ウィルコム、「HONEY BEEスマホセット」「PANTONE」を発売


 ウィルコムとウィルコム沖縄は、PHS端末とAndroid端末をセットにした「HONEY BEEスマホセット」を8月23日に発売する。またシャープ製のPHS端末「PANTONE WX01SH」を8月3日に発売する。

HONEY BEEスマホセット

 「HONEY BEEスマホセット」は、ウィルコムのストレート型PHS端末「HONEY BEE 4 WX350K」と、ソフトバンクモバイルの機種をベースにした3G対応のAndroidスマートフォン「HONEY BEE WX06K」をセットにして、1回線契約で提供するパッケージとなる。いずれも端末は京セラ製。

 セット商品の1つである「HONEY BEE WX350K」は、2010年12月に発売されたストレート型のPHS端末。ポップなカラーリングが特徴の1つで、今回はピーチピンク、ラズベリーピンク、シトラスの3色から選択できる。2インチディスプレイと31万画素カメラ(内側/外側)を備える。大きさは約42×10.8×121mmで、重さは約73g。もう一方の「HONEY BEE WX06K」は、ソフトバンクモバイルの2012年春モデルとして今年1月下旬に発売された、Android 2.3搭載スマートフォン「HONEY BEE 101K」のウィルコム版。PHSは非対応で、ソフトバンクモバイルの3Gネットワークを利用する。スペックはベースモデルと同じで、型番が異なる格好となる。またボディカラーについては、今回、ホワイトのみ用意されている。3.5インチディスプレイに515万画素CMOSカメラを装備し、1.2GHz駆動のデュアルコアプロセッサ「MP5225」、2GBのストレージ、512MBのメモリを搭載する。大きさは約56×117×13.4mm、重さは約133g。

HONEY BEE WX350K、左からピーチピンク、ラズベリーピンク、シトラスHONEY BEE WX06K

 電話番号は、PHS用、携帯電話用がそれぞれの端末に割り当てられる。たとえば2台同時の通話も可能となっているが、PHS側は「だれとでも定額」(オプション)を契約すると、宛先が誰であっても通話料がかからない。「だれとでも定額」は月額980円だが、まずはキャンペーンとして無料で提供される。ただしキャンペーンの終了期間は未定。

料金プラン、メールアドレス

 料金プランは、月額6755円の「ウィルコムプランD」(3年契約)を契約する必要がある。同プランは3G/PHSに1台で対応する「DIGNO DUAL」向けのプランとして導入されたもの。内訳は基本使用料980円、WEB接続料310円、3Gパケット定額5460円となる。またキャンペーンとして、先述した通り、月額980円の「だれとでも定額」を無料で利用できる。通話料はPHSから発信した場合、PHS宛は無料、他社の携帯電話や固定電話は30秒21円で、「だれとでも定額」利用時は無料。3G端末(スマートフォン)から発信した場合は相手が誰であっても30秒21円となり「だれとでも定額」は適用されない。またPHSでのEメール、ライトメール、パケット通信料は無料で、3G端末でのMMSは無料。SMSはソフトバンク端末宛は無料だが、他社の携帯電話宛は1通3.15円。また海外での利用では別途料金がかかる。

 メールアドレスについては、スマートフォンの「HONEY BEE WX06K」に付与されるのは「@wcm.ne.jp」というドメインになる。後述する通り、「DIGNO DUAL」と同じく、「My SoftBank」へのシングルサインオン機能、「pdx.ne.jp」などウィルコムドメインのメールアドレスからのメール転送設定機能が利用できる。

 このほか、NTTドコモやauなど他社の携帯電話ユーザーがMNP(携帯電話番号ポータビリティ)を使って、同じ番号のまま、「HONEY BEEスマホセット」のスマートフォン側へ乗り換えることもできる。

「HONEY BEEスマホセット」の価格、学割も

 ウィルコムストアにおける「HONEY BEEスマホセット」の価格は、「W-VALUE SELECT」を利用して一括購入すると3万8160円、24回払いだと1カ月あたり1590円となる。一括・分割どちらも1カ月あたりの割引額は1290円(24カ月適用で3万960円)となり、同社では実質負担額が7200円と案内している。

 あわせて発表された「HONEY BEEスマホセット」の「学割パック」は、通常よりも12回、分割期間を長くして36回払いで端末価格を支払いつつ、同期間、通常よりも多額の割引が適用されるプラン。たとえばウィルコムストアで購入する場合(W-VALUE SELECT利用時)、一括価格は通常と同じ38160円で、分割(36回払い)は1カ月あたり1060円となる。割引額は1カ月あたり1855円で、36カ月適用(計6万6780円)ということになる。3年間という長期の割賦となるが、端末価格よりも割引額が上回る格好で、その分の割り引きは、「ウィルコムプランD」(月額6755円)に適用され、結果的に「ウィルコムプランD」と端末割賦代金をあわせた支払い額は月額4980円になる。

 なお「学割パック」では、「だれとでも定額」の無料キャンペーンは適用されない。利用できるのは契約時に満22歳以下、あるいは学生のユーザー。23歳以上であっても学生証(同社認定の学校)を提示することで割引が適用される。

DIGNO DUAL、HONEY BEEスマホセット向けオンラインサポートの拡充

 ウィルコムとウィルコム沖縄では、8月1日より3G/PHS対応の「DIGNO DUAL WX04K」向けオンラインサポートサービス「My WILLCOM」を拡充した。これにより、「My SoftBank」へのシングルサインオンが可能になる。この機能は、「My WILLCOM」へいったんログインすると、電話番号やパスワード入力をせずに、ソフトバンク側のオンラインサポートサービス「My SoftBank」へログインできるというもの。「My SoftBank」では暗証番号の変更、オプションの変更、メール設定(迷惑メール設定、アドレス設定)などが利用できる。

 また、メール転送設定機能も利用できるようになる。「pdx.ne.jp」「**pdx.ne.jp」「willcom.com」というメールアドレスから「wcm.ne.jp」へメール転送を設定できる。従来のウィルコムユーザーが「DIGNO DUAL」へ機種変更すると、メールアドレスが旧来のドメインから「wcm.ne.jp」へ変更されるため、用意された機能となる。設定した日の翌日以降から利用できるようになる。

 これら2つの機能は、8月23日発売の「HONEY BEEスマホセット」でも利用できる。

PANTONE、8月3日発売

 このほかウィルコムとウィルコム沖縄では折りたたみ型PHS端末「PANTONE WX01SH」を8月3日に発売する。

 「PANTONE WX01SH」は、ソフトバンクモバイルの多色展開モデルとして2010年11月に発売された「PANTONE 3 001SH」の筐体をそのまま採用し、PHSに対応した折りたたみ型端末。ボディカラーはゴールド、ピンク、ビビッドピンク、イエロー、ブルー、ホワイト、ブラックの7色。

  2.9インチのワイドQVGA(400×240ドット)ディスプレイ、200万画素カメラを装備する。ベースモデルで利用できた、ワンセグやウィジェット、Bluetoothは非対応となる。

 ウィルコムストアでの価格は、W-VALUE SELECT利用時で、一括3万720円、割賦で1280円×24カ月となる。割引額は月額980円×24カ月。




(関口 聖)

2012/8/1 12:58