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「Samsung Galaxy A57 5G」は、本当に“買い”なスマホなのか? 法林・鈴木・佐藤・ちえほんが語るその特徴とは?

 4月23日、サムスン電子ジャパンからミッドレンジスマートフォン「Samsung Galaxy A57 5G」が発売された。7万9800円と手に取りやすい価格(オープンマーケット版)ながら、前モデル(Samsung Galaxy A55 5G)から大幅な薄型化や、優秀な3眼カメラなど、バランスのよさが光る端末だ。

 Samsung Galaxyと言えば、AI機能やカメラに注力した「Samsung Galaxy Sシリーズ」、折りたたみ式の「Samsung Galaxy Zシリーズ」に注目されがちだが、性能と価格のバランスに優れるモデルとして、多くの支持を集めるのが「Samsung Galaxy Aシリーズ」である。

 今回は、そんなSamsung Galaxy Aシリーズの最新モデル「Samsung Galaxy A57 5G」について、ライター陣が赤裸々に語り尽くした。

 参加者は、携帯業界に精通するライターの法林岳之氏、鈴木朋子氏、佐藤文彦氏と、YouTuberとしても活躍するちえほん氏の4名。モデレーターは編集部 竹野が担当する。

法林岳之氏、佐藤文彦氏、鈴木朋子氏、ちえほん氏の4人が「Samsung Galaxy A57 5G」を語る

薄型軽量化で使い勝手は大幅に向上

――まずはディスプレイ、デザインについて、「Samsung Galaxy A57 5G」が6.7インチディスプレイを搭載する中、同価格帯の他社製品には6.1インチ、6.3インチといったコンパクトなモデルが並んでいます。また、今回は6.9mmという薄さも特徴ですが、実際に触ってみた感想をいただけますか。

厚さが6.9mmに

ちえほん氏
 個人的には、「Samsung Galaxy Aシリーズに求めていたものが出た」と思っています。前モデルは大画面で、ステレオスピーカーの品質も良く、エンタメコンテンツの体験としては優れていましたが、肝心の普段使いと言う観点では、重くてやや物足りなかったです。

 今回の「Samsung Galaxy A57 5G」は、初めて手に持った時に「おっ」と思うくらい、薄さ、軽さが魅力的です。3月に発売された「Samsung Galaxy S26」シリーズの際にも感じましたが、スペックでの勝負というよりは、ユーザー体験を重視しているという第一印象です。

――軽さ、薄さは持ちやすさに直結する大きなポイントですよね。

鈴木氏
 私も大画面と薄さ、軽さのバランスにはびっくりしました。大きい画面でも、これだけ薄ければ持ちやすいですよね。あと、ぱっと見のデザインに高級感があります。色もおしゃれで、10万円切りの安さを感じません。

 若い世代は、カメラの数でスマートフォンを選ぶと聞いたことがあるので、カメラが3つ並んでいるのもいいと思います。これも安さを感じさせないポイントですよね。

――画面が大きすぎて“持ちにくい”とは感じませんでしたか。

鈴木氏
 端末が薄いので持ちやすかったです。ディスプレイもきれいで、写真や動画も美しく表示されます。若い世代にもいいですよね。

佐藤氏
 やっぱり薄さは正義だと思いますし、大画面だからこそ薄さがより映える部分もあると思います。

 他社のミドルクラス端末は、コンパクトで片手操作を重視したものが並んでいますが、昨今の流行や、スマートフォンで楽しめるコンテンツが増えていることを考えると、大画面の需要のほうが大きいと思います。

 あと、薄型化したことで、Samsung Galaxy Sシリーズのデザインに近づきましたよね。メーカーとして統一感が出ているのも、個人的には好印象です。

――前モデルと比較しても、デザイン面でのブラッシュアップは強く感じます。

佐藤氏
 Sシリーズ、Zシリーズもどんどん薄型化していて、Aシリーズだけが取り残されている状態だったので、しっかりと上位機種の進化がミドルクラスまで反映されてきているのは、いいところだと思います。

法林氏
 薄さに関しては、最近の若い世代は、透明ケースに写真やステッカーを入れるのが当たり前になっているのも無視できない。ケースを付けると厚さは増すし、1mm、2mmで致命的な差が出るので、アドバンテージは大きい。ケースは重さにも直結するからね。

