上方向にスワイプして[ホーム]、画面右端から内側にスワイプして[戻る]、画面中央を上方向にスワイプして中段で止めて[履歴]が割り当てられている。最初は少し慣れが必要だが、画面を広く使えるメリットもあり、快適に使うことができる。従来と同じように、画面下段に[戻る][ホーム][履歴]の3つのキーを表示したいときは、設定画面の[システムナビゲーション]-[3つのキーによるナビゲーション]を選べば、切り替えることができる。

画面下段に[戻る][ホーム][履歴]の3つのキーを表示したいときは、[3つのキーによるナビゲーション]を選ぶといい

ホームアプリは出荷時にNTTドコモのホームアプリ「docomo LIVE UX」が設定されているが、ユーザーの好みに応じて、ファーウェイのホームアプリ「Huaweiホーム」を選ぶこともできる。ホーム画面の切り替えも[標準]と[ドロワー]の2種類から選択できるようにしている。

新開発のRYYB式イメージセンサーを搭載したLeicaクアッドカメラ

基本機能が従来モデルに比べ、大幅に向上した「HUAWEI P30 Pro」だが、ユーザーとして、注目したいのは、やはり、Leicaクアッドカメラだろう。「写真の常識を変える」と銘打たれたキャッチコピーからもわかるように、ライバル機種はもちろん、これまでのファーウェイ製スマートフォンを上回る革新的なLeicaクアッドカメラが搭載されている。

Leicaクアッドカメラを搭載

背面に搭載されるメインカメラは、上部側から約2000万画素のイメージセンサーにF2.2のレンズを組み合わせた16mmの超広角カメラ、約4000万画素のイメージセンサーにF1.6のレンズを組み合わせた27mmの広角カメラ、約800万画素のイメージセンサーにF3.4のレンズを組み合わせた125mmの光学5倍ズームカメラが並び、その内側に深度測定に利用するToF(Time of Flight)カメラで構成される。ToFカメラの隣には色温度&フリッカーセンサー、フラッシュを備え、さまざまなシーンでの的確な撮影を可能にしている。

この背面に備えられたカメラの内、もっとも注目されるのが広角カメラの約4000万画素のイメージセンサーだ。一般的に、イメージセンサーは4つの格子状に並んだフォトダイオードに、RGGB配列のカラーフィルターを重ねた形で構成されている。これに対し、「HUAWEI P30 Pro」に搭載された約4000万画素のイメージセンサーは、RYYB配列で構成している。イメージセンサーでは過去40年間、RGGB配列が採用されてきたが、RYYB配列はこれを転換するという斬新な手法であり、世界初の取り組みになる。RYYB配列のイメージセンサーはRGGB配列にイメージセンサーに比べ、約40%以上、多くの光を取り込むことを可能にしている。ちなみに、イエローのフィルターは緑と赤の両方の光を取り込むことができるため、ファーウェイとセンサーメーカーが培ってきた技術を活かした精密なISPアルゴリズムによって、画像処理を行うことで、美しい映像を撮影できるようにしている。

この約4000万画素のイメージセンサーは、配列が特徴的なだけでなく、センサーサイズもライバル機種を大きく上回るものとなっている。たとえば、iPhone XS MaxやGalaxy S10+など、最新のライバル機種では1/2.55インチの1200万画素イメージセンサーが搭載されているが、「HUAWEI P30 Pro」に搭載された約4000万画素のRYYBイメージセンサーは1/1.7インチという125%も大きいサイズのものが搭載されている。センサーサイズが大きければ、当然のことながら、取り込める光の量が増えるため、暗いところでも明るく撮影できるなどのメリットがある。約4000万画素イメージセンサーの広角カメラには、F1.6のレンズを組み合わせているが、これは従来のHUAWEI P20 ProのF1.8のレンズに比べ、25%も明るく、撮影時に取り込める光の量がさらに増えている。

これらの光を多く取り込める設計により、ISO感度は最大409600まで向上しており、面倒な設定変更をすることなく、真っ暗な場所でもそこに何が存在するのかをしっかりと捉え、写し出すことができる。帰宅後に、暗い部屋で寝ている子どもの寝顔を撮るようなシーンでも明かりをつけなくても撮影できるわけだ。

次に、約2000万画素のイメージセンサーを搭載した超広角カメラは、さまざまなシーンにおいて、ワイドに撮影したいときに役に立つ。たとえば、数人で集合写真を撮るとき、被写体から離れないと撮影できなかったり、屋外でも人物と背景をいっしょに撮ろうとすると、なかなか構図内に収まらないといったことが起きる。「HUAWEI P30 Pro」の超広角カメラは、35mm換算で16mmというワイドアングルでの撮影に対応しているため、こういったシーンでも簡単にカメラを切り替えるだけで撮影することができる。超広角カメラは旅先などで風景を撮るときにも有効なので、ぜひ活用したいところだ。

そして、約800万画素のイメージセンサーを採用した望遠カメラは、焦点距離が125mmで、光学5倍のズームを組み合わせている。一般的に、ボディが薄型のスマートフォンには高倍率の光学ズームを搭載することが難しいとされてきたが、「HUAWEI P30 Pro」では、潜望鏡と同じようなペリスコープを採用することにより、このスリムボディに光学5倍ズームの搭載を実現している。この望遠カメラは光学だけでなく、画質を劣化させないハイブリッドズームを利用することで10倍、デジタルズームを利用することで最大50倍までの望遠撮影を可能にしている。少し離れた被写体に寄って撮りたいときに便利だが、この50倍デジタルズームを最大限に活用することで、月の写真を撮ることもできる。筆者もグローバル版のときに撮影し、今回も撮影してみたが、壁や手すりなどに端末を当てて、半固定のようにセッティングすれば、三脚などを利用しなくても月の写真は意外に簡単に撮ることができた。

