みんなの「au 5G」
「au 5G」ついに始まる! 5Gスマホ第一弾、あなたはどれを選ぶ?
2020年3月30日 06:00
日本でもいよいよ、5Gサービスが利用できるようになりました。対応する最新スマートフォンのラインナップも発表になり、筆者同様、どれを選ぼうか迷っている人も多いと思います。
今回、auから発表された5G対応スマートフォンは、国内で定番のシリーズだけでなく、日本よりも先行して5Gが開始されていた中国のメーカーであるOPPO、ZTE、シャオミの商品もラインアップされています。5G開始当初からこれだけのラインアップを取りそろえているところにauの本気を感じます。
5G対応のスマートフォンと聞いて筆者が当初イメージしていたのは、今までよりも大きく、分厚いデザイン。ですが、auから先日発表された5G対応スマートフォンはいずれも、今までとまったく変わらずスリムです。
ディスプレイは大きく見やすいですが、いずれも狭額縁デザインのため、実際に手にしたときのサイズ感は、大画面なのに思いのほかコンパクト。通信速度が今の何倍も高速になる5Gでは、高画質な動画もこれまで以上にストレスなくが楽しめるようになりますが、そんな動画再生に最適な高精細ディスプレイが採用されているのも、共通する特徴となっています。
高精細なのはカメラも同様で、広角、超広角、ズームのトリプル、またはToFセンサーを加えたクワッドレンズを搭載し、撮った写真や動画を5Gでクイックにシェアできるのもポイント。6機種中5機種が最新のSnapdragon 865を搭載し、RAM/ROMも大容量でストレスのない動作が期待できるほか、いずれも4000mAhクラスの大容量バッテリーを採用しているため、電池持ちも良さそうです。
【注目機種1】ソニー「Xperia 1 II 」5月以降発売
たとえばソニー製の「Xperia 1 II 」は、6.5インチかつ4K画質HDR対応の、21:9シネマワイド有機ELディスプレイを搭載。Netflixなどで配信される映画の視聴に最適なだけでなく、縦長のディスプレイを分割して2つのアプリを同時に使用するマルチウィンドウが、使いやすい工夫もされています。
ディスプレイもそうですが、カメラにもプロ向けの機材を手がけるソニーならではの技術を採用されています。カールツァイス製のトリプルレンズに3D iToFセンサーを搭載し、20コマ/秒の高速連写や動物の目にもピントを合わせられる瞳AFもアップデート対応予定。暗いシーンや動きのある被写体にも強い、超高性能なカメラにはほかにも、デジタル一眼カメラ「α」シリーズ同様のマニュアルモードやプロ仕様なシネマ撮影専用機能が備わっています。映像を見るのも撮るのも、とことんこだわれる1台だと言えるでしょう。
また過去の「Xperia」を含めて、最近のハイエンドスマホでは非搭載になっていることが多い、3.5mmヘッドホン端子が採用されているのも、音楽ファンにはうれしいポイント。ハイレゾ対応はもちろん、ヘッドホンなしでもフロントステレオスピーカーによる迫力のサウンドが楽しめます。
【注目機種2&3】サムスン「Galaxy S20 5G」3月26日発売、「Galaxy S20+ 5G」5月下旬発売
サムスンのフラッグシップである「Galaxy S」シリーズの最新モデル、「Galaxy S20」と「Galaxy S20+」も、この春注目の5Gスマホです。特に「Galaxy S20+」は、5Gの中でも比較的広いエリアをカバーするSub6と呼ばれる周波数帯に加えて、今回のラインナップでは唯一、より高速なミリ波にも対応。auの5Gネットワークの実力を、フルで体感できる一台になっています。
画面サイズは「Galaxy S20」が6.2インチ、「Galaxy S20+」が6.7インチで、いずれもQHD+画質かつHDR10+対応の、超高精細なDynamic AMOLEDディスプレイを採用。ハイコントラストで色鮮やかな映像が視聴できるのに加えて、リフレッシュレートは120Hz駆動に対応。高精細なゲームをプレイする際も、ちらつきや残像がまったく気になりません。
カメラはF1.8と明るい広角、視野角120度の超広角に加え、6400万画素かつ光学3倍、デジタル30倍まで拡大できるズームのトリプル。「Galaxy S20+」はこれにToFセンサーも加えたクアッドカメラで、いずれも24fpsの8K動画撮影が可能になっています。さらに10秒ほどの動画撮影の間に、ワイドやズームなどそれぞれのレンズの特性を生かした複数のショットが同時に撮影できる独自の機能も。またバッテリーも「Galaxy S20」が4000mAh、「Galaxy S20+」が4500mAhとたっぷりで、写真や映像をどんどん撮って5Gでシェアして楽しめる、サムスンらしいストレスフリーなスマートフォンとなっています。
【注目機種4】シャープ「AQUOS R5G」3月27日発売
