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mineoがドコモ回線を9月より提供
日本初をうたう“マルチキャリアMVNO”に
(2015/5/26 13:30)
ケイ・オプティコムは、MVNOサービス「mineo」において、9月よりドコモ回線を利用するサービスを追加する。すでに提供しているau回線に加えて、プランとSIMカードの変更あるいは追加により、ドコモ回線も利用できるようになる。
同社は、個人ユーザー向けにau回線とドコモ回線を1社で提供することから、「日本初の個人向けマルチキャリアMVNO」「端末やキャリアにとらわれないサービス」とうたう。月額料金は「市場価格と同等水準を予定」と案内されており、9月のサービス開始前に改めて詳細が発表される予定。
au、ドコモを選べる“マルチキャリアMVNO”
9月よりドコモ回線を提供することで、mineoでは「auプラン」「docomoプラン」が選択できるようになる。それぞれの利用料は現在検討中。このプランを変更する際には手数料がかかるが、変更しやすいような金額が検討されている。プランを変更することでキャリアが変わるため、SIMカードも変更になる。auとドコモを随時切り替えて使うのではなく、利用する端末にあわせてどちらでも選べる、という考えに基づいたサービスになる。
なお、2回線分のプランの料金を支払う形であれば、「auプラン」「docomoプラン」の両方を同時に利用することも可能。当然ながら、この場合は2枚のSIMカードが提供されることになる。
9月からは、ドコモ回線の提供を受ける形で、家族で利用できるパケットシェア、友人と送りあえるパケットギフトについて、mineo同士であればau回線・ドコモ回線を問わず利用できるようになる。
同社からは、数年先を見込む将来構想として、1枚のSIMカードでマルチキャリアに対応するような考えも表明している。ただしこれはキャリア(MNO)側設備の解放も必要で、業界での議論を含めて進めていくものになる。
最低利用期間をすべてのプランで撤廃
7月1日からは、mineoのすべてのプランに設定されていた最低利用期間が撤廃される。加入者が増加したことを受けてのもので、「シングルタイプ」「デュアルタイプ」(音声通話対応)の両方で最低利用期間が撤廃される。
なお、短期間にMNPで他社に転出する場合については、解約清算金相当の転出手数料として1万1500円が設定される。
大阪にアンテナショップ、海外渡航者向けに現地用SIMカードも
7月中旬には、「グランフロント大阪」内にmineoのサービス紹介や端末展示、プリペイドSIMを販売するアンテナショップをオープンする予定。今冬には、サービスの販売・契約やサポートといった本格的な窓口も提供する。
5月26日からは、mineoのWebサイトのチャットサポートを発展させる形で、直接オペレーターにチャットで質問できる販売サイトをバーチャルショップとして開設する。
9月からは、海外渡航者向けに、アイルランドのキュービックテレコムと協業し、渡航先で利用できるデータ通信用のプリペイドSIMカードを提供する。1枚のSIMカードで約200の国と地域に対応する予定。大手キャリアの国際ローミングサービスより安価に利用できるとする。
10月からは、訪日外国人向けのプリペイドSIMカードも販売する。こちらは、9月から提供するドコモ回線のサービスを利用するものとなる。専用コールセンターを設置し、多言語でのサポートを提供する。
サービス開始1周年を記念したキャンペーンも実施される。このキャンペーンはドコモ回線が追加された新サービスを手軽に利用できるようにするもので、既存ユーザー、および6月中に契約したユーザーを対象に、契約事務手数料が無料になるエントリーコードが、一人あたり5口プレゼントされる。「au、docomoどちらもでも、無料でトライできる」と案内されている。エントリーコードは家族や友人などにプレゼントが可能。エントリーコードの有効期限は2015年12月まで。
キャンペーンではほかにも、3000円分のギフト券が抽選で1000名にプレゼントされる。また、大阪マラソン2015に出走できる権利が5名にプレゼントされる。