パナソニックモバイル、欧州のスマホ事業から撤退へ


 パナソニックは、携帯電話事業を担う子会社のパナソニックモバイルコミュニケーションズが進めてきた欧州でのスマートフォン事業から、2012年度内に撤退する。31日に開催された決算会見で明らかにされた。

 パナソニックモバイルの欧州事業は、今春、「ELUGA」という新たなブランドを打ち立ててスタートした。欧州での事業は、2005年に一度撤退しており、スマートフォン時代を迎えた後での再度の挑戦だったが、欧州への再参入表明から1年足らずでの撤退となる。

 あわせて携帯電話事業の体制についても刷新が図られるとのことで、パナソニックでは31日付けで、基地局事業を分離し、端末事業に特化した“新生パナソニックモバイルコミュニケーションズ”を来春立ち上げる方針。国内での生産は今年6月に撤退済で、9月末には開発人員の適正化も済んだという。10月には販売子会社を他社に統合したとのことで、これらの取り組みで、携帯電話事業にかかる国内固定費は、2012年度下期において、事前の計画と比べ、約3割減になる予定。




(関口 聖)

2012/10/31 20:19