 あと、手帳型のケースを好む方も多い。これも厚さ、重さに大きく影響するので、本体が軽い、薄いのは絶対的に優位。デザインとしては、背面にカメラが3つ並んでいるのがSamsung Galaxyの顔でもあるので、「Samsung Galaxy A57 5G」もSamsung Galaxyらしさを主張できている。

 Sシリーズはマット系の背面なのに対して、「Samsung Galaxy A57 5G」は光沢系になっているので、そこの対比もニュアンスが変わっていていいかな。

 画面の大きさに関しては、「Samsung Galaxy S26+」が日本でも出たので、これまでコンパクトなSシリーズを使っていた知り合いが買いかえるという話も聞いた。全体的に画面サイズは、もう一段階大きくなるフェーズになっているので、今回の6.7インチはありだと思う。コンパクトなモデルは、今はちょっと難しいよね。

佐藤氏
 もちろんコンパクトモデルが好きな人もいるので、それを否定するわけではありませんが、ニーズという意味では、大画面のほうが高まっているのは事実でしょう。

――コンテンツで言うと、ネット配信のみのスポーツなどもあるので、自分のスマートフォンで見る方が多いですよね。

法林氏
 動画を見ると言っても、若い世代は縦動画とかSNS内の動画も多く見ている。そう考えると、6.7インチはちょうどいいサイズだよね。あと、最近は自分の顔をポップアップで表示しながら、ビデオ通話をしている人も見かけるので、これくらいのサイズ感は欲しい。

佐藤氏
 「Samsung Galaxy A57 5G」は、ちょっと縦に長いデザインですよね。これも持ちやすさを助長しているかなと思います。

――縦に長いと、バランスが悪くなることはありませんか。

佐藤氏
 僕は違和感ないですけど、みなさんどうですかね。

ちえほん氏
 まったく違和感は覚えませんね。筐体バランスをすごく考えて作っていることが伝わってきます。

――Aシリーズは、10万円以下のスマホを求めるユーザーや10代のファーストスマートフォンとして選ばれることが多いと伺いました。世代で考えると、大画面はどのように活用されているのでしょうか。

ちえほん氏
 僕はゲームをよくするので、シンプルに画面が大きいほうがプレイしやすいです。大画面だからこその動画体験、Webページの見やすさはありますが、プラスしてゲームの操作性にも直結すると思います。

――画面が大きいと、指が届かないといったことはないですか。

ちえほん氏
 そこはゲームにもよりますかね。

法林氏
 横向きのゲームは、ちゃんと左右にコントロールボタンが配置されることがほとんどだから。あと、画面が大きいほうが、没入感も強くなる。

ちえほん氏
 僕の動画でも、ゲームによりますが大画面のほうがやりやすいといったコメントをよくいただきます。

佐藤氏
 ゲームタイトルによって、大画面がいいもの、コンパクトがいいものは分かれますが、最近はリッチな映像を使うゲームが増えているので、大画面のほうが楽しめるコンテンツが増えていると思います。

「バッテリー容量5000mAh」が一つの基準に

――ディスプレイ性能で言うと、リフレッシュレートは可変式で、60Hz~120Hzに対応しています。可変リフレッシュレートは省電力性にも効果的ですよね。

 加えて、「Samsung Galaxy A57 5G」は5000mAhバッテリーを搭載しています。バッテリー容量は、ハイエンドモデルのほうが大きいイメージです。

法林氏
 5000mAhが1つの閾値になっているかな。バッテリーで言うと、若い世代はモバイルバッテリーに依存していると言えるくらい、みんな持ち歩いているね。

ちえほん氏
 そういう人にこそ、2台持ちを勧めたいですね。

佐藤氏
 そうですね。スマートフォンはいっぱいあったほうが幸せ(笑)。

――飛行機でも、モバイルバッテリーの持ち込み制限が厳しくなりました。一方で、「Samsung Galaxy A57 5G」は45Wの急速充電にも対応していますよね。

法林氏
 30分間で最大60%まで充電できる。

――デバイスを他人より多く持つ我々からすると、急速充電はありがたい機能ですが、一般的に見るとどうでしょうか。

鈴木氏
 一般的にも、やっぱり必要な機能だと思いますよ。

佐藤氏
 「今、急速充電をしているんだ」と意識して使うものではありませんが、使う上でのストレスを低減できる機能だと思います。便利機能というよりは、充電が遅いというマイナスを0に近づけるために、あるとベターな機能です。

