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ワイモバイルの新料金プラン、現行プランとなにが違う?
2023年8月28日 00:00
ソフトバンクは23日、ワイモバイルブランドの新料金プラン「シンプル2 S/M/L」を10月以降に提供すると発表した。現行の「シンプルプラン」の実質後継プランとなる「シンプル2」とは、どのような違いがあるのか。
本稿では、23日の発表時点で明らかになった情報を元に、両プランを比較してご紹介する。
大きな違いは、データ容量
両者の大きな違いのひとつは、データ通信の容量だ。
現行プランでは、S/M/Lの順で3、15、25GBの3種類が提供されていたが、新プランでは、4、20、30GBの3種類が提供される。データ容量増加に伴い、価格はそれぞれ+187円、+737円、+957円とそれぞれ値上げされている。
一方で、データ容量あたりの単価は、Sで726円→591.25円と-134.75円、Mで218.53円→200.75円で-17.7833円、Lで166.32円→170.5円で+4.18円となり、プランによってばらつきはあるものの、大きな値上げとはなっていないように見られる。
たとえば、20GBという数字に注目してみると、現行プランではデータ容量15GBのMプランと、+5GBのデータ追加オプションを契約することで、月20GBのデータ容量を3278円+550円で3828円で利用できる。新プランでは、Mプランで20GBが利用できるので4015円で利用できる。
各種割引を適用すれば、価格差は小さくなる
これを見ると、値上げされているように見受けられるが、新プランでは、新たに「PayPayカード割」が登場し、PayPayカードで利用料金を支払えば、毎月-187円割引される。この割引は、年会費無料のノーマルカードも対象となるので、これを利用すると4015円-187円で3828円と現行プランとほぼ同じ値段で利用できることになる。
このほか、ソフトバンク光やSoftBank Airなどとのセット割引について現行では1188円割引だが、新プランではSが1100円、MとLが1650円割引に、場合によっては値下げとなるケースもある。
なお、家族割引の割引額は、現行の1188円に対し新プランでは1100円の割引となっている。現行と新プランは、どちらもセット割引と家族割引が併用できない。
たとえば、PayPayカードとセット割を両方利用した場合、新プランのSでは1078円、Mで2178円、Lで3278円で利用できる。
速度制限は、契約容量の半分を超過で128kbpsに制限
速度制限について、新プランでは契約データ容量からの超過データ量に応じて、通信速度が128kbpsとなる2段階の制限が取り入れられている。
たとえば、新プランのSでは4~6GBまで最大300kbpsで6GB~は最大128kbps、Mでは20~30GBまで最大1Mbpsで30GB~は最大128kbps、Lでは30~45GBまで最大1Mbpsで45GB~は最大128kbpsの制限となる。
通話定額オプションは、一律110円値上げ
通話定額オプションは、「だれとでも定額+」(1回10分以内の国内通話無料)と「スーパーだれとでも定額+」(時間/回数制限なしで国内通話無料)が用意されている。価格はそれぞれ880円と1980円となり、同等の現行オプションと比較してそれぞれ110円値上げされている。
一方、新オプションでは、これまで有料での提供だった「留守番電話プラス」や「割込電話」、「グループ通話」、「一定額ストップ」機能が、追加料金なしで利用できる。利用には、申し込みが必要だが、これらのオプションをすでに利用しているユーザーであれば、値上げなしまたは実質値下げで利用できる。
なお、現行の「シンプル S/M/L」プランを契約中は、現行の通話定額オプション「だれとでも定額」「スーパーだれとでも定額」に加入できるが、「だれとでも定額+」と「スーパーだれとでも定額+」には加入できない。
逆も同じで、新プラン「シンプル2 S/M/L」を契約すると、「だれとでも定額+」と「スーパーだれとでも定額+」のみ加入できる。「シンプル S/M/L」から「シンプル2 S/M/L」にプラン変更すると、契約中の通話定額オプションは解約される。