筆者が実際に50倍ズームで撮影した満月

こちらも馴染みの薄暗いバーで撮影したもの

この望遠カメラでの撮影にも効果を発揮しているのが手ぶれ補正だ。「HUAWEI P30 Pro」のメインカメラの内、広角カメラと望遠カメラにはそれぞれ光学手ぶれ補正が搭載されており、薄暗いところでも手ぶれを抑えた写真を撮影できる。特に、望遠カメラは手ぶれの影響を受けやすいため、光学手ぶれ補正の搭載はかなり有利だ。

本体背面に搭載されたLeicaクアッドカメラの内、4つめのカメラが「ToFカメラ」だ。ToFカメラは深度情報を得るためのカメラで、ここで得られた情報を他のカメラで撮影された情報と組み合わせることで、ポートレートモードで撮影したとき、背景のボケ具合いをカメラや被写体からの距離に応じて、自然に変化させることができる。ちなみに、ToFカメラはGoogleが提供するARCoreと組み合わせることで、ARコンテンツを楽しむことができる。

撮影するシーンに合わせ、最適な状態で撮影できる機能も充実している。たとえば、人物を撮影するとき、逆光などで顔が暗くなってしまったり、他の光源の影響で色合いが違ってしまうようなことがあるが、「HUAWEI P30 Pro」ではAIの技術を活かした「AI HDR+」により、明るさや色合いのバランスが取れた写真を撮ることができる。もちろん、人物だけでなく、建物や街中の対象物を撮影するときにも効果を発揮する。なかでもファーウェイ製端末の強みであるポートレートは、人物をしっかりと捉え、背景とのボケ具合の差を自然に処理することで、美しく自然な写真に仕上げられる。

最近、AIの技術を活かしたポートレート撮影は他機種でも展開されはじめているが、不自然さが残る仕上がりが多いのに対し、「HUAWEI P30 Pro」で撮影した写真は非常に自然に美しい仕上がりとなっている。人物の背景の境界部分などを拡大してみると、その違いがよくわかるはずだ。花などを撮影するときに便利なマクロ撮影にも対応する。カメラを起動し、被写体に2.5cmまで近付くと、AIが認識し、画面に[スーパーマクロ]と表示されれば、マクロ撮影が可能だ。今までのスマートフォンのカメラにはなかった迫力ある独特の雰囲気を持つ写真を撮ることができる。花などだけでなく、食べ物なども撮ってみると、質感の豊かな印象が伝わる写真が楽しめるはずだ。

被写体に2.5cmまで近付くと、AIが認識し、画面に[スーパーマクロ]と表示される

これらのLeicaクアッドカメラが持つ性能は、静止画だけでなく、動画撮影にも活かされる。たとえば、動画撮影は静止画以上に低光量での撮影に厳しいとされるが、「HUAWEI P30 Pro」はより多くの光量を取り込めるイメージセンサーの性能を活かし、バースデーケーキのロウソクを吹き消すようなシーンでも被写体の表情や周囲の雰囲気を含め、動画で撮影ができる。デュアル光学手ぶれ補正とAIによる手ぶれ補正を活かすことにより、スキーなどのスポーツのシーンにおいて、アクションカメラのように撮ってもブレを抑えた動画を撮影することが可能だ。風景などの動きを一定時間、撮影して、高速に再生できるタイムラプスにも対応するほか、広角カメラと望遠カメラで同時に動画を撮影できるデュアルビュービデオも楽しめる。デュアルビュービデオは特定の被写体を追いかけながら撮影しつつ、広角カメラで周囲の様子も同時に撮影できるため、運動会の撮影などにも有効活用できそうだ。

待ちに待った史上最強カメラ搭載の「HUAWEI P30 Pro」は買い!

「スマートフォンは成熟した」と言われながら、各社の新製品には次々と新機能が搭載され、さらなる進化を続けている。なかでもファーウェイはまさに「イノベーション」と呼べるに相応しい多彩な機能を搭載し、新製品が登場する度に我々ユーザーを驚かせてくれる。今回の「HUAWEI P30 Pro」は、新開発のRYYB配列のイメージセンサーをはじめ、AIを活かした手ぶれ補正や被写体認識、光学5倍ズームの望遠撮影、デジタル50倍ズームによる月の撮影、2.5cmまで寄れるマクロ撮影など、カメラ機能については文句なしに史上最強を謳える製品に仕上げられている。

なかでもイメージセンサーをセンサーメーカーと共に新開発するなど、ライバル製品にはないアプローチであり、ファーウェイの勢いを感じさせる取り組みと言えるだろう。カメラ以外にも優れたポイントは数多く、流線形の美しいボディデザイン、HUAWEI Kirin 980チップセットを活かしたAI技術、約4100mAhの大容量バッテリーとワイヤレス給電など、単なるスペックだけでは語れないアドバンテージを数多く持つ製品と言えるだろう。待ちに待った一台であり、カメラを中心にスマートフォンの最先端を体感したいユーザーにはぜひ試して欲しい製品だ。