みんなの「au 5G」

「au 5G」ついに始まる! 5Gスマホ第一弾、あなたはどれを選ぶ?

「みんなの『au 5G』」は、3月26日からいよいよ始まったauの5Gサービスの魅力をお届けする特別企画の短期集中連載! モバイル業界を取材する筆者陣が、普段のスマホライフや取材で得た最新情報をお届けする本誌人気コーナー「みんなのケータイ」からスピンアウトして、au 5Gのすべてをお伝えします。第1回は、幅広いラインアップが⽤意されたau 5Gのスマートフォンの魅⼒をライターの太田百合子さんに語ってもらいます。

 日本でもいよいよ、5Gサービスが利用できるようになりました。対応する最新スマートフォンのラインナップも発表になり、筆者同様、どれを選ぼうか迷っている人も多いと思います。

全部で7機種発表されたau 5Gスマホ。23日はそのうち6機種が紹介されました

 今回、auから発表された5G対応スマートフォンは、国内で定番のシリーズだけでなく、日本よりも先行して5Gが開始されていた中国のメーカーであるOPPO、ZTE、シャオミの商品もラインアップされています。5G開始当初からこれだけのラインアップを取りそろえているところにauの本気を感じます。

 5G対応のスマートフォンと聞いて筆者が当初イメージしていたのは、今までよりも大きく、分厚いデザイン。ですが、auから先日発表された5G対応スマートフォンはいずれも、今までとまったく変わらずスリムです。

 ディスプレイは大きく見やすいですが、いずれも狭額縁デザインのため、実際に手にしたときのサイズ感は、大画面なのに思いのほかコンパクト。通信速度が今の何倍も高速になる5Gでは、高画質な動画もこれまで以上にストレスなくが楽しめるようになりますが、そんな動画再生に最適な高精細ディスプレイが採用されているのも、共通する特徴となっています。

 高精細なのはカメラも同様で、広角、超広角、ズームのトリプル、またはToFセンサーを加えたクワッドレンズを搭載し、撮った写真や動画を5Gでクイックにシェアできるのもポイント。6機種中5機種が最新のSnapdragon 865を搭載し、RAM/ROMも大容量でストレスのない動作が期待できるほか、いずれも4000mAhクラスの大容量バッテリーを採用しているため、電池持ちも良さそうです。

【注目機種1】ソニー「Xperia 1 II 」5月以降発売

 たとえばソニー製の「Xperia 1 II 」は、6.5インチかつ4K画質HDR対応の、21:9シネマワイド有機ELディスプレイを搭載。Netflixなどで配信される映画の視聴に最適なだけでなく、縦長のディスプレイを分割して2つのアプリを同時に使用するマルチウィンドウが、使いやすい工夫もされています。

Xperia 1 II

 ディスプレイもそうですが、カメラにもプロ向けの機材を手がけるソニーならではの技術を採用されています。カールツァイス製のトリプルレンズに3D iToFセンサーを搭載し、20コマ/秒の高速連写や動物の目にもピントを合わせられる瞳AFもアップデート対応予定。暗いシーンや動きのある被写体にも強い、超高性能なカメラにはほかにも、デジタル一眼カメラ「α」シリーズ同様のマニュアルモードやプロ仕様なシネマ撮影専用機能が備わっています。映像を見るのも撮るのも、とことんこだわれる1台だと言えるでしょう。

カメラ部周辺

 また過去の「Xperia」を含めて、最近のハイエンドスマホでは非搭載になっていることが多い、3.5mmヘッドホン端子が採用されているのも、音楽ファンにはうれしいポイント。ハイレゾ対応はもちろん、ヘッドホンなしでもフロントステレオスピーカーによる迫力のサウンドが楽しめます。

【注目機種2&3】サムスン「Galaxy S20 5G」3月26日発売、「Galaxy S20+ 5G」5月下旬発売

 サムスンのフラッグシップである「Galaxy S」シリーズの最新モデル、「Galaxy S20」と「Galaxy S20+」も、この春注目の5Gスマホです。特に「Galaxy S20+」は、5Gの中でも比較的広いエリアをカバーするSub6と呼ばれる周波数帯に加えて、今回のラインナップでは唯一、より高速なミリ波にも対応。auの5Gネットワークの実力を、フルで体感できる一台になっています。

Galaxy S20
Galaxy S20+

 画面サイズは「Galaxy S20」が6.2インチ、「Galaxy S20+」が6.7インチで、いずれもQHD+画質かつHDR10+対応の、超高精細なDynamic AMOLEDディスプレイを採用。ハイコントラストで色鮮やかな映像が視聴できるのに加えて、リフレッシュレートは120Hz駆動に対応。高精細なゲームをプレイする際も、ちらつきや残像がまったく気になりません。

Galaxy S20+のカメラ部

 カメラはF1.8と明るい広角、視野角120度の超広角に加え、6400万画素かつ光学3倍、デジタル30倍まで拡大できるズームのトリプル。「Galaxy S20+」はこれにToFセンサーも加えたクアッドカメラで、いずれも24fpsの8K動画撮影が可能になっています。さらに10秒ほどの動画撮影の間に、ワイドやズームなどそれぞれのレンズの特性を生かした複数のショットが同時に撮影できる独自の機能も。またバッテリーも「Galaxy S20」が4000mAh、「Galaxy S20+」が4500mAhとたっぷりで、写真や映像をどんどん撮って5Gでシェアして楽しめる、サムスンらしいストレスフリーなスマートフォンとなっています。