法林氏
 常に急速充電をするわけではないけど、前日充電を忘れていたといった日でも、お化粧をしている間に充電が完了するとか。家にワイヤレス充電器と急速充電ができるケーブルがあって、急いでいるときはケーブルに繋げるといった使い分けができる。

ちえほん氏
 充電を忘れてしまって、朝から急いで充電するタイミングがあるので、身支度の時間だけで1日使える程度に充電ができると、やっぱりありがたいです。

法林氏
 バッテリー持ちがいいほうが便利なのは、大前提だよね。

――バッテリー関係だと、今回はワイヤレス充電に非対応となります。

ちえほん氏
 絶対に必要かと言われると、自分はそうでもないです。有線接続のほうが機会が多いですね。

鈴木氏
 私は結構、ワイヤレス充電も使いますし、20代前半の娘は、ワイヤレス充電をしながら動画を見て、朝の支度をしていたりするので、置きっぱなしで使えるニーズはあると思います。

 ただ、若い世代に流行っている凹凸している分厚いケースを使うと、そもそもワイヤレス充電ができなくなったりしますよね。

法林氏
 結局、ワイヤレス充電は厚さとのトレードオフになる。ワイヤレス充電に対応するためには、背面にコイルを内蔵しなければならないので、厚みが増してしまう。「Samsung Galaxy A57 5G」の良さが薄れてしまうので、どっちを取るか。

――本体の厚さ、バッテリー、ワイヤレス充電の有無はすべて相関関係があるということですね。「Samsung Galaxy A57 5G」について、このバランスはどう見られていますか。

ちえほん氏
 ワイヤレス充電非対応で、その分45Wの急速充電「超急速充電2.0
」に対応。どちらも取ろうとすると、厚さもそうですし、価格も上がってしまうので、取捨選択としてはいい仕上がりだと感じます。

3眼カメラは「失敗の少なさ」が魅力

――続いてカメラについてもお伺いしていきます。同価格帯のスマートフォンだと、シングルカメラやデュアルカメラのものがある中で、5000万画素のメイン、1200万画素超広角、500万画素マクロの3眼構成になっています。

佐藤氏
 当然、カメラが増えればコストは増すので、この価格で3眼を搭載しているのは、素直に喜ばしいところだと思います。見栄えもいいですよね。利用頻度の高いメイン、超広角は解像度も高いですし、使ってみた感覚としても「普通にきれい」に撮れます。

 望遠カメラが欲しいという意見もあるでしょうが、そういう方には上位モデルが用意されているので、一般的な使い方をしていれば、不満は出にくい仕上がりだと思います。

――多くの人が求める性能は押さえられているというイメージですか。

佐藤氏
 そうですね。多くの人が満足できるんじゃないですかね。

――そもそものお話ですが、みなさんは超広角カメラを使われますか。

法林氏
 取材時に、スクリーンが横に大きいことがあるので、そういうタイミングでは使う。室内でも、メインカメラだと撮影しにくい場合があるよね。料理の写真も、手元で撮影するときには、超広角で近接撮影できるね。

鈴木氏
 あとはやっぱり、風景の撮影には使いますよね。

法林氏
 スマートフォンのカメラは、各社が工夫しているところではあるけど、サムスンはバランスが良く取れていると思う。カメラブランドと協業して高い性能を持っているものもあるけど、価格がかなり上なので、また違う世界。

 手を出しやすい価格帯で、バランスよく撮影ができるのはさすがだと思う。画像処理に対するノウハウがあるので、Sシリーズの良さが、しっかりとミドルクラスまで活かされている。

ちえほん氏
 僕の感覚では、Samsung Galaxyのカメラは、料理の写真がより美味しそうに撮影できる印象です。写真にすると、意外とどんよりしてしまうモデルが多い中で、「Samsung Galaxy A57 5G」はきれいに撮影できます。

 あと、「Samsung Galaxy A57 5G」は、とにかく撮影の失敗が少ないです。この価格帯に求めるカメラとしては、超高性能と言うよりは、失敗の少なさだと思うので、バランスがいいカメラだなと感じます。