「AQUOS R5G」は、シャープのフラッグシップである「AQUOS R」シリーズに、5Gを冠したモデル。ディスプレイには、6.5インチQHD+のPro IGZOディスプレイが搭載されています。リフレッシュレートが120Hzでちらつきがないのに加えて、10億色表示が可能など明るく色鮮やか。加えて抜群の省電力性能を誇るのが、シャープ独自のPro IGZOディスプレイの特徴です。
この機種ではさらに周辺の環境にあわせて、バックライトの明るさや色合いを細かに制御できる機能が追加されていて、日中の屋外でもディスプレイがくっきり見えます。日差しが強くなるこれからの季節には、特にぴったりの機種と言えるかもしれません。
カメラは4800万画素の超広角にそれぞれ1220万画素の標準、ズーム、3D ToFセンサーというクワッド仕様。超広角カメラで8Kの映像が撮影できます。
さらに撮った8K映像をAIが解析し、再生時に自動的に被写体にズームできる、独自の「フォーカス再生」機能も搭載。とりあえず広い画角で撮影しておき、あとから被写体に寄ってもきれいに見えるのは8Kならでは。動画撮影の楽しみ方が大きく変わりそうです。
【注目機種5】OPPO「OPPO Find X2 Pro」7月以降
今回のラインナップの中でもサプライズだったのが、「OPPO Find X2 Pro」のau独占販売でしょう。これまでSIMフリー市場でシェアを伸ばしてきたOPPOですが、今回初めてauから発売。しかも防水・防塵対応のフラッグシップモデルです。
特徴はやはりディスプレイとカメラにあり、最大輝度1200nitで120Hz駆動、10億色表示が可能な6.7インチQHD+の有機ELディスプレイを採用。HDR動画への変換や、フレームレートのアップなど、ストリーミング映像の画質を向上させる独自の機能も搭載しています。
カメラは4800万画素の広角、4800万画素の超広角、1300万画素で最大60倍まで寄れるペリスコープ式ズームのトリプル。スマホ最大クラスとなる1/1.4型のソニー製CMOSセンサーを搭載しているのが特徴で、光学&デジタル手ぶれ補正もあり、「ウルトラナイトモード」でズームで寄った状態でもきれいで明るい写真が撮れます。また動画はLive HDR撮影にも対応。逆光など明暗の強いシーンの映像もきれいに記録できます。
このほか、4260mAhの大容量バッテリーは独自方式の急速充電「SuperVOOC 2.0」にも対応。グローバルの製品発表会では、40分足らずのプレゼンテーション中に満充電になる様子も紹介され、大きな話題を集めました。
【注目機種6】ZTE「ZTE a1」7月以降
さらにZTEからも、初めてとなるau向けのスマートフォンが登場します。今回発表されたラインナップでは、この機種だけがミドルレンジ向けのチップセットとなるSnapdragon 765Gを採用。auの5Gスマートフォンの中ではお手頃なミドルレンジモデルとなっています。
お手頃とは言っても5Gスマホですから、5Gを楽しむための機能にはしっかりこだわっています。6.5インチの大画面に加えて、背面には4800万画素の高精細カメラを含むクアッドカメラを搭載。また美肌機能なども備わったセルフィー用のインカメラも、3200万画素と高精細です。AIによる撮影シーンの自動認識のほか、AIエンジンを用いたパフォーマンスの向上や省電力性能も備えていて、ストレスフリーで使いやすい5Gスマホと言えそうです。
【注目機種7】シャオミ「Mi 10 Lite 5G」7月以降
もうひとつ、今回のラインナップの中でもサプライズのひとつとなった製品が、シャオミの「Mi 10 Lite 5G」でしょう。発売が少し先になることもあり、まだ詳細は明らかにされていませんが、「ZTE a1」と同様、またはそれ以上にお手頃価格な5Gスマホになりそうで、今からとても楽しみ。「まずは気軽に5Gを試ししてみたい」というニーズにもマッチしそうです。
いずれも各メーカーが5Gサービスのスタートにあわせて、満を持して投入するスマートフォンだけに機能は申し分なく、どれを選んでも満足度は高そう。お手頃価格のモデルも登場するとのことで、ハイエンドで5Gを目いっぱい楽しみたい人はもちろん、普段使いのなかで5Gを使いたい人にとっても目移りしそう。
ちなみに価格は以下の通り。「かえトクプログラム」を使えば、最新のスマホも購入しやすい環境です。
機種 | 発売日 | 価格(税込) かえトクプログラム適用時の価格 |
Xperia 1 II SOG01 | 5月以降 | 13万3600円 7万9120円 |
Galaxy S20 5G SCG01 | 3月26日 | 11万7480円 6万8425円 |
Galaxy S20+ 5G SCG02 | 5月下旬以降 | 13万3280円 7万6475円 |
AQUOS R5G SHG01 | 3月27日 | 12万9145円 7万4405円 |
OPPO Find X2 Pro OPG01 | 7月以降 | 未定 |
Mi 10 Lite 5G XIG01 | 7月以降 | 未定 |
ZTE a1 ZTG01 | 7月以降 | 未定 |
5Gをいち早く体験できるだけでなく、サービス開始後しばらくはユーザーも限られるでしょうから、高速なネットワークを独り占めできるのも大きな魅力と言えるでしょう。