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新しい「一太郎」はスマホアプリで閲覧できる、2万円~

 ジャストシステムは、文書作成ソフトの最新版「一太郎2016」を2016年2月5日に発売する。価格は2万円(税抜、以下同)。

 「一太郎2016」は、誕生から30年となるジャストシステムの文書作成ソフト。パソコン向けWindowsで提供されるが、今回は、スマートデバイスの普及にあわせて、iOS、Android向けビューワーアプリが用意されることになった。

 「一太郎モバイルビューイング」と名付けられたアプリは、スマートフォンやタブレットで、一太郎2016で作成した文書を閲覧できるというもの。専用サーバーに文書をアップロードしておけば、スマートフォンやタブレットからいつでも内容を確認できる。利用にあたっては、「一太郎2016」のユーサー登録が必要で、文書アップロードやアプリ利用時には、Justアカウントの認証が行われる。

Windows 10に対応

 パソコン向けソフトとしての一太郎2016は、Windows 10(Home/Pro/Enterprise/Education)に対応。たとえばタブレットで利用する場合、今回から専用ビューワーが用意されている。ノートパソコン/タブレットに両対応する2in1モデルではタブレットモードになると、自動的に専用ビューワーに切り替わる。Windows 10のContinuum機能によってモードの切り換えを検知しており、タブレットモードの専用ビューワーでは、閲覧に特化しており、編集はできない。

 文字のレイアウトやフォントのデザインをカスタマイズして、タイトル文字を作成できる「モジグラフィ」などの機能を搭載する。また新聞風の文書を作成しやすくするテンプレートなどもプリセット。文書校正支援ツール「Just Right!5 Pro」の校正エンジンも搭載されており、誤字脱字などを指摘する精度が高まった。このほか、電子書籍向けのファイル形式であるEPUBを編集しやすくする「EPUB編集ツールパレット」が新たに搭載されている。

 パッケージは3種類用意され、後述するATOK2016などが使えるものが2万円で、国語辞典やジーニアス英和/和英辞典も利用できるプレミアムパッケージ2万5000円、さらにブリタニカ国際大百科事典なども利用できるスーパープレミアムパッケージが3万8000円となる。

Windows PC向け「ATOK 2016」

 あわせて日本語入力環境「ATOK」のWindows PC向け最新バージョン「ATOK 2016」も発表された。「一太郎2016」にも搭載されるもので、主な新機能は「ATOKインサイト」「ATOKタイプコレクト」「ATOKイミクル」の3種類。

 「ATOKインサイト」はブラウザや他のソフトなど文字を入力しようとしている環境にあわせて最適な候補を示してくれる。また「ATOKタイプコレクト」は母音の押し損ねがあっても適切な訂正候補を出してくれる機能。キーボードのホームポジションからずれて入力した場合も適切な変換候補を示す。

 「ATOKイミクル」はCtrlキーを2回押すと選択中の文字の意味を調べてくれる。ATOKと連携する辞書から検索する形となる。

関口 聖