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「GALAXY Tab S」2モデルのWi-Fi版が8月1日に発売

10.5インチと8.4インチ、サムスンが直接販売へ

 サムスン電子は、Androidタブレットの最新モデルとして、「GALAXY Tab S」の10.5インチモデル、8.4インチモデルのWi-Fi版を8月1日に発売する。サムスン電子が直接販売を手がける形で、量販店内に展開している「GALAXY SHOP」で販売される。価格は、10.5インチモデルが5万9800円以下、8.4インチモデルが4万4800円以下になる見込み。

「GALAXY Tab S」10.5インチモデル、Dazzling White
「GALAXY Tab S」8.4インチモデル、Titanium Bronze ※日本での発売はDazzling White

 「GALAXY Tab S」の10.5インチモデルと8.4インチモデルは、6月に米ニューヨークで発表されたAndroidタブレット。両モデルはディスプレイサイズとそれに起因するバッテリー容量、ボディサイズ、重さと、内蔵ストレージの容量に違いはあるが、それ以外は共通のスペック。ソフトウェア部分は完全に共通と案内されている。

 “S”の名称とともに同社のフラッグシップ・タブレットに位置付けられ、大型ディスプレイでは採用が珍しい有機ELを採用しているのが特徴。見え方にこだわったさまざまな機能も搭載されている。

 搭載される「Super AMOLED」はAdobe RGBカバー率94%を実現するほか、高いコントラスト比で、印刷された雑誌や紙よりも良好に見えるようになっている。ディスプレイの縦横比は16:10で、雑誌の閲覧にも適した比率になっている。

 アダプティブディスプレイとして、いくつかの標準搭載のアプリは、個別に色の調整が可能になっている。画面全体ではなく、アプリが表示している領域にだけ効果が適用される。写真アプリは色鮮やかに表示したり、通話の画面はトーンを落として節電を重視したりといった働きが可能。電子書籍アプリ用の表示モードについては好みのアプリを追加することもできる。

 ディスプレイの色は、本体の周囲を計測するセンサーでも調整される。環境光を測定するRGBセンサーが搭載されており、環境光を46種類に分類、ディスプレイの見え方が最適になるよう調整する。

「GALAXY Tab S」10.5インチモデル、Dazzling White
「GALAXY Tab S」8.4インチモデル、Titanium Bronze ※日本での発売はDazzling White

 タブレットならではの使い勝手として、マルチウィンドウを強化し、ドラッグ・アンド・ドロップにも対応した。グループ会議用の機能やパソコンの遠隔操作用アプリも搭載されている。

 さらに、Android 4.4以降を搭載したGALAXYシリーズのスマートフォンを遠隔操作できる「SideSync」にも対応。この機能で接続するとスマートフォンは画面がスリープになり、タブレットにはスマートフォンの画面がウィンドウの形で表示され、遠隔操作が可能。クリップボードの共有も可能になっている。自宅内などでの利用を想定しており、お互いの端末はWi-Fi Directで接続される。スマートフォン側に着信があると、「GALAXY Tab S」のスピーカーとマイクを利用して通話も行える。

 ホームボタンは指紋センサーを内蔵。ログイン認証やマルチユーザーで利用する際に利用できるほか、決済サービスの「PayPal」を利用する場合にも活用できる。

 搭載されるチップセット「Exynos 5 Octa」は2つのクアッドコアCPUからなるオクタ(8)コアCPU。8コアが同時に駆動するわけではなく、高いパフォーマンスを誇る最大1.9GHz駆動のCPUと、低消費電力駆動のための最大1.3GHz駆動のCPUを、負荷に応じて切り替える仕組みになっている。

10.5インチ、2560×1200ドットのSuper AMOLEDを搭載
アプリ一覧
Googleマップを表示
カメラのファインダー画面
ファイルマネージャーアプリ「マイファイル」
ブラウザ表示中にマルチウィンドウのアプリを呼び出したところ
マルチウィンドウでの表示。境界線は移動できる
ウィンドウの入れ替えや全画面化などのサブメニュー
通知エリアのアイコン
通知エリアのアイコンをフル表示
8.4インチ、2560×1200ドットのSuper AMOLEDを搭載
ブラウザ
タブで分けられた設定画面
「SideSync」で接続中
接続されるとスマートフォン側は消灯、タブレットにスマートフォンの画面が表れた。本体のホームボタンも再現され、押すことが可能
スマートフォンとおなじタッチ操作が可能

主な仕様

 「GALAXY Tab S」10.5インチモデルのディスプレイは、10.5インチ、2560×1600ドット(WQXGA)のSuper AMOLED。メインカメラが800万画素、インカメラは210万画素。CPUは「Exynos 5 Octa」で、メモリは3GB、ストレージは32GB。最大128GBまでのmicroSDXCカードを利用でき、32GBのmicroSDHCカードがパッケージに同梱される。Wi-FiはIEEE 802.11a/b/g/n/ac MIMO。Bluetooth 4.0、GPS、加速度センサーなどを搭載する。OSはAndroid 4.4。

 バッテリー容量は7900mAh。大きさは約247.3×177.25×6.6mmで、重さは約465g。ボディカラーはTitanium Bronze、Dazzling Whiteの2色をラインナップする。

 「GALAXY Tab S」8.4インチモデルのディスプレイは、8.4インチ、2560×1600ドット(WQXGA)のSuper AMOLED。メインカメラが800万画素、インカメラは210万画素。CPUは「Exynos 5 Octa」で、メモリは3GB、ストレージは16GB。最大128GBまでのmicroSDXCカードを利用でき、32GBのmicroSDHCカードがパッケージに同梱される。Wi-FiはIEEE 802.11a/b/g/n/ac MIMO。Bluetooth 4.0、GPS、加速度センサーなどを搭載する。OSはAndroid 4.4。

 バッテリー容量は4900mAh。大きさは約125.4×212.7×6.6mmで、重さは約294g。ボディカラーはDazzling Whiteのみ。

「GALAXY Tab S」プレゼンテーション資料

太田 亮三