レビュー

「AQUOS R SHV39」ミニレビュー(編集部石井)

タイムラインが心地よく流れる?

 「AQUOS R」は、シャープが7月7日に3キャリアから発売したフラッグシップモデルだ。120Hz駆動でなめらかな表示が可能な5.3インチIGZO液晶ディスプレイを搭載、HDR対応、動いて話しかける充電スタンド「ロボクル」などの機能が特徴。auからは「AQUOS R SHV39」として登場した。編集部スタッフそれぞれの視点から見た「AQUOS R」をご紹介しよう。

編集部・石井

独特の側面デザインは好みが分かれそうだが、片手持ちのホールド感は抜群だった

 かつてのスマートフォンAQUOSといえば、“ガラスマ”(ガラパゴス スマートフォン)の代表格といえるほど、独自のアプリやカスタマイズされた印象が強かった。それと比べると「AQUOS R」のソフトウェアはAndroidの標準ユーザーインターフェイスとほとんど変わらず、メーカー独自のアプリもかなり少ない。しゃべりかけるアシスタント「エモパー」が残るくらい。

 他には無い特徴が「ハイスピードIGZO」だ。その特徴を記述すると“ディスプレイが120Hzで駆動し、残像感の少ない、なめらかな表示が可能”となるが、実機を見た方が手っ取り早いだろう。長い文章やSNSのタイムラインなど、スマホを使っているときにスクロール操作をする機会は多い。そのときにスクロールした文字が“なめらかに”流れるので、目がちらつきにくいのだ。ニュースサイトやTwitterを始終眺めている人向きかも?

120Hz駆動のスクロールを撮影

 “なめらかさ”の本当の価値は、使い続けてみないと判別が難しそうだ。数時間じっくり試して分かったのは、120Hzでスクロールし続けてもほんのり暖かくなる程度で、電力消費も2時間で10%と控えめ。チップセットもメモリも不足なく、OSバージョンアップも今後2年は保障されている。長く使い続けて価値を見つけていくのがいいかもしれない、と思わせるファースト・インプレッションだった。