スタートアップ企業を支援、KDDI ∞ Laboが第3期メンバー披露
参加5チームとKDDI ∞ Laboの面々 |
KDDIは、スタートアップ企業やエンジニアを対象としたプログラム「KDDI ∞ Labo」(KDDIムゲンラボ)の第3期メンバーを集めて、報道関係者らにお披露目をした。
「KDDI ∞ Labo」は、日本から世界へ新たなインターネットサービスを展開するため、起業したばかりのベンチャー企業やエンジニアのグループなどをKDDIが支援していく開発者支援プログラム。今回で3シーズン目を迎えるこのプログラムは、東京渋谷のヒカリエにある「KDDI ∞ Labo スペース」において、3カ月間の短い期間の中で、プレゼンテーションを重ねながら事業化を目指す。開発支援だけでなく、経営ノウハウのアドバイスや、KDDIとの出資や提携なども検討される。
「KDDI ∞ Labo」のラボ長を務めるKDDIの増田和彦氏(新規事業統括本部新規ビジネス推進本部副本部長)は、第3期の募集を開始すると、100チーム近くの応募があり、最終的に5チームに決定したことを報告。このうち2チームは現役の学生らのグループとなる。
増田氏は、「若いスタートアップを応援し、全面的にバックアップしていきたい。KDDIは事業会社だが、新しいスタートアップを育てていけるかが命題。最大限やっていきたい」などと語った。
KDDI ∞ Labo スペース | 増田氏 |
参加5チームは短いプレゼンテーションを実施した。学生チームも含め、どのチームもプレゼンテーション力が高く、それぞれが自分たちが実現しようとする世界を懸命にアピールしていた。
参加5チームのサービスは以下の通り。このうち、「Close」と「mana.bo」は学生によるもの。
・親友限定のプライベートSNS「Close」(クローズ)
・成長型ライフログプラットフォーム「LogTown」(ログタイム)
・ソーシャル目覚ましサービス「Morning Relay」(モーニングリレー)
・電子もぎり型チケットサービス「tixee」(ティクシー)
・すぐに質問できるオンタイム学習プラットフォーム「mana.bo」(マナボ)
「Close」は、本当に親しい友人だけが登録できる最大9人限定のプライベートSNS。「Facebookは電話帳でしかない」「SNSは息苦しい」などとし、親しい少数の友人とだけ繋がるクローズドなコミュニティスペースを展開する。LINEやメールなどに積極的なコミュニケーションツールではなく、親友同士でゆるやかに繋がっておくためのプラットフォーム。iOS版から提供される。
「LogTown」は、FacebookやInstagramなど、バラバラになっているライフログ系サービスをまとめて、日々の変化でバーチャルな街並みを成長させていくサービス。行動によって建物が変化したり、興味や関心度合いに応じて建物が高くなったりする。
「Morning Relay」は、起きた人が起きていない人たちを起こしいくことで、みんなで早起きできるようになる、というサービス。スマートフォンのアラーム機能と連携し、まだ起きていないユーザーに他のユーザーから「声援」がおくれる。歓声によってまだ起きていないユーザーは、他のユーザーが起こしてくれようとしたことがわかる。アラームを止めると声援をくれた人に感謝のメッセージが届けられる。サービスがグローバル展開されると、各国の時差を生かして世界中の人が起こす人と起こされる人になるという。
「tixee」は、専用の読み取り機などが不要な電子チケットサービス。スマートフォンの画面に電子チケットが表示され、表示のチケットをタッチすると、いわゆるチケットの「もぎり」作業が行われる。チケットがもぎられると、その情報がサーバーに送信され、クーポンやファンクラブへの誘導などの情報が送信されてくる。
「mana.bo」は、大学受験生をターゲットにした疑問に思ったところをすぐに質問できる学習プラットフォーム。受験勉強などでわからないところを質問すると、それに回答できるチューター候補が表示される、1つを選んでやりとりを行い、解決すればチューターを評価する。リアルタイムにデータをやりとり可能で、数式認識エンジンにより過去に勉強した内容のログがとれる。チューターは評価に応じ指導料が上がっていく。
Close | LogTown |
Morning Relay | tixee |
mana.bo | KDDI ∞ Labo スペース |
2012/9/27 18:21