iPhone駆け込み寺
iPhoneの画面が割れた、バッテリーが膨張した――まずは修理にいくらかかかるか調べよう!
2020年4月16日 06:00
「電池の持ちが悪くなった」「画面にヒビがはいった」、そういった理由でiPhoneを買い換えたい、と考える人は少なくないようで、筆者もよく相談される。しかしちょっと待って欲しい。そのiPhone、完全に壊れたのでなければ、バッテリ交換や画面修理で買い換えるより安価に済ませられるかもしれない。
修理の窓口は2つ
修理は主に「純正の修理サービス」か「登録修理業者の修理サービス」のどちらかを利用することになる。もしアップルの保証サービス「Apple Care+」や各キャリアの保証サービスに加入しているなら、それらの規約に従って純正の修理サービスを利用すれば、安価に修理することができる。
純正の修理サービスは、アップルストアや一部のキャリアショップ、一部の家電量販店にある正規サービスプロバイダで受けられる。アップルストアやキャリアの基幹ショップなどで、店頭持ち込みですぐに修理してもらえる店舗もあるが、そうした店舗は、たいてい混雑してて予約していないと受け付けてもらえないので、事前に予約を取っておこう。
配送によるサービスも
店頭持ち込みだけでなく、配送による修理サービスもあるので、店舗に行けない人はそちらを利用しよう。
アップルに修理してもらう場合は、修理サービスのWebページで店頭持ち込みも配送修理も手続きできる。
「登録修理業者」の修理サービス
保証サービスに加入してない場合は、登録修理業者なら純正の修理サービスより安く修理できることがある。登録修理業者とは、2015年より開始された「登録修理業者制度」で認定されている会社のこと。スマートフォンなどの無線機器をメーカー以外が修理・改造するのは違法となることがあるが、認定業者は、そこで対応できる機種であれば問題なく修理できるようになっているのだ。
こうした登録修理業者は街中にたくさんあるが、ネット上には業者比較サイトなどもあるので、まずはネット上で探してみると良いだろう。価格は業者ごとにさまざまだが、たとえば弊誌でもよくお世話になっているiPhoneアクセサリー専門店「UNiCASE」の錦糸町パルコ店だと、iPhone 7の画面修理で7300円(保証付きだと8900円、いずれも税別)と案内されている。同機種の画面修理はアップルによる純正修理だと1万6400円(税別)なので、半額くらいで済む。
注意が必要なのは、この認定は「総務省の認定」であり、「アップルの認定」ではないということだ。登録修理業者が修理したiPhoneは、アップル的には非正規の修理となり、保証などのサポートが消失することがある。また、修理に使う部品の品質が純正品とは異なる可能性もある。この辺りが気になる人は、純正の修理サービスを使おう。
修理できないことも
いずれの修理サービスでも、「壊れすぎ」の場合は修理してもらえないことがある。
たとえば画面だけでなく背面も割れていたり、フレームが変形していたり、水没してたりすると、たとえ一見正常に動作していても、修理を断わられるか、画面修理以上の費用(交換修理に相当する費用)が必要になったりする。
そうした場合はお財布と相談ではあるが、修理せずに買い替えも検討しよう。
使い込んだ旧機種は買い替えも視野に
また、あまりにも古い機種は、修理してもこれから何年使うんだ、という話にもなるので、買い替えも検討した方が良い。
たとえばiPhone 6sやiPhone SE(第1世代)あたりは、ギリギリ最新のiOS 13をサポートしているが、今年や来年のiOSが使えるとも限らないので、買い替えをおススメしたいタイミングだ。
なお、2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症の影響で一部店舗は営業していない。アップルストアも現在休業中だ。そのほかの修理業者も休業している可能性がある。修理を考える際には、値段や所在地を確認するついでに、必ず営業しているかどうかも確認しておきたい。アップルのWebサイトで、修理の申し込みもできるので、そうした手段もチェックしよう。