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パナソニック、“初スマホユーザー”を狙う「ELUGA P」の説明会
(2013/6/12 16:26)
ターゲット層を明確化、機能・UIで“使いやすさ”を徹底追求
冒頭に登壇したパナソニック モバイルコミュニケーションズ 営業企画部 部長の河合篤優氏は、春モデルとして発売した「ELUGA X」の販売が、失速することなく徐々に拡大していると紹介した上で、今回展開する「ELUGA P」は、フィーチャーフォンからの買い替えなどのスマートフォンを初めて利用するユーザーがターゲットになっていると明言する。
河合氏は、フィーチャーフォンのユーザーが市場にまだ63%もいることや、同社が1億2000万台以上のフィーチャーフォンを販売した実績によりノウハウを蓄えていることを示し、フィーチャーフォンのユーザーが感じるバッテリーの持ちや操作性の違い、セキュリティ、片手操作ができないといった不安を分析。それらをふまえ、「我々が最も力を入れているのが、使いやすさの追求。スマートフォン初心者でも、確実で安心感のある操作感などを、徹底的に高めていく」と力強く語った。
同氏はまた、「ELUGA」ブランドに明確なイメージが定着していないと指摘し、「ELUGAといえば、使いやすい、と覚えて下さい」と語りかけるとともに、「今後は一点のブレもなく、(使いやすさを)徹底的に極めていく。CM、店頭のアピールでも一貫していく」と、使いやすいというブランドイメージを明確に訴えていく方針を明らかにした。また、「さらっとスマチェン!」というキャッチコピーも用意し、フィーチャーフォンからの乗り換えをアピールするほか、「さらっとスマチェン!塾」として、6月末より東京と大阪のパナソニックセンターでスマートフォンの初心者向け講習会を開催することも紹介した。
スペック面でも「妥協をしていない」
続いて登壇したパナソニック モバイルコミュニケーションズ 商品開発グループ 企画担当課長の野中亮吾氏からは、端末の概要が解説された。「こだわりの使いやすさ。プレミアムワンハンド」という製品キャッチコピーを示した野中氏は、ドコモの夏モデルのラインナップの中で、ドコモがトピックスとして挙げた「バッテリー持ち時間の向上」「docomo シンプルUI」「ホバー機能」の3種類にすべてに対応する唯一の端末であることを紹介。
その上で、「ELUGA P」の特徴として「初めてでも使いやすい」「持ちやすいフルスペック」「夜景がキレイ 新カメラ」の3つを挙げる。
河合氏も力強くアピールしていた「使いやすさ」は、具体的には、指をかざすとポップアップ表示するといったホバー機能を活用する「タッチアシスト」技術のほか、アプリトレイを画面下半分に展開するフィットホームや、片手操作を意識した文字入力キーやロック解除操作、画面を一時的に下にずらして画面上部の操作を片手でも行いやすくするワンハンドPLUSなどからなる「ワンハンドUI」、フィーチャーフォンのようなカテゴリー別のメニューや伝言メモなどの機能、テンキーを画面上に再現するといった「ケータイライク」の、大きく分けて3つの技術で構成されている。
スペック面でも充実しており、4.7インチ、1920×1080ドットのフルHDディスプレイは473dpiの高精細な液晶で、新たに液晶パネルの省電力化も図られている。画面の外周ぎりぎりまでガラスで覆った表側を「フルグラスデザイン」とし、背面のラウンドフォルムと統一感を出すため、ガラス面の最外周は丸みを帯びた傾斜が付けられている。さらに、ホームボタンには(鉛筆のような)多面体のカットを施したブラックジルコニアを採用している。
機能面でも防水やおくだけ充電、Miracast、MHLをサポートするなど満載で、大容量の電池や省電力化技術により「2日間たっぷり使える」という。屋外では輝度ではなくコントラストの調整で見やすくするなどの機能も、省電力化に貢献しているという。野中氏は「一切のスペックの妥協をしていない」と自信をみせる。
これらのスペックの充実とは別に紹介されたのがカメラで、新開発のセンサーは従来の裏面照射型CMOSセンサーと比較して感度が50%アップし、光が干渉しないしない構造で「色ムラがない」と画質面でも強化されている様子を紹介する。画像処理エンジンでノイズリダクションを強化し、さらにフラッシュは美術館の照明と同等という高演色フラッシュを採用し、肌色などの再現性にも自信を見せる。
機器連携という面でも「ELUGA P」にはさまざまなパナソニック製のAV機器や家電と連携する機能が用意されており、レコーダーからフルHDの録画映像を持ち出せる使い方のほか、レンジや健康管理機器と連携できる機能、ビジネスサポートとしてパソコンと連携しプレゼン資料を「ELUGA P」から操作できる機能などが解説された。ここで野中氏からは、この日のプレゼンテーションのスライドも、パナソニックのノートパソコンと連携させた「ELUGA P」から操作していることを明かし、ポインターを出現させてタッチ操作で示せるといった機能も紹介した。
説明会ではこのほか、「ELUGA P」のテレビCMに登場する俳優の平山浩行が登場。トークセッションに臨み、「撮影の合間にさわっただけで、使いやすさを実感できた」と感想を語ったほか、「ケータイモード」の操作モードでは「ガラケーが中に入っているようなイメージで同じように操作できる」と感心した様子。「早く使いたくて、予約してしまった」と語っていた。