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ワイモバイル、月額2980円からのスマホ向け新料金プラン
新端末も発表、イー・モバイルとウィルコムのサービスは継承
(2014/7/17 13:05)
ワイモバイルは、新料金プランと新端末を発表した。2014年8月1日にブランド名とブランドロゴが「Y!mobile」(ワイモバイル)に統一され、名実ともにワイモバイルとして新たな端末・サービスの提供が開始されることになる。
LTEなどに対応するスマートフォン向けの料金プランについては、使い放題を基本にした新たなプラン「スマホプラン」を用意し、「Y!mobile」の独自色を反映させたものにしている。
一方、旧イー・モバイルと旧ウィルコムでそれぞれ提供されてきたPHSやモバイルWi-Fiルーター向けのサービスは、「Y!mobile」でも名称を変えて引き続き提供される。既存ユーザー向けには、料金の請求元の社名が変更されるといった案内もすでに行われている。
ワイモバイルでは、同社のサービスについて、シンプルでリーズナブルな料金を基本にした上で、サービスの発展や、端末やネットワークの品質の高さも謳う。また、PHSやモバイルWi-Fiルーターなどの従来から継承するサービスも発展させていく方針。
端末については、スマートフォンが「STREAM S 302HW」(8月1日発売)、「DIGNO T 302KC」(9月以降発売)の2機種、モバイルWi-Fiルーターが「Pocket WiFi 303HW」(8月1日発売)の1機種、PHSが「STOLA 301KC」(8月1日発売)、「LIBERIO 401KC」(10月以降発売)、「CRESTIA 402KC」(10月以降発売)、「BISINESTA 301JR」(8月1日発売)の4機種が発表されている。端末の詳細は、別記事を参照していただきたい。
新「スマホプラン」は通信容量で3タイプを用意
LTEなどに対応するスマートフォン向けの料金プランが「スマホプラン」で、基本使用料、通話料、インターネット接続料、パケット定額などを含め、シンプルで“全部コミコミ”を謳う。月間の通信容量は1GB、3GB、7GBの3種類が用意され、それぞれ「スマホプランS」「スマホプランM」「スマホプランL」となっている。
「スマホプランS」(月間1GB)は月額2980円、「スマホプランM」(月間3GB)は月額3980円、「スマホプランL」(月間7GB)は月額5980円。契約期間は2年間の自動更新で、更新月以外の解約には契約解除料9500円がかかる。
なお、3年目以降、またはソフトバンクモバイルもしくはディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクからのMNPで契約したユーザーについては、それぞれ1000円値上がりし、「スマホプランS」が月額3980円、「スマホプランM」が月額4980円、「スマホプランL」が月額6980円になる。
月間の通信容量を超過した場合、通信速度は128kbpsに制限され、500MBにつき500円で通信容量を追加(通信速度制限を解除)できる。パケット通信量の追加については、新サービスの「パケットマイレージ」で獲得した分を充当することも可能。
通話料について、「スマホプラン」ではいずれも、10分以内かつ月300回までの国内通話が無料。超過時は30秒につき20円。オプションで、「スマホプラン」向けとして国内通話が無制限になる「スーパーだれとでも定額」を月額1000円で追加できる。
「家族割引サービス」も用意される。2~10回線目として家族が「スマホプラン」(S/M/L)を契約した場合、基本使用料が月額で540円(税込)割り引かれる。副回線の契約が「ケータイプラン」の場合は、基本使用料が無料になる。
「スマホプラン」の対象機種は、STREAM S(8月1日発売)、DIGNO T(9月以降発売)、AQUOS PHONE ef、Nexus 5、AQUOS PHONE es、ARROWS S、DIGNO DUAL 2。
PHS向けの「ケータイプラン」
「Y!mobile」におけるPHS向けの料金プランが「ケータイプラン」で、基本使用料は月額1381円。契約期間は3年間。旧ウィルコムのPHS向け料金プラン「新ウィルコム定額プランS」を継承した形になっている。
「だれとでも定額」は月額934円で、10分以内の月300回までの国内通話が無料。パケット通信料は上限が月額2667円。「スーパーだれとでも定額」を選択することもでき、こちらは月額1500円で回数などに制限なく通話が無料になる。また、パケット通信量も使い放題となる。
Pocket WiFiプラン
モバイルブロードバンドとして、モバイルWi-Fiルーター向けの料金プランが「Pocket WiFiプラン」で、こちらは旧イー・モバイルの「4G データプラン」を継承した形になっている。
キャンペーン
「スマホプラン M/L お試しキャンペーン」として、「スマホプラン」のMとLの契約月の基本使用料が、スマホプランSと同じになる。
「Wi-Fiセット割キャンペーン」では、ワイモバイルもしくはソフトバンクモバイルのモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi」を契約すると、ユーザーとその家族の最大5回線までが、基本使用料から毎月540円(税込)が割り引かれる。割引適用の期限は無期限。スマホプランにおける「家族割引サービス」との併用はできない。
どちらもキャンペーン期間は8月1日からで、終了時期は別途案内される。
法人向けキャンペーン
法人で契約するユーザーには「法人割引サービス」が用意される。「スマホプラン」と既存のPHSを含む「ケータイプラン」を2回線以上契約した法人ユーザーは、基本使用料から毎月540円(税込)が割り引かれる。
加えて、6回線以上を契約する法人ユーザーに対しては、毎月540円(税込)が割り引かれる「ビズ割サービス」が自動的に適用される。上記の「法人割引サービス」に追加で適用されるため、6回線以上での割引額は毎月1080円(税込)になる。
PHSの「ケータイプラン」を契約する法人ユーザーには「法人かけ放題プログラム」も用意される。PHS端末を購入し指定のプランに加入すると、その回線の基本使用料、月額1381円がずっと無料になる。
新規受付を終了するサービス
ワイモバイルとウィルコム沖縄は、上記のようにウィルコムやイー・モバイルの一部のサービスを継承するが、8月1日に新規受付を終了するサービスについても明らかにしている。契約中のユーザーは引き続き利用できる。
イー・モバイルのサービスとして新規受付を終了する料金プランは、スマートフォン向けの「4G-Sプラン」「4G-Sベーシックプラン」、データ通信端末向けの「4Gデータプラン」。ADSLサービスの「EMOBILE HomeAccess」も対象。
ウィルコムで新規受付を終了するのは、「新ウィルコム定額プランS」「標準コース」「通話相手先限定」「新ウィルコム定額プラン」「新トリプルプラン」「医療福祉機関向け専用料金」「ウィルコムプランLite」「ウィルコムプランD+」。このほか「ウィルコムサポートクラブ」も新規受付を終了する。
また、サービス名称も、ブランド名統一に合わせて一部が変更になる。
契約事務手数料については一部を改定する。「機種変更時の事務手数料」「MNP転出手数料」「電話番号変更手数料」「譲渡手数料」「USIMカード再発行手数料」について、それぞれ契約事務手数料が3000円と発表されている。
※価格は税抜き