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プラススタイルから登場の3つのスマートデバイスはどう組み合わせるべき? 新型マルチリモコンとCO2/温湿度センサーをさっそくチェック

 数多くのスマート家電をリリースしているプラススタイルのラインナップに、7月6日から新たに3つのデバイスが加わった。

 1つ目は「+Style マルチリモコン PS-IRC W02」(販売価格9680円)。テレビ、エアコン、照明、扇風機など、赤外線リモコンで動作する既存の家電製品をスマート化できる、いわゆるスマートリモコンだ。照度センサーや温湿度センサーがセットになっていて、たとえば「部屋が暗くなったら、自動的に照明をオンにする」「室温が30度以上になったら、冷房をつける」といった操作をこれひとつで自動化できる。

壁掛けできるスマートリモコン「+Style マルチリモコン PS-IRC W02」

 プラススタイルにはすでに、同じくスマートリモコンの「+Style スマートマルチリモコン」という製品もラインナップされているが、こちらが据置型なのに対して新製品は壁掛けが可能。より省スペースで設置ができる。またAmazonから購入する場合に、Wi-Fiの設定をより簡単に行える「Wi-Fi簡単設定」にも対応している。これは、Amazonのアカウントとプラススタイルのアカウントを紐付けることで、セットアップ時にSSIDやパスワードの入力をしなくても、Wi-Fiの設定が自動的に完了するというもの。Amazonスマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズを使っているユーザーは、スマートリモコンをより手軽に導入できる。

照度&温湿度センサーは取り外し可能。Micro USBで常時給電が必要だ
背面に壁掛け用のホールが用意されている

 リモコンからコントロールする家電の登録も、プラススタイル共通の専用アプリ「+Style App」から簡単に行える。製品の追加ボタンを押して、まず家電の種類を選択し、次にメーカー名、製品名とリストから選んでいくだけ。最後にアプリ上でリモコンを操作してみて、機器がきちんと反応すれば完了だ。万が一、リストの該当する製品がない場合も、学習リモコンの要領で家電のリモコンの信号を手動で登録できる。

コントロールする家電の登録は、メーカー名、製品名を選ぶだけ。数多くの赤外線リモコンデータが登録されているが、手動でも登録できる

 登録が終われば、離れた場所からもスマートフォンを使ったリモコン操作が可能に。さらに連携がまだの場合は、「+Style App」からAmazon Alexa、またはGoogleアシスタントのアカウントを連携すれば、スマートスピーカーへ話しかけることでも、家電を操作できるようになる。「Alexa、エアコンをつけて」「ねぇGoogle、6チャンネルを見せて」のように、既存の家電を声で操作ができるスマート家電へと進化させることができる。

プロフィールからAmazon AlexaまたはGoogleアシスタントのアカウントを連携すれば、スマートスピーカーから音声で操作できる

CO2・温湿度のセンサーデバイスも

 2つ目のデバイスは「+Style センサー(CO2・温湿度) PS-CO2-W01」(販売価格1万5800円)。その名の通り、CO2濃度と温湿度をリアルタイムにチェックできるセンサーだ。充電式のバッテリーを搭載しているため、設置場所の自由度が高いのが特徴。そして続く3つ目は「+Style センサー(温湿度) PS-TMP-W01」(販売価格4980円)。単三乾電池2本で駆動し、壁掛けもできる、ディスプレイ付きのシンプルな温湿度センサーだ。

「+Style センサー(CO2・温湿度) PS-CO2-W01」。CO2濃度が高くなると数字の色が変えて警告する。測定間隔は約3秒。1350mAhのバッテリーを内蔵する
アプリではCO2、温度、湿度の最新の数値と履歴のグラフが確認できる
「+Style センサー(温湿度) PS-TMP-W01」は上に温度、下に湿度のシンプルなモノクロ表示。測定間隔は約3秒
単3形乾電池3本で動作する
アプリでは温度、湿度の最新の数値と履歴のグラフが確認できる

 どちらも離れた場所から、スマートフォンの「+Style App」で現在の数値を確認できるほか、日/週/月/年単位で推移のグラフをチェックできる。また必要があれば、指定したメールアドレスにリンクを送付し、Excelデータをダウンロードすることも可能。アプリがすでにAmazon Alexa、Google Homeと連携済みなら、スマートスピーカーに話しかけて現在の数値を音声で読み上げてもらうこともできる。

 プラススタイル製品の魅力は、これらをすべて同じ「+Style App」アプリでまとめて管理できること。さらに登録したデバイス同士を簡単に連携でき、様々な操作を「自動化」できることだ。たとえば前述のとおり「+Style スマートマルチリモコン」には温湿度センサーが備わっているのだが、このセンサーは取り外しが可能になっている。自前のセンサーではなく、「+Style センサー(CO2・温湿度)」や「+Style センサー(温湿度)」と組み合わせれば、より精度の高いデータが得られるだけでなく、センサーの設置場所の自由度も高くなる。

「+Style App」のホーム画面。「スマートモード」で様々な組み合わせを設定できる

 たとえば筆者宅のキッチンにはエアコンがなく、ガスコンロを使用するたびに上昇する温度を下げるには、隣接する部屋から冷たい風を送り込むしかない。そこでキッチンに「+Style センサー(温湿度)」を設置。温度が30度を超えたら、部屋に設置した「+Style マルチリモコン」で、エアコンと扇風機をオンにするように設定にした。おかげで料理中の手を止めることなく、自動的にキッチンに風を送り込めるようになった。

条件を設定して自動化を設定。センサーの変化をトリガーにする場合は「デバイスの状態が変化した場合」を選び、センサーがどうなったとき、どうするかを設定する

 また一方の「+Style センサー(CO2・温湿度)」は、仕事場に設置した。コロナ禍に、換気が適切にできているかをはかる目安として、すっかり定着した感のあるCO2濃度だが、換気が不十分で濃度が高くなると、集中力が落ちるなどの実害があるとも言われる。筆者はこれまでほとんど気にしたことがなかったが、センサーを設置後「やたらと生あくびがでるなぁ」と思ったら、いつの間にかCO2濃度が1200ppmを上回っていた……ということがあった。以来、こまめに数値をチェックし、必要に応じて換気をするように心がけている。

一時CO2濃度がかなり高くなっていた。グラフを振り返ることで、作業効率とCO2濃度の関係を確認できる
CO2が1000ppmを超えたらメッセージセンターに通知が来るように設定。登録した自動設定はいつでも編集やオン、オフの切り替えができる

 といっても仕事が立て込んでくると、ついついおろそかになってしまうので、CO2濃度が1000ppmを超えたら、自動的にアプリに通知されるように設定している。スマートフォンで「+Style App」からの通知を受け取れるようにしておけば、ロック画面などにも表示されてより気づきやすくなり、自分への注意喚起になる。

 ほかにもたとえばスマート加湿器と「+Style センサー(温湿度)」を組み合わせて、湿度が下がったら加湿器をオンにする。人感センサーと「+Style マルチリモコン」を組み合わせて、人が部屋を出たら照明をオフにするなどなど、1つのアプリ上でいろんな組み合わせを作りやすいのは、取り扱うスマート家電が豊富なプラススタイルのメリット。もちろん2つのセンサーと「+Style マルチリモコン」の組み合わせだけでも、季節に合わせていろいろな使い方ができそうだ。