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10型でフルセグ対応にジェスチャー操作、価格も抑えたLTEタブレット「dtab d-01H」

 NTTドコモは、ドコモ タブレットの新モデルとして、10.1インチディスプレイを搭載した「dtab d-01H」を11月下旬に発売する。価格は前モデルのd-01Gと同等程度を維持するとしている。

「dtab d-01H」

 「dtab d-01H」は、Android 5.1を搭載するLTE対応のファーウェイ製タブレット。アルミを多用したボディには、約10.1インチ、1920×1200ドット(WUXGA)の液晶ディスプレイを搭載。本モデルからフルセグ・ワンセグに対応し、イヤフォン端子に差し込んで使うイヤフォン延長ケーブル兼用の同梱アンテナを取り付けることにより、地上デジタル放送を視聴できる。

 今回のテレビ対応や昨今の動画配信サービス熱の高まりに呼応するかのように、サウンド面も進化。タブレット本体を横向きにした状態で上側面の左右に1つずつ、下側面の左右に1つずつ、計4つの1Wスピーカーを内蔵している。上側のスピーカーは高音域を、下側のスピーカーは中低音域をそれぞれ担当するようソフトウェアチューニングを施すことによって、より臨場感と迫力のあふれるサウンド再生を可能にした、としている。

 これに加え、harman/kardonブランドの音響技術「Clari-fi」による圧縮音源の補完再生、厚みのある重低音を再現する独自の「SmartPA」技術も搭載。発表会の展示会場では、新しいdtabの音質を個室で確認できるようにしており、ダウンロードしたdTVの映画コンテンツを閲覧できた。短い時間ではあったが旧モデルと比較しながら聞いたところでは、明らかに音のメリハリが向上し、没入感が高まっていた。音量自体もかなり大きく上げられるようになっていて、外部スピーカーやヘッドフォンを使わなくても十分楽しめるように感じた。

 アウトカメラとインカメラもそれぞれ1300万画素、500万画素と、前モデル(アウトカメラ500万画素、インカメラ100万画素)から大幅に性能アップ。性能向上に合わせてインカメラを利用したジェスチャー操作機能を搭載した。対応アプリは現時点でフルセグ・ワンセグ視聴用の「テレビ」アプリ、「メディアプレーヤー」、「dグルメ」の3つ。

 テレビやメディアプレーヤーでは、画面の前で手を閉じたり開いたりすると再生開始・停止、手を開いて左右に動かすと早送り・早戻しや選曲、上下に動かすとボリューム調整、人差し指を口に当てて「しーっ」のジェスチャーでボリュームがミュートになる、といった操作が可能。dグルメでは上下スクロールをジェスチャーで行える。リモコン的に離れた位置から操作できることで、食材で汚れた手で画面を直接操作しなくても済むなど、キッチンでの利用もより便利になるとしている。

 なお、新たにスタートするサービス「てがき翻訳」アプリも、大画面のdtabで活用しやすいとして大きくアピールしていた。タッチペンで日本語や英語の文章を書き込むと、すぐさま翻訳文が表示される様子のほか、地図などの絵を描きつつ、その中に書き込んだ文字についてもきちんと認識して翻訳するさまをデモしていた。

主な仕様

 ディスプレイは10.1インチ、1920×1200ドット(WUXGA)のTFT液晶ディスプレイ。メインカメラは1300万画素、インカメラは500万画素のいずれも裏面照射型CMOSセンサー。

 チップセットはファーウェイ傘下であるHiSilicon製Kirin 930で、2GHzのクアッドコアと1.5GHzのクアッドコアからなるオクタコア構成。メモリ(RAM)は2GB、ストレージは16GB。最大128GBまでのmicroSDXCカードを利用できる。

 通信速度は理論値で下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsに対応。LTEはドコモの3バンド(2GHz/1.7GHz/800MHz)に、3Gは3バンド(2GHz/800MHz/新800MHz)にそれぞれ対応する。国際ローミングは非対応。SIMカードスロットはminiサイズ。

 GPS、Bluetooth 4.0に対応。VoLTE、防水・防塵、おサイフケータイ/NFCはいずれもサポートしない。

 OSはAndroid 5.1。バッテリー容量は6000mAhで、取り外しは不可。大きさは173×240×7.5mmで、重さは未定。ボディカラーはSilverのみ。

太田 亮三

日沼諭史