―――失敗が少ないという意味では、光学式手ぶれ補正がメインカメラに入っていますね。

ちえほん氏
 そうですね。暗所でもミスが少ないです。

佐藤氏
 光学式手振れ補正の搭載は、実は一番大きな要素かもしれませんね。

法林氏
 あと、センサーサイズも大きい。

ちえほん氏
 そうですね。広角はかなりきれいに撮影できます。

鈴木氏
 色がパキっと仕上がるので、使っていて楽しかったです。

ちえほん氏
 あと、500万画素のマクロも、想像以上にきれいでした。おまけみたいなマクロカメラも多いですが、「Samsung Galaxy A57 5G」は実用的なマクロカメラになっていると思います。

――5000万画素メイン、1200万画素超広角、500万画素マクロの3眼は、価格帯を考えると十分な構成ですよね。一方で、価格を抜きにして考えると、やっぱり望遠カメラが欲しいという声が多いのでしょうか。

ちえほん氏
 それはもちろん欲しいですよね。あるに越したことはない。

法林氏
 よく言われるように、これからスマートフォンは“推し活カメラ”になっていくので、望遠カメラのニーズはある。「Samsung Galaxy A57 5G」は、2倍の切り出しができて、デジタルズームが最大10倍。欲を言えば5倍、6倍程度の切り出し、光学ズームは欲しいけど、そのせいで分厚くなっても嫌だしね。

鈴木氏
 カメラで言えば、セルフィーもよかったです。本体が薄くて軽いので持ちやすく、自撮りもしやすいです。

法林氏
 手のひらシャッターも使えるしね。手のひらを出したままじゃないといけないと思っている人がいるけど、一度認識したらカウントが始まるので、自由に手を動かしていい。サムスンはだいぶ前から手のひらシャッターを搭載していたけど、他社はあまり追いかけてこなかった。最近は増えているけどね。

佐藤氏
 折りたたみが増えて、追いかけるメーカーが増えた印象ですね。

法林氏
 セルフィーで言えば、このクラスだと難しいけど、オートフォーカスをどうするかという課題はある。ハイエンドでも対応機種は少ないけど、ターゲットユーザーを考えると、次期モデルでは考えてほしいかな。

――最近は、SNS投稿用に縦動画を撮影するといったニーズもあります。フロントカメラの性能も重要視されていきますかね。

佐藤氏
 でも、それだけいいカメラできれいに撮影がしたかったら、Sシリーズみたいな上位機種を買うべきという話になりませんか。Aシリーズで満足できなかった人が、上位機種を求めるという流れでいいと思いますし、そもそもミドルクラスの存在意義って、そういう意味合いもあると思います。

 もちろん、性能がいいに越したことはありませんが、上位機種もしっかりと用意されているわけですから、価格とのバランスを考えてみても、必要十分な性能だと思います。

128GBで固定となったストレージの評価は?

―――「Samsung Galaxy A57 5G」の発表時には、ストレージ128GB、microSD非対応が少し話題になりました。スマートフォンの買い換えサイクルが長くなる中で、写真や動画、アプリでストレージを圧迫することも考えられます。


ちえほん氏
 256GBの選択肢があってもよかったかなとは思います。一方で、クラウド系のサービスも豊富にあるので、うまく活用できれば、写真や動画は何とかなります。

 あと、僕の母は、2019年に買った“ストレージ64GBのスマートフォン”を使い続けていて、つい先日、アプリがなにも入らないところまで来ました。5、6年をかけて64GBが埋まったと考えると、128GBでも足りるユーザーはまだまだいるのかなとも思います。

鈴木氏
 日常的に写真を撮影しない人もいますからね。

ちえほん氏
 そうですね。母のスマートフォンは、ポイント系のアプリがたくさん入っていてもその状態でした。我々は128GBだと足りないと感じますが、足りる人はいるということですかね。

佐藤氏
 足りる人は足りる。足りない人は足りない。

法林氏
 どうしようもない答えだな(笑)。

佐藤氏
 すみません(笑)。ただ、先ほども出たとおり、256GBの選択肢があってもいいかなと思います。

法林氏
 現実的に、microSDカードに対応する機種は、かなり減っている。同価格帯の他社製品が256GBスタートになったことで、印象が悪く見えてしまいがちだけど、普通の人が使う分には、足りると言えば足りるかな。

