特集:ケータイ Watch20周年

この20年で最大級のインパクトは何だ? やっぱりアレだ!

 ケータイWatch20周年おめでとうございます!!! ケータイWatchってアレでしたっけ、モバイルセントラルっつー媒体から2000年4月10日に進化&創刊したんでしたっけ。モバイルセントラルって1999年10月4日にできた媒体でしたっけ? ですよね♪

 俺の場合、1997年頃からインプレス各媒体に寄稿し始めており、記録が残っている連載記事だけで1200本くらい書いているのであった。年間90本くらい? ともあれ、その多くがIT機器のレビュー記事。なので、この間に出回ったIT機器の変遷をリアルタイムで体感してきたことになる。

 そんな無数のIT機器の中で、最もインパクトが強かったのは何だ? と考えてみたところ、やはりiPhoneというスマートフォンだと思う。何度か考え直してみたが、やはりiPhone。日本ではソフトバンクから2008年7月11日に発売されたiPhone 3Gが初のiPhoneですな。

 それまでにもスマートフォンと呼べる端末はあったが、どちらかと言えばビジネス向けやマニア受けする“一般ユーザーをあまり意識していない端末”が多かった。だがiPhoneは世界の一般大衆に向けた感じで、ビジネスとかそーゆー感じではなく、音楽とかゲームとかをたっぷり堪能できつつ、スマートフォンのパーソナルコンピュータ的な側面やインターネット端末的な部分もバッチリとキメて登場した。

 多くのフツーの人が「iPhoneって楽しいなぁ便利だなぁ凄いなぁ」と新しいハードウェアとしてのインパクトを受けた。そしてiPhoneはさらに大量に売れた。

 その後、多くの人にスマートフォンが知られ行き渡り常用されるようになり、これが後々まで響く別の巨大なインパクトとなった。このインパクトは、俺の仕事の方向性もけっこー激変させた。

 結局、iPhoneから始まったとも言えるスマートフォンは、その後、加速的に“いろ〜んなハードウェアを吸収”してしまった。専用機の類を片っ端から大吸収!!!

 たとえばここ数年ではコンパクトデジカメ。スマートフォンのカメラ性能がガンガン上がったので、コンパクトデジカメなんざぁ全然売れなくなっちまったのである。でも多くのユーザーにとっては、スマートフォンを持ち歩けばいつでもキレイな写真が撮れて好都合な時代になったのだ。

 そんな調子で、10年くらいかけて“かつてあった多くのハードウェア”をスマートフォンが吸収した。観光地ではみんな手にしていたビデオカメラでしょ〜、無数にあったポータブル音楽プレイヤーでしょ〜、電子辞書とかもそうだし〜、電子楽器もけっこースマートデバイスに吸収されまくりだし〜、あとハードウェアと言えるかどうかアレだけど紙の地図もそうだし書籍全体もそうだし〜。

 なんか敵を吸い込んでその敵の能力を身に付ける的なゲームキャラいましたけど、あれの現実版みたいなモンですわ、スマートフォンって。使う側からするとマジ壮絶好都合っスよね〜♪ でも吸収される側からするとタイヘンっスわ。スマートフォンのせいでイロイロなハードウェアメーカーが消滅した感じで。今後もイロイロ消滅していって、スマートフォン上に実装されていくのであろー。みんなの味方のスマートフォンか、巨大な化け物スマートフォンか。ハッピー&南無。

近未来も超強まるであろースマートフォンの力

 2019年10月の消費税UP絡みで始まったキャッシュレス・ポイント還元事業は2020年6月で終了。それを機にスマートフォンでコード決済やタッチ決済を始めた方も多いと思われる。そして使ってみたらアラ便利と、そのままスマートフォン決済を継続し、スマートフォンにお財布を吸収させた人も多いと思われる。
 でも7月に入ったから最後までポイントが残り続けるわ残高使用期限とかあるわでウザってぇなんとかペイは辞めたゼ!!! という人がいる一方で、もう無理〜紙幣とか硬貨とか触るの無理〜感染超怖いし!!! という人が次々とスマートフォンにお財布を吸収させているような気もする。

 iPhoneの最新OSことiOS14からはデジタルキーが使えるそうですな。iPhoneがクルマのスマートキーに!!! iPhoneでエンジンをかけられる!!! まずは2021年製BMW 5シリーズから使えるようになるらしい!!!

 俺も超絶使いたいぜぇ〜デジタルキー!!! だってクルマのスマートキーって邪魔じゃないスか〜。どうせスマートフォンを常時携帯するんだし、嵩張るスマートキーはスマホに吸収されちゃって欲しい!!! ……ま、スマートフォン壊れたらクルマに乗れないって問題もあるわけですけど、まあソレはソレとしてクルマメーカーに嵩張らない方法で対処してもらうってコトでヒトツ!!!

 それとマイナンバーカードに運転免許証機能を盛り込む方向っつー話じゃないスか。保険証とか各種ユニークな証明書類はどんどん盛り込んじゃって欲しい!!! そしてマイナンバーカードとスマートフォンの融合はすぐには無理かもだけど、スマートフォンとマイナンバーカードのセキュアな紐付けとかして、スマートフォンによる各種証明書提示利用とかを可能にして欲しい!!!

