レビュー

プロドライバーも興味津々、レース車両にTORQUE G03を取り付けてみた

アクションオーバーレイ機能でオンボードカメラを実現

 6月30日にauから発売された、京セラ製のタフネススマートフォン「TORQUE G03」。タフネスモデルとして数々の耐久性能がウリだが、スポーツやレジャーでは、強化されたアクションカメラ機能も注目だ。

 アクションカメラ機能で「TORQUE G03」の特徴になっているのは、移動速度や軌跡、日時などの情報を映像に重ねて表示できる「アクションオーバーレイ」機能。135度という広角レンズもアクションカメラとして欠かせないアングルになっている。

 そこで今回、僚誌「Car Watch」が出場チームとして参加した7時間耐久レース「2017 もてぎEnjoy耐久レース“Joy耐”」のレース車両に「TORQUE G03」を取り付けてもらい、サーキット走行・スポーツ走行でどのような映像になるのかを試してみた。

レース車両に取り付けられた「TORQUE G03」
Car Watch FIT(64号車・ホンダ フィット)

 Car Watchチームは「FIT 1.5クラス」にCar Watch FIT(64号車・ホンダ フィット)で初参戦。ドライバーは、松田秀士氏、西村直人氏、斎藤聡氏、同誌 副編集長の小林の4名。なお、7月2日に開催された決勝では、クラス10位、総合25位でゴールを迎えた。レースの模様は同誌の記事を参照していただきたい。

 「TORQUE G03」は、車内のロールバーの、一般車なら助手席のヘッドレストがある位置にガッチリと固定。「アクションオーバーレイ」表示で、動画を撮影した。135度のワイドアングルにより、左右両方のドアウィンドウやドライバーの膝まわりまで捉えており、運転する様子がよく分かる。

 レース走行を撮影した中で注目のポイントは、「アクションオーバーレイ」で右側に表示される移動の軌跡だ。サーキットのコースを1周すると、GPSによる走行軌跡としてコースレイアウトがクッキリと描き出され、以降、コースのどこを走行している映像なのか、すぐに分かるようになる。端末を設置した場所はフロントガラスの下などではなく、GPSの電波を取得する条件としては厳しい環境だったが、うまく動作していた模様だ。

 左側の時速の表示は、GPSによる移動距離から換算して表示するもの。一般的な利用では十分だが、約1秒おきの計測なので、高速走行のレース車両ではやや追従性が劣ってしまうのは仕方ないところだろう。

 以下の映像は、予選日に行われた、元インディカードライバー・松田秀士氏によるフリー走行の模様。全開走行ではなく、決勝に向けてタイヤに熱入れをしているところだ。

「TORQUE G03」のアクションカメラ機能とアクションオーバーレイ表示で走行中の車内から撮影。映像は予選日に行われた松田秀士氏によるフリー走行(タイヤの熱入れ)の模様 ※走行開始は18分20秒ごろから

 「TORQUE G03」で撮影した映像は、スマートフォンなので当然だが、その場ですぐに再生して確認が可能。一般的なアクションカメラのように、パソコンにデータを移して確認するという手間もなく、さらに上記のようにアクションオーバーレイ表示でコース上の位置も分かる。参加したレーシングドライバーにも好評で、予選の走行後すぐに確認したり、ほかのドライバーと一緒に見ながら問題点を共有したりと、ブリーフィングでも活用されていた。

左からドライバーの斎藤聡氏、西村直人氏
ドライバーの松田秀士氏(中央)

 アマチュアのレースやスポーツ走行でも、スマートフォン1台で日時からGPSの軌跡まで画面に写し込んで録画できる「TORQUE G03」の「アクションオーバーレイ」は注目の機能といえそうだ。