 あと、ちえほん氏も言っているけど、今はクラウドサービスがあって、Samsung Galaxyの場合、GoogleフォトやOneDriveにバックアップされていれば、ローカル(端末側)の[ギャラリー]アプリで写真を削除してもクラウドには残る。ほかのプラットフォームから機種変更をする場合もクラウドにバックアップされていれば、ローカルになくてもいいと思うので、使い方次第になるかな。

佐藤氏
 ただ、“ファーストスマホ”とか、ライトユーザーに届くスマートフォンと考えたときに、クラウドストレージをどこまで使いこなせるのかなという話はあります。そこの説明は、購入時に別途あってもいいのかもしれません。

法林氏
 ストレージは大きいほうがいいし、microSDも対応したほうがありがたいけど、他社メーカーの128GBを使っていて、ストレージがいっぱいの人が「Samsung Galaxy A57 5G」を選んだ時に、まずはクラウドを使ってねという話になってくる。

佐藤氏
 先ほどから出ているように、カメラもよくできていて、ゲームもある程度こなせる端末なので、使い勝手を考えたときに、ストレージの選択肢が少ないのは、もったいなさはちょっと感じます。いろいろできるのに、ストレージのせいで幅が狭まる人が出てくるかもしれないという懸念はあります。

――チップ性能もそこまで低くないですよね。

佐藤氏
 工夫をすれば、ゲームもある程度こなせますからね。あと、アップデートも長く担保されているので、長期利用するユーザーが出てくることを考えても、やっぱり物足りないですかね。

法林氏
 アップデートは、6年6回かな。6年間を128GBで賄うと考えると、やっぱりクラウドの活用は必要になる。アプリをあまり入れないという人もいるけど、スーパーとかドラッグストアとか、いまはどこでも会員アプリがあるので、そういう意味でも引っかかるかな。

最大6回のOSアップデートをサポート

広がりを見せるSamsung Walletへの期待

――使い勝手を分ける部分としては、決済関係の要素も大きいですよね。近年は、グローバル仕様の端末をそのまま日本で展開し、おサイフケータイ機能が利用できないモデルも多くありますが、「Samsung Galaxy A57 5G」ではFeliCa搭載だけでなく、「Samsung Wallet」の機能も利用できます。

佐藤氏
 グーグルのウォレットアプリがまだまだ発展途上なので、メーカーが取り組んでくれるのはありがたいですよ。ウォレットアプリの完成度と、できることの幅が、iPhoneの強みにもなっているので、競争して、よりスマートフォンのウォレットアプリが使いやすくなっていくと嬉しいですね。

鈴木氏
 ITが苦手という人でも、決済サービスは利用しているという人が多いので、そういう意味でもありがたいですよね。

――QRコード決済だと、アプリを起動して、QRコードを開くのが面倒だと感じてしまいます。

佐藤氏
 そういう意味では、Samsung Walletはショートカットですぐに起動できますから、便利ですよ。

鈴木氏
 最近はスーパーのアプリから、決済アプリに遷移できるものも増えていますよね。

佐藤氏
 Samsung Walletも、一部ポイントカードには対応していますし。

ちえほん氏
 対応サービスもどんどん増えていますね。

佐藤氏
 あと、飛行機の搭乗券なども入ります。ウォレットアプリの完成度は、やっぱり使い勝手に大きく関わりますよ。

法林氏
 1つだけ不満を言っておくと、僕はジェスチャー操作でスマートフォンを使っているから、ホーム画面に戻ろうとしたり、ロックを解除するときに、不意にSamsung Walletが立ち上がってしまうことがある。カスタマイズはできるので、Samsung Walletアプリを直接開けばいいけど、ジェスチャーの使い勝手は改善してほしい。

――おサイフケータイ(FeliCa)機能の有無は、ミドルレンジクラスの端末を選ぶうえで重要になってきますか。

ちえほん氏
 そうですね。やっぱりないと、難しいところはあると思います。

鈴木氏
 私の娘は、スマートフォンに一元化するのが怖いと言っていて、あまり使っていませんね。

佐藤氏
 スマートフォンデビューと考えると、これまで使っていた交通系ICカードが手元にあるという人もいると思います。そう考えると、おサイフケータイ機能が必須ではないと捉える人もいるのかもしれません。とはいえ、ないよりはあったほうがいいっていう話ですし、最近はマイナンバーカードの登録などにも使われているので、また必要性は上がってきています。