 でもまあしかし、お財布もスマートキーもスマートフォンに吸収されていく現在。新しいカタチのスマートフォンが生まれて欲しいと思う俺である。

 たとえば俺の場合、スマートフォンで3Dゲームとかほとんどプレイしないので、処理性能向上のためにスマートフォンの買い替えをしている感じではない。最近の買い替え理由はカメラ性能を求めてだったりする。でもソレってなんか無駄だし不毛な感じもするし。

 つーか陳腐化が速いデバイスをスマートフォンに交換不能な方法で実装するのってもう古いやり方という気がする。カメラだけ外付けとかでいいじゃん。バッテリーも容易に交換可能にして欲しい。そしたらスマートフォン自体は何年も使えるし、カメラだけ買い替えとかできるし、バッテリー容量低下問題も回避可能だし。

 とか考えると、スマートフォンの多くのアプリなり機能なりがクラウド依存なんだから、全部クラウド依存にしちまえ!!! クラウドにアプリ(の使用権)もデータも全部置いちまえ!!! 的に俺脳内の妄想が演繹してゆく。

 ツイデにタブレットとかパソコンとかそーゆーのもクラウド依存にしちまえ!!! そしたら、まあ常用の端末1台か2台くらいは欲しいにしても、本人性確認できれば使う端末は出先に設置してあるやつとか、ショップで短時間レンタルするやつとかで済むじゃん!!! と乱暴な考えに行き着く俺なのであった。

 クラウド依存にしてサーバーが爆発炎上したらどうすんの? その時はデータとか全部滅亡!!! 滅亡がイヤなら全部オフライン!!! だがオフラインだと地震雷火事おやじ(の操作ミス)で全部滅亡!!! クラウドかオフラインか!!! キミはどっちの滅亡が好きかナ?

 マイナンバーカード的なユニークなカードを、そのヘンの端末にスコッと挿すと、いつもの自分のデジタル環境として自由に使えるようになるってのは、どうなんでしょうね。物理的な端末に固執しなくなりつつある時代のような気がするので、そういう方面への変容が進むと、ちょっとステキな近未来になるのではないかナ〜とか妄想する俺なのであった。

SIMロックフリー端末と格安SIMは純粋に嬉しい

 まだ日本でiPhoneが発売されていなかった2007年11月、香港へと取材旅行に行ったんスけど、その時は「香港羨ましぃ〜っ!!!」てなりましたわ。超なりましたわ。超絶ウルトラ激マグナムなりましたわ〜。スーパー超絶ウル(略)なりましたわ〜クドいしヤカマシいッ>俺!!!

 というのは、香港は携帯電話(その頃はまだ今で言うスマートフォンはない)がSIMロックフリーでSIM(回線)も自由に選べたから。日本ではドコモやauやソフトバンクといったキャリアで携帯電話端末と回線をセットで買うのが普通。「ボクはドコモのユーザーだけどあのauの端末を使いたいです」とか言っても「無理」の一言であしらわれる状況だったのだ。

 ぜ〜ったい、SIMロックフリーの端末と、SIMが、別々に売られる市場のほうが、ぜぇ〜ったいっユーザーは便利だし楽しいし幸せなハズ!!! 端末メーカーや回線提供業者はどうか知らんが!!! 日本も香港みたいになれっ!!! と香港からの帰国後は毎日24時間祈ったり祈らなかったりしていた俺である。

 でも2013年末あたりから、日本でもSIMロックフリー端末が発売され始め、MVNOから格安SIMが発売され始め、ようやく俺も香港スタイルに。まあApple製品なんですけどね。

 結局、やっぱり端末と回線は別々に選んで組み合わせるのがイイと痛感した。回線も端末も必要なサービスも自由に選べるし、かかるコストが圧倒的に少ないし、さらに「ココを制限されていてイラッとする」みたいな鬱憤もない。

 そんな実感は今でも変わらない。たまにキャリアのAndroid端末とかに触れると「あーまだSIMロックだしキャリアの消せねぇアプリ多量に入ってんだ〜」とか独特な表情になって複雑に思うのであった。

 最近はeSIMをポチポチ使っているが、「だよね〜もう超小さくて落としやすくて出し入れしにくいしSIMピンとか必携の物理SIMって近々終わるよね〜」とか独特な表情になって複雑に思うのであった。eSIM流行れ〜物理SIM死(略)と毎日24時間祈ったり祈らなかったりしている最近の俺である。

 やっぱりなんかこー超強力でセキュアな本人性確認手段があって、通信サービスもコンテンツもお財布も病院も役所も、ぜ〜んぶソレであれこれできて、物理的な入れ物とかキーとか窓口とかそーゆーのができるだけ無くなって欲しいと思う俺なのである。

 結局、モノやコトの紐付け先はユニークな人物……あれユニークって単語は突然意味変わって読めますよね〜使う箇所を選びますよね〜。ってコトで、あらためて、通信サービスもコンテンツもお財布も病院も役所も、要となる紐付け先は唯一無二のその人物なのである。落としたら困るし“縛り”の一因にもなるし、さらには“つけ入る隙”にもなり得る物理的な入れ物とかキーみたいなものは、どんどん減らしていく方向に進んで行って欲しいと思う俺なのであった。

 以上、ケータイWatch20周年でめでたいので、20年を振り返ってみて思うことを書き殴ってみた!!! 中国の銅鑼の音!!! 終劇ッ!!!