レビュー
ソニーのワイヤレス「LinkBuds S」と「WH-1000XM5」ハンズオンレポート
2022年5月19日 10:05
ソニーは、フルワイヤレスイヤホン「LinkBuds S WF-LS900N」を6月3日に発売する。市場想定価格は2万6000円。
2月に発表された「LinkBuds」のコンセプトである「着けていること忘れる完全ワイヤレス」はそのままに、ノイズキャンセリング機能やハイレゾ対応などの機能を充実させた製品となっている。
今回は、「LinkBuds S」と27日に発表されたヘッドフォン「WH-1000XM5」の写真とともに、センシングを利用した新しい音体験「Auto Play」も体験してきたので、その模様をお届けする。
コンパクトで軽量な「LinkBuds S」
5mmの新ドライバーユニットを搭載した「LinkBuds S」は、重さわずか4.8gと軽量で、大きさも耳にすっぽりと収まるサイズ感に仕上げられている。
「LinkBuds」にあった大きな開口部は、今回の「LinkBuds S」は設けられていない。「LinkBuds S」では、アクティブノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能が備わっており、設定しておけばイヤホン本体を1タップするだけで切り替えられる。外出時と在宅時などすぐに切り替えられる。
ユーザーの行動で音楽が再生される「Auto Play」
常時装着を想定している「LinkBuds S」では、スマートフォンを触らずユーザー(装着者)の行動によって音楽再生や通知を受け取れる「Auto Play」という機能が利用できる。
記事執筆時点ではヘッドホンをケースから取り出し耳に付けると自動で音楽が再生される「Wear to Play」と、電話/通話後に気分転換の音楽が再生される「AfterCall」、歩き出したときに音楽が再生される「On the Move」が用意されている。
それぞれ個別に有効/無効を設定できる。また、ユーザーが設定した「ワークタイム」「プライベートタイム」の範囲内で自動でオン/オフを切り替える設定もできる。ワークタイムは、曜日ごとに時間を設定できる。
再生する音楽は、対応する音楽配信サービスで直近に再生していたプレイリストの続きが再生される。対応音楽サービスは、順次拡大を検討するとしている。
また、ほかのアプリの通知を自動で読み上げる音声通知機能を備えている。対応するアプリは、通知を出すアプリほとんどが対応しているという。
読み上げるアプリはユーザー自身で設定でき、初期設定ではSNSやメールアプリを中心に設定されている。アプリごとに通知の頻度を設定することもできる。たとえば、「カレンダー」は通知があるたびにリアルタイムで読み上げるよう「高頻度」設定にしておき、SNSアプリは移動中などにまとめて読み上げる「低頻度」に設定しておける。