法林氏
 マイナンバーカードのことも考えると、やっぱりFeliCaはあったほうがいいよね。あと、最近はクレジットカードで電車に乗れるようになってきたけど、カードをかざすのと、スマートフォンをかざすので、どっちが楽か。僕はスマートフォンだと思うけど、まだまだカード派の人もいるね。

 スマートフォンにカードを入れることに対する抵抗がある人は意外と多い。登録をしたからオンラインで盗まれるというわけではないし、残高も見られて楽だけどね。

佐藤氏
 物理カードを落とすほうが、よっぽど怖いですよ。

法林氏
 そうだよね。

鈴木氏
 あと、交通系ICは、小中学生が塾の帰りに、ちょっと飲み物を買うといった形でも使われているので、物理カードとスマートフォンの両方を持たせるというよりは、スマートフォンだけを持たせたほうが安心かもしれません。お金を持たせなくて済みますし、変な使い方をしていたらすぐにわかります。

ちえほん氏
 スマートフォンなら、落としても探す術がありますからね。

――思ったよりウォレットの話が盛り上がりましたね(笑)。

佐藤氏
 それだけ広がりのある、重要視されるべきポイントだということだと思います。

ミドルクラスながら実用的なAIを実装

――話題を変えて、ここからはAIについてもお伺いしていこうと思います。

鈴木氏
 「Samsung Galaxy A57 5G」だと、写真を撮影した後にAIで編集をすると、ビフォーアフターという形で、半分ずつ編集前、編集後が表示されて、簡単に見比べられるのが良かったです。

――AI編集は、かける前のほうがいいといったこともありますから、見比べられるといいですね。ほかにも、AI消しゴムやベストフェイスといった機能が、ミドルレンジでも使えるのはありがたいです。

法林氏
 AI消しゴムは、以前は消した跡が残るものが多かったけど、最近は精度が上がっている。わかりやすく便利なAIが搭載されているのはいいこと。

ちえほん氏
 Samsung Galaxyシリーズは、Geminiも含めて、使い勝手のいいAI機能に、すぐアクセスできるのがいいところだと思います。

――かこって検索なども、まさに代表的な機能ですね。若年層はAIをどれくらい活用しているのでしょうか。

かこって検索

鈴木氏
 娘の話ですが、かなり使っていますね。逆に40代、50代女性で、ITが苦手といった人でもよく使っている印象です。いい意味で“ITっぽくない”というか、使い始めるハードルが低いと思います。普通にしゃべる感覚で使えるので、今までの検索は、意外とハードルがあったんだなと思わされます。

法林氏
 従来の検索は、キーワードを思いつかなければいけない。話し言葉で使えるハードルの低さはあると思う。

ちえほん氏
 改めて、Geminiをじっくり使っていると、便利だと感じることが多いです。あえて使わずに生活するのはもったいないなと思います。

法林氏
 使い始めも難しくなくて、ボタンを押して話しかけるだけ。すんなり入れる入口が整っている良さはある。

ちえほん氏
 あと、通話とか、レコーダー関係のAIも使えるのはありがたいです。

通話文字起こし機能も搭載

佐藤氏
 一般的に使われやすいAI機能はしっかりと搭載されていると思います。Samsung Galaxy S26シリーズの「先回りするAI」は、新しいもの好きの人たちが使えばいいものなので、ミドルクラスの端末としては、過不足なく備えられていると思います。

――AIをスムーズに動かすという意味では、チップセットの性能も大事になると思います。「Samsung Galaxy A57 5G」は、前モデル比でCPU、GPUともに15%の性能向上があり、ミドルクラスながら冷却システムも搭載されています。操作性や発熱についてはどうでしたか。

法林氏
 ヘビーなゲームは別として、普通の用途なら問題ない。

ちえほん氏
 かなり負荷をかけても、放熱がしっかりしているようで、気になることはなかったですね。ベイパーチャンバーがしっかり効いている印象です。

 あと、前モデルから比べると、明らかに操作はスムーズになっているので、そこからの買い替えもありだと思います。One UIは比較的ヘビーなOSですが、ミドルクラスでも快適に動かせていて、快適に使えています。