Galaxy S20
Galaxy S20+
Galaxy S20+では30倍のデジタルズーム撮影も楽しめます
一度の撮影で、いろんな写真や動画をいちどに作ってくれる「シングルテイク」も

【注目機種4】シャープ「AQUOS R5G」3月27日発売

 「AQUOS R5G」は、シャープのフラッグシップである「AQUOS R」シリーズに、5Gを冠したモデル。ディスプレイには、6.5インチQHD+のPro IGZOディスプレイが搭載されています。リフレッシュレートが120Hzでちらつきがないのに加えて、10億色表示が可能など明るく色鮮やか。加えて抜群の省電力性能を誇るのが、シャープ独自のPro IGZOディスプレイの特徴です。

 この機種ではさらに周辺の環境にあわせて、バックライトの明るさや色合いを細かに制御できる機能が追加されていて、日中の屋外でもディスプレイがくっきり見えます。日差しが強くなるこれからの季節には、特にぴったりの機種と言えるかもしれません。

 カメラは4800万画素の超広角にそれぞれ1220万画素の標準、ズーム、3D ToFセンサーというクワッド仕様。超広角カメラで8Kの映像が撮影できます。

 さらに撮った8K映像をAIが解析し、再生時に自動的に被写体にズームできる、独自の「フォーカス再生」機能も搭載。とりあえず広い画角で撮影しておき、あとから被写体に寄ってもきれいに見えるのは8Kならでは。動画撮影の楽しみ方が大きく変わりそうです。

【注目機種5】OPPO「OPPO Find X2 Pro」7月以降

 今回のラインナップの中でもサプライズだったのが、「OPPO Find X2 Pro」のau独占販売でしょう。これまでSIMフリー市場でシェアを伸ばしてきたOPPOですが、今回初めてauから発売。しかも防水・防塵対応のフラッグシップモデルです。

 特徴はやはりディスプレイとカメラにあり、最大輝度1200nitで120Hz駆動、10億色表示が可能な6.7インチQHD+の有機ELディスプレイを採用。HDR動画への変換や、フレームレートのアップなど、ストリーミング映像の画質を向上させる独自の機能も搭載しています。

 カメラは4800万画素の広角、4800万画素の超広角、1300万画素で最大60倍まで寄れるペリスコープ式ズームのトリプル。スマホ最大クラスとなる1/1.4型のソニー製CMOSセンサーを搭載しているのが特徴で、光学&デジタル手ぶれ補正もあり、「ウルトラナイトモード」でズームで寄った状態でもきれいで明るい写真が撮れます。また動画はLive HDR撮影にも対応。逆光など明暗の強いシーンの映像もきれいに記録できます。

 このほか、4260mAhの大容量バッテリーは独自方式の急速充電「SuperVOOC 2.0」にも対応。グローバルの製品発表会では、40分足らずのプレゼンテーション中に満充電になる様子も紹介され、大きな話題を集めました。

【注目機種6】ZTE「ZTE a1」7月以降

 さらにZTEからも、初めてとなるau向けのスマートフォンが登場します。今回発表されたラインナップでは、この機種だけがミドルレンジ向けのチップセットとなるSnapdragon 765Gを採用。auの5Gスマートフォンの中ではお手頃なミドルレンジモデルとなっています。

 お手頃とは言っても5Gスマホですから、5Gを楽しむための機能にはしっかりこだわっています。6.5インチの大画面に加えて、背面には4800万画素の高精細カメラを含むクアッドカメラを搭載。また美肌機能なども備わったセルフィー用のインカメラも、3200万画素と高精細です。AIによる撮影シーンの自動認識のほか、AIエンジンを用いたパフォーマンスの向上や省電力性能も備えていて、ストレスフリーで使いやすい5Gスマホと言えそうです。

【注目機種7】シャオミ「Mi 10 Lite 5G」7月以降

 もうひとつ、今回のラインナップの中でもサプライズのひとつとなった製品が、シャオミの「Mi 10 Lite 5G」でしょう。発売が少し先になることもあり、まだ詳細は明らかにされていませんが、「ZTE a1」と同様、またはそれ以上にお手頃価格な5Gスマホになりそうで、今からとても楽しみ。「まずは気軽に5Gを試ししてみたい」というニーズにもマッチしそうです。

このタイミングで初めてお披露目されたMi 10 Lite 5Gの外観

 いずれも各メーカーが5Gサービスのスタートにあわせて、満を持して投入するスマートフォンだけに機能は申し分なく、どれを選んでも満足度は高そう。お手頃価格のモデルも登場するとのことで、ハイエンドで5Gを目いっぱい楽しみたい人はもちろん、普段使いのなかで5Gを使いたい人にとっても目移りしそう。

 ちなみに価格は以下の通り。「かえトクプログラム」を使えば、最新のスマホも購入しやすい環境です。

au 5G 第一弾スマホの価格
機種発売日価格(税込)
かえトクプログラム適用時の価格
Xperia 1 II SOG015月以降13万3600円
7万9120円
Galaxy S20 5G SCG013月26日11万7480円
6万8425円
Galaxy S20+ 5G SCG025月下旬以降13万3280円
7万6475円
AQUOS R5G SHG013月27日12万9145円
7万4405円
OPPO Find X2 Pro OPG017月以降未定
Mi 10 Lite 5G XIG017月以降未定
ZTE a1 ZTG017月以降未定

 5Gをいち早く体験できるだけでなく、サービス開始後しばらくはユーザーも限られるでしょうから、高速なネットワークを独り占めできるのも大きな魅力と言えるでしょう。