俺のケータイ of the Year
GALAXY Note 3
GALAXY Note 3
川崎 絵美編
(2013/12/27 13:29)
2013年の、私のナンバーワンは「GALAXY Note 3」。新参者なので、立派なことは言えないけれど、GALAXY Note 3の魅力を全力で伝えたい。以下、あれやこれやと理由を述べるが、先に言ってしまうと単純に好き。“今年のGALAXY Note”であるGALAXY Note 3が「俺のケータイof the Year」となる。
GALAXY Note 3はインテリジェンスなアナログ手帳というイメージ。決してアナログではないのだけれど、アナログ文具萌えな人にも刺さる楽しさが詰まっている。Webページや動画、画像などを切り取って集められる「スクラップブック」機能もそのひとつ。2つのアプリを同時に起動して操作できる「マルチウィンドウ」では、写真やスクラップした画像をドラッグ&ドロップして、メールやSノートに貼り付ける操作が楽しい。アナログな手帳に、雑誌の切り抜きを糊で貼ったり、シールやスタンプでメモをデコったりという感覚が、スマートフォン上で実現できるのだ。背面はレザー調の素材を採用し、そのアナログなノートの持つ質感と相まって、情報を集める・保存する・シェアする、というスマートフォンならではの機能が、手帳っぽく使えるところが最大の魅力と感じている。
GALAXY Note 3では、GALAXY Noteシリーズの象徴ともいえる「Sペン」の操作性がさらに向上し、用途が広がった。Sペンを浮かせた状態でペン先を画面に近づけると“いま使える機能”が一覧表示される「エアコマンド」機能。ちょうどWindowsパソコンの右クリックのようなもの、と説明を受け印象に残った。ペンでの操作は便利だけれど、これまでうまく活用できなかったユーザーもいた、という状況に配慮し、しっかりと新機能でフォローしている点に好感がもてた。
また、ディスプレイの「片手操作」機能では、画面そのものを小さく表示して、あたかも小さな端末を持っているかのように操作できる機能。「GALAXY Noteいいけどデカいしな」という意見をまっすぐに受け止め、対応したであろうその斬新な発想にとても驚かされた。
一方、ドコモの冬春モデルでGALAXYシリーズ初となる、日本市場向けに開発された「GALAXY J」では、高スペックでありながら、日本市場向けの機能を盛り込んだ。英語・日本語の文字入力がスムーズな「8フリック」や、災害の多い日本のために圧倒的に消費電力を抑える「緊急時長持ちモード」など、サムスンの独自機能が話題になった。実はこれらの機能は、GALAXY Note 3の国内モデルですべて対応しているという点を補足しておきたい。
2013年のサムスンは、こういった日本市場向けの独自機能や「GALAXY Gear」などのウェアラブル機器の投入など、さまざまなチャレンジを続け、話題を届けてくれた。これからも新製品の発表を楽しみにしたい。
それはさておき、日本はiPhone大国になってしまった。これまでドコモのAndroidスマートフォンや、フィーチャーフォンを使っていた友人たちから「あいふぉーんに機種変したよぉ」の報告が多い年だった。ドコモからiPhoneを販売することに加え、アップルがSIMロックフリー版のiPhoneを国内で販売したことで、さらにシェアが増えるだろうか……。じゃない派(Android派)の私は、「いつも変わったケータイ持ってるよね」とか言われがち。そんな友人たちに「これいいでしょ」と自慢できるものがあるならどれかと考えると、私は自然にGALAXY Note 3となる。
過去に、スマートフォン(iPhone 3G)を初めて手にしたときのドキドキドキ、Android端末(INFOBAR A01)を初めて手にしたときのワクワクワク、そして初代GALAXY Noteとの衝撃の出逢い。振り返ってみても、ケータイにはそれぞれ違う顔、違う性格、魅力がある。だから、もっとたくさんの選択肢があることや楽しさを、地道に伝えていきたいと思っている。