 いろいろと検証しましたが、ゲーム性能もアップしています。Sシリーズほどではありませんが、ある程度遊べて、はっきりと進化を感じられますね。

佐藤氏
 買い替えサイクルは伸びていると言われていますが、機種変更の動機は、やっぱりバッテリー、故障辺りになりますよね。

法林氏
 そうだね。そこが圧倒的に多い。

――“故障”という意味では、今回IP68の防水防塵性能をサポートしています。

法林氏
 IP68に対応していれば、まず困ることはないはず。ケースを着ける人も多いので、衝撃からも保護できると考えると、問題ないと思う。

ちえほん氏
 あと、ディスプレイのカバーガラスに「Corning Gorilla Glass Victus+」が採用されているのもすごいですよね。

法林氏
 キャリアもそうだけど、サムスン独自の補償サービスがあるのも大きい要素。

――中古市場を鑑みても、耐久性が高いのは1つ大きなポイントです。水回りで使っても安心ですし。

法林氏
 そうだね。最近はIPX9っていう水準もあるけど、これはまた別軸の話。

佐藤氏
 IP68で、最高クラスの防水防塵と言って、差し支えないですよね。

過不足のないバランスのよさが魅力的なスマートフォン

――あえてですが、「ここは少し足りていない」みたいな部分はありますか。

佐藤氏
 物理的には、ケーブルですかね。同梱物が本体とSIMピンのみで、ケーブルが付属しません。ACアダプターはまだしも、ケーブルは欲しいです。しかも急速充電対応端末なので、45Wに対応したケーブルは、付けてもよかったと思います。

――同梱されていないと、安いケーブルを買ってきて、急速充電が利用できないといったケースも考えられますね。

法林氏
 ケーブルの性能は、見た目じゃほとんどわらかないからね。

ちえほん氏
 個人的には、「通話スクリーニング」機能は欲しかったです。Sシリーズで利用できて、かなり便利な機能なので、ぜひ搭載して欲しいですね。

法林氏
 迷惑電話関連の機能だけないね。拒否することはできるけど。

――性能面で見ると、過不足なく、バランスを取れていると言えますか。

佐藤氏
 ゲームに関しては、ヘビーなゲームでも、画質を落とすといった工夫すればできる程度のイメージです。

 足りない要素と言う意味では、望遠カメラが欲しいとか、ストレージは128GBでいいのかといった話題はあると思います。要求するものは人それぞれなので、「この価格で何ができるのか」を考えたときに、必要要件はバランスよく揃えられていて、失敗の少ないスマートフォンになっています。

 ミドルクラスの端末が全然だめだと、「上位モデルを薦めにくい……」となりますが、「Samsung Galaxy A57 5G」の完成度があれば、「満足できなければ上位モデルをどうぞ」と言えます。

――「買って後悔しないスマートフォン」と言えますかね。

佐藤氏
 そう思います。これで満足ができないという人は、単純にスマートフォンへの要求が高い人だと思います。

鈴木氏
 スマートフォン初心者は、動作にもたつきがあると、「自分の操作が間違っている」と思って、何度もタップしてしまうことがあります。「Samsung Galaxy A57 5G」はそういう問題がないので、サクサク動くのは大事だなと思いました。これなら、初めてのスマートフォンにもいいなと感じます。

法林氏
 そつなく、一通りのことができるよね。これを入門機としてもらって、自分が本当に欲しい機能を見極めるという役割にもなると思う。もっとAIが使いたいならSシリーズ、大画面がよければZシリーズといった形。

 One UIの良さを感じてもらって、次のステップに行けるスマートフォンとしてはいいよね。あと、本体カラーもしっかり揃っているのも、サムスンのいいところ。

ちえほん氏
 足りない部分をあまり感じないのが良さですよね。すべてそろっている印象です。なので、買って後悔しないスマートフォンだと思います。

――ありがとうございました。

 価格と機能のバランスが光る「Samsung Galaxy A57 5G」。本体デザインの進化や優秀なカメラ、常用しやすいAI機能といった要素で、体験価値を重視している点がライター陣から好評となった。一方で、ストレージ容量や一部AI機能の実装など、アップデートへの期待も寄せられている。

 今回は深く言及されなかったが、サムスン公式ストアに加え、ドコモ、ソフトバンクといったキャリアでも取り扱われており、販路が広いのもサムスンならではの魅力だ。“ファーストスマホ”や、ライトユーザーの機種変更先はもちろん、サブ端末のような運用も視野に入る、コストパフォーマンスに優れた端末として注目してもらいたい。