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ファーウェイ「P30」シリーズがいよいよ国内発売

月も撮れる「P30 Pro」、トリプルカメラの「P30」、3万円台の「P30 lite」

 ファーウェイ・ジャパンは、21日、P30シリーズの日本国内での展開に向けた説明会を開催した。

呉波氏(中央)

 50倍ズームのカメラを備えるNTTドコモの「P30 Pro」や、トリプルカメラで光学3倍/デジタル30倍ズームに対応したSIMフリースマホ「P30」、そして今回詳細が明らかにされた「P30 lite」がラインアップされる。

 説明会の冒頭、そして最後には、米国政府の制裁を受けたことによる同社の考えについて、ファーウェイのデバイス部門、日本・韓国リージョンプレジデントの呉波氏がメディアを通じて消費者へ呼び掛ける場面もあった。

 各機種の詳細は、本誌記事でもご紹介している。3月にグローバルで発表された「P30 Pro」「P30」に加え、今回、「P30 lite」が加わって日本国内で展開されることになった。

 21日の説明会では、商品紹介は「P30 Pro」のカメラ機能にフォーカスする形となり、途中には写真家の萩庭桂太氏が登壇し、「P30 Pro」のカメラで撮影した月や、真っ暗闇の部屋などの写真を紹介し、あらためてのその実力をアピールした。

萩庭氏が撮影した写真を紹介
新機種を紹介するファーウェイ・ジャパンの阿部崇氏
阿部氏はP30 Proのズームを競合他社のスマホと比較
ズームで捉えた写真で、P30 Proの優位性をアピール
発表会場の照明を落として撮影し、P30 Proで明るく撮れることを紹介

グローバルで着実にシェアを拡大

 スマートフォンのカメラ機能を軸に、グローバルで着実にシェアを成長させてきたファーウェイ。呉波氏によれは、2019年第1四半期のスマートフォン出荷数は、グローバルで5900万台に達した。

 調査会社のIDCによれば、ファーウェイのグローバルシェア(2019年第1四半期)は19%で、サムスン(23.1%)に次ぐ2位。3位はアップル(11.7%)で、呉波氏は「アップルとの差が開いた」と胸を張る。

 市場をリードできるポジションにある背景として、呉波氏は、ファーウェイが多額の資金を研究開発に投じていることに触れる。その額は113億ユーロ(約1兆3890億円)と世界トップクラスであり、その結果として、2018年の特許件数は5404件と2年連続で世界1位になった。

日本でも着実に上位

 MM総研の調査では、2018年通年での出荷台数で、国内キャリアおよびSIMロックフリー両方をあわせ、シェア5位になったファーウェイ・ジャパン。SIMロックフリー市場だけに限ると2017年、2018年と続けて2年連続でシェア1位になった。

 2019年に入ると、さらにその勢いは増し、第1四半期でシェア3位に達している。そうした中で、2018年にリリースした「P20 lite」は、国内でもっとも売れたAndroidスマートフォン(BCN調査)となり、「SIMフリー市場で1位をキープしている。他社さんとの距離をさらに大きく引き離した」と呉波氏。

 そのP20 liteの後継モデルとなるのが今回発表された「P30 lite」。呉波氏は、Pシリーズが、スタイリッシュな映像美や、革新性を受け継いできたモデルと位置づけ、引き続き日本市場へ注力する姿勢を見せた。

サポート拠点、20店舗新設へ

 さらなる飛躍をはかるため、説明会の最後に触れたのが、サポート拠点の拡大だ。

 現在は、札幌や仙台、東京、横浜、名古屋、広島、福岡の7カ所にあるファーウェイ認定修理店。

 7月から順次拡大し、千葉、神奈川、愛知、京都、長野、群馬、栃木、埼玉、兵庫、静岡、青森、新潟、愛媛、鹿児島、岡山へあわせて20店舗新設されることになった。

 さらに修理代金を割り引くサービスデーは6月から、毎月第2の週末(金、土、日)に実施されることになった。