ニュース

ソフトバンク、「Pocket WiFi 203Z」19日より事前予約

 ソフトバンクモバイルは、同社のネットワークに加えてイー・モバイルのネットワークも利用できるモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 203Z」の事前予約を7月19日より受け付ける。発売は8月上旬になる予定。同等の製品がイー・モバイルからも登場する予定で、そちらの予約も7月19日から受け付ける。

 「203Z」はZTE製のモバイルWi-Fiルーター。ソフトバンクの3Gエリアでは下り最大42Mbps、4Gエリア(AXGP方式)では下り最大110Mbpsで通信できる。またイー・モバイルのLTE/3Gネットワークにも対応しており、下り最大75Mbpsで通信できる。回線は自動的に切り替えるようになっており、まずはソフトバンクのAXGPネットワークに繋がる。そこで圏外になるようなエリアがあれば、イー・モバイルのネットワークや、ソフトバンクの3Gネットワークに繋がる。なお、公衆無線LANサービスへの自動切替機能も搭載する。

 大きさは約110.2×67.7×18.7mm、重さは約168g。約5000mAhのバッテリーを内蔵し、連続通信時間は約14時間、連続待受時間は約900時間。

 価格は、割賦で購入する場合、1回あたり1700円。月月割も1700円で、実質負担額は0円とのこと。

料金は5985円、キャンペーン価格も

 ソフトバンクとイー・モバイルのネットワークを利用する端末とあって、新たな料金プラン「4Gデータし放題フラット+」が用意されることになった。利用料は月額5985円で、別途、4Gデータ通信基本料として月額525円もかかる。2年契約で中途解約時には解除料9975円も必要となる。海外の利用や専用アクセスポイント以外の通信は、定額対象外。

 「4Gデータし放題フラット+」では、1つのSIMカードで、2つの電話番号が割り当てられており、メイン回線(ソフトバンクのAXGP/3G網)とサブ回線(イー・モバイルのLTE/3G網)を利用する。

 月間の通信量が7GBを超えると、通信速度は最大128kbpsに制限される。追加料金として、2GBごとに2625円を支払うと通常の速度で利用できる。なお、サブ回線での通信は、当初、通信量制限の対象外だが、2014年1月以降、通信量制限の対象となる。

 「4Gデータし放題フラット+」では専用SIMカード「データ通信microUSIMカード(Dual)」で利用する。

 発売と同時に実施されるキャンペーン「4Gデータし放題フラット+ 特別キャンペーン」では、「203Z」を新スーパーボーナス(一括か割賦)で購入するユーザーが対象で、「4Gデータし放題フラット+」の利用料が月額3880円に値引きされ、525円の「4Gデータ通信基本料」が無料になる。適用期間は永年とされている。なお、キャンペーンの終了時期は未定。

 ソフトバンクのULTRA SPEED対応データ端末を利用するユーザーに向けた同等のキャンペーンも実施される。契約変更手数料(3150円)が無料となり、それまで利用していた端末の割賦残債と同等の金額を、毎月の利用料から割り引きする。たとえば12回分支払っていた場合は、残り12回にわたって、端末代金の残りが割り引きされるという。こちらのキャンペーンは2014年1月13日まで。

関口 聖