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イー・モバイル、「ARROWS S」向けサービスと料金を発表

 イー・モバイル(イー・アクセス)は、富士通製スマートフォン「ARROWS S(EM01F)」向けのサービス「EMOBILE 4G-S」と、その料金プラン「4G-Sプラン」「4G-Sベーシックプラン」を発表した。端末の発売と同時にスタートする予定で、8月中旬以降の開始とされている。

2年間の端末代、料金あわせて月額4720円

 5月に発表された「ARROWS S(EM01F)」は、クアッドコアCPUを搭載し、防水性能やおサイフケータイ機能を搭載するAndroid 4.1スマートフォン。4.7インチ、1280×720ドットのディスプレイなどを装備する。オールインワンと呼べるハイスペックな仕上がりに加えて、イー・モバイルのネットワークではなく、ソフトバンクモバイルのネットワークを利用することも特徴の1つ。ソフトバンクグループがプラチナバンドと呼ぶ、900MHz帯の3Gサービス、あるいは2.4GHz帯のAXGP方式を利用することから、これまでのイー・モバイルのサービスや料金プランとは、別のサービス・料金プランが用意されることになっていた。

 今回、新サービス、料金プランが発表された。それにあわせて「ARROWS S」の販売価格も案内されている。一括払いでは6万3000円で、24回払いの割賦購入では1回あたり2625円となる。毎月、割り引きされる「月額割引-S」が用意されており、こちらは1回あたり2100円、24回で計5万400円の割り引きとなり、実質支払額は525円×24回、計1万2600円となっている。

 後述する料金プラン、各種割引、そして端末代金とその割引をあわせると、契約から2年間の支払い額は月額4720円になる。

新サービス、新プラン

 新サービスの名称は「EMOBILE 4G-S」。そして料金プランは「4G-Sプラン」「4G-Sベーシックプラン」の2つとなる。通信速度は下り最大76Mbps、上り最大10Mbps(3Gエリアは下り42Mbps、上り5.7Mbps)。

料金プラン利用料契約期間
4G-Sプラン980円2年間(中途解約、プラン変更時の解約料9975円)
4G-Sベーシックプラン1960円期間拘束なし(通話料、データ通信料は4G-Sプランと同じ)

 通話料についてはソフトバンクモバイルの「ホワイトプラン」と同等の考え方で、「EMOBILE 4G-S」ユーザー同士の通話は、1時~21時まで無料、メールは24時間無料となる。またソフトバンクモバイルユーザーとの国内通話、メールもその無料対象に含まれる。他社から、あるいは既存のイー・モバイルからの乗り換えや新規契約のユーザーを対象にした「4G-Sスマホ割」があわせて適用される。これにより、2年間、月額利用料が980円割り引きされる。

 21時~翌1時、あるいは他社への通話料は30秒21円、SMS送信料は1通3.15円、MMS(EMメール-S)やWebブラウジングなどのパケット通信料およびデータ通信料は1パケットあたり0.07875円となる。ネット接続サービス「EMベーシックパック-S」は315円となる。

 パケット定額サービスとして「データ定額3-S」も用意される。月額4935円で、当月の通信量上限は3GB。なお、全てのユーザーが利用できるという割引サービス「データ定額得割」によって、「データ定額3-S」の利用料は、最大25カ月間、月額3880円となり、通信量の上限が5GBになる。なお、通信量の上限に達すると128kbpsになる。「データ定額3-S」では直近3日間の通信量が839万パケット以上になると、当日6時~翌日6時まで通信速度が遅くなる。またVoIPなど一部アプリケーションの利用は制限されることがある。

 ソフトバンクのネットワークを利用する「EMOBILE 4G-S」は、基本料や通話料が「ホワイトプラン」と同等ながら、さらに割引が適用されることで、イー・モバイルのほうが割安な価格となる。イー・モバイルでは「当社ならではの低価格なサービスとして、新しい選択肢を提供する」としている。

家族向けの割引サービス

 「家族割引-S」は、最大10回線まで、EMOBILE 4G-Sを利用する家族間の通話料、メールが24時間無料となる。

 事前の申し込みは必要。申し込みの翌請求月から適用される。利用にあたっては代表契約者および「家族割引-S」に加入する家族の本人確認書類が必要。

関口 聖