レビュー

ソニーのワイヤレス「LinkBuds S」と「WH-1000XM5」ハンズオンレポート

 ソニーは、フルワイヤレスイヤホン「LinkBuds S WF-LS900N」を6月3日に発売する。市場想定価格は2万6000円。

 2月に発表された「LinkBuds」のコンセプトである「着けていること忘れる完全ワイヤレス」はそのままに、ノイズキャンセリング機能やハイレゾ対応などの機能を充実させた製品となっている。

 今回は、「LinkBuds S」と27日に発表されたヘッドフォン「WH-1000XM5」の写真とともに、センシングを利用した新しい音体験「Auto Play」も体験してきたので、その模様をお届けする。

コンパクトで軽量な「LinkBuds S」

 5mmの新ドライバーユニットを搭載した「LinkBuds S」は、重さわずか4.8gと軽量で、大きさも耳にすっぽりと収まるサイズ感に仕上げられている。

 「LinkBuds」にあった大きな開口部は、今回の「LinkBuds S」は設けられていない。「LinkBuds S」では、アクティブノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能が備わっており、設定しておけばイヤホン本体を1タップするだけで切り替えられる。外出時と在宅時などすぐに切り替えられる。

充電ケース

ユーザーの行動で音楽が再生される「Auto Play」

 常時装着を想定している「LinkBuds S」では、スマートフォンを触らずユーザー(装着者)の行動によって音楽再生や通知を受け取れる「Auto Play」という機能が利用できる。

 記事執筆時点ではヘッドホンをケースから取り出し耳に付けると自動で音楽が再生される「Wear to Play」と、電話/通話後に気分転換の音楽が再生される「AfterCall」、歩き出したときに音楽が再生される「On the Move」が用意されている。

 それぞれ個別に有効/無効を設定できる。また、ユーザーが設定した「ワークタイム」「プライベートタイム」の範囲内で自動でオン/オフを切り替える設定もできる。ワークタイムは、曜日ごとに時間を設定できる。

 再生する音楽は、対応する音楽配信サービスで直近に再生していたプレイリストの続きが再生される。対応音楽サービスは、順次拡大を検討するとしている。

トリガーとなるタイミング
タイミングの種類ごとに配信サービスを切り替えることもできる
有効にする時間の設定
ワークタイムの設定

 また、ほかのアプリの通知を自動で読み上げる音声通知機能を備えている。対応するアプリは、通知を出すアプリほとんどが対応しているという。

 読み上げるアプリはユーザー自身で設定でき、初期設定ではSNSやメールアプリを中心に設定されている。アプリごとに通知の頻度を設定することもできる。たとえば、「カレンダー」は通知があるたびにリアルタイムで読み上げるよう「高頻度」設定にしておき、SNSアプリは移動中などにまとめて読み上げる「低頻度」に設定しておける。

通知アプリの設定
頻度を設定
移動中などではアクティブになり、音楽の自動再生や自動通知が有効になる
カレンダーに予定がある時間帯は「取り込み中」となり、「高頻度」に設定したアプリの通知のみ読み上げられる

着け心地が向上したヘッドフォン「WH-1000XM5」

 今回は、5月27日に発売されるワイヤレスヘッドフォン「WH-1000XM5」の実機フォトレポートもお届けする。

 先代機種「WH-1000XM4」よりも着け心地を向上させたという今回の「WH-1000XM5」では、イヤーパッドが改良されており、長時間着けたままでも耳が痛くなりにくいよう図られている。

 ハウジング部は、先代機種よりも幅が広くなり安定性が向上した。一方、折りたたみ構造は今回採用されておらず、持ち運び時に少しかさが増えてしまっているが、ケースを使用していないときにたたむことで少し薄くなるような構造をとっている。

今回の「WH-1000XM5」(左)と先代機種「WH-1000XM4」
「WH-1000XM5」では先代に続き有線接続(3.5mmジャック)をサポートしている。ケーブルはケースに収納できる
環境に配慮されたパッケージ