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アプリでガソリンが安くなる! スマホを使っておトクに給油する方法

 「燃料油価格激変緩和補助金」(ガソリン補助金)が16日で縮小された。これにより、各地のガソリンスタンドで燃料油の販売価格が大きく上がっている。

 補助金は終息の方向に向かっている。数十年間、ガソリン価格に上乗せされ続けている「暫定税率」は、廃止に向けた動きが進んではいるが実現するかは不透明。今後もしばらくは高額な燃料費の負担は続くと見たほうがよさそうだ。そこで本稿では、スマートフォンでできるガソリンをおトクにいれる方法をご紹介する。

ガソリンスタンドの公式アプリ

 普段使っているガソリンスタンドでも、アプリを利用することでさらに値引きを受けられることがある。大手ガソリンスタンドではENEOS、apollostation、コスモ石油が独自のアプリをリリースしている。どのアプリも無料で利用できる。

 各社とも、普段利用するガソリンスタンドの店舗を登録しておくと定期的に配信されるクーポンで通常よりも安く給油できる。ブランド・店舗によって、アプリはガソリンだけではなく、灯油や洗車、タイヤ交換などのクーポンが配信されることもあるため、ガソリンを入れる以外でもおトクになる場面が出てきそうだ。

ENEOS公式アプリ「ENEOS SS」
apollostation公式アプリ「Drive On」
コスモ石油公式アプリ「CarlifeSquare」(コスモSS Payもある)

 上記以外のブランドでも、公式アプリをリリースしているブランドがあるので普段、自分が使っているガソリンスタンドのブランドをチェックしてみたいところ。各ブランドでは「dポイントや「Pontaポイント」などの共通ポイントサービスを導入している。自分が貯めているポイントを取り扱っている店舗で給油するのも良いだろう。

ガソリンスタンドの価格がわかるサービス

 前述のアプリは基本的に、登録した店舗でのみ利用できるクーポンが配信されるかたちとなっている。普段の給油は安く済ませられるとして、気になるのは遠方の出先で給油する必要があるとき。

 遠方では、ガソリンスタンドの価格を調べられるWebサイトやサービスなどを使うのがおすすめ。「gogo.gs」(ゴーゴージーエス)が代表的な例で、地域で絞って各店舗ごとのガソリン価格を確認できる。ほかに「NAVITIME」でも店舗ごとの価格を確認できる機能を提供している。

gogo.gsで地図上にスタンドを表示
店舗ごとにリスト表示でも見られる

 ただし、必ずしも最新の情報であるとは限らない。実際に訪れてみたら事前に調べた価格と実際の価格と違うケースも考えられるので注意しよう。

 また、カーナビアプリでもガソリン価格を調べる機能を備えるものがある。「ドライブサポーター」では、タッチで囲ったエリア内のガソリンスタンドの価格を表示する機能がある。「カーナビタイム」ではルート周辺で安いガソリンスタンドを経由地として選択できる機能を利用できる。

カーナビタイムのイメージ(プレスリリースより)
ドライブサポーターのイメージ(プレスリリースより)

生活圏内・走行ルートの範囲内で調べるのがおすすめ

 ガソリンは1円でも安いほうがありがたい。今回、紹介したサービスを使えば、割引価格でガソリンを入れたり、安売りしているガソリンスタンドを見つけたりもできる。

 しかし、価格だけを見てあまりにも遠方のガソリンスタンドへ行く、というのは燃費や時間的コストを考えると本末転倒にもなりかねない。よほどの事情がない限り、普段使うガソリンスタンドでクーポン利用でおトクにしたり、出先では走行ルート上にあるガソリンスタンドに絞って価格を調べたりしたほうが良いだろう。