レビュー

「ZenFone 4」ミニレビュー(編集部石井)

強みが違う2つのカメラの強力タッグ

 「ZenFone 4(ZE554KL)」は、ASUSが9月23日に発売するAndroid7.1.1搭載スマートフォン。特徴は、デュアルレンズ仕様の背面カメラで、画角の違う2つのカメラを切り替えて撮影できる。ミドルハイクラスのチップセット「Snapdragon 660」、6GBのメモリ、64GBのストレージなどを搭載する。「ZenFone 4」を編集部員それぞれの視点から紹介する。

編集部・石井

 「WE LOVE PHOTO」というキャッチコピーが表すように、写真撮影に注力したZenfone 4シリーズ。無印「Zenfone 4」は、背面カメラが「標準(83度)&広角(120度)」というデュアルレンズ構成だ。

 スマートフォンのカメラを使っていると、「もう少し広い範囲を写したい……」と思うことはよくあるもの。ZenFone 4ならボタン1つ押してカメラを切り替えるだけで対応できる。120度という画角は、建物や部屋の全体を1枚の写真に収めるのにちょうどよい。なお、広角側はオートフォーカス非対応なので、近くの物を撮るのには向かないだろう。

左が標準カメラ、右が広角カメラ
日没後の19時前に撮影

 一方、標準画角のカメラは、とにかく明るく撮れる。光を取り込みすぎるきらいはあるが、露出だけ調整すれば夜間でも活躍できそうだ。

 もう1つ触れておきたいのは、端末の動作の安定感。2年前の「ZenFone 2」の頃からいち早く大容量メモリに取り組んできたASUS。ZenFone 4はミドルハイクラスという位置付けにもかかわらず、現行のハイエンド端末の多くより大容量の6GBを搭載する。

 Androidの標準仕様に多くのカスタマイズを施した「ZenUI」を搭載しているが、引っかかりを一切感じない。試しにブラウザを閉じて即カメラを起動と何度か試してみたが、1秒もせずにフォーカスが合って撮影できる状態になる。この性能なら、2つのカメラを切り替えながらの写真撮影も思う存分、楽しめそうだ。