夏のフラッグシップモデル「AQUOS PHONE Xx 106SH」


 「AQUOS PHONE Xx(ダブルエックス) 106SH」は、Android 4.0搭載のシャープ製フルタッチ型スマートフォン。ソフトバンクモバイルが“プラチナバンド”と呼ぶ、900MHz帯にも対応する。7月上旬に発売される。

 ソフトバンクモバイルの2012年今夏モデルの中でも、フラッグシップモデルに位置付けられる機種で、ハイエンドなスペックを備えている。下り最大42Mbpsの「ULTRA SPEED」に対応し、1.5GHz駆動のデュアルコアプロセッサ(MSM8260A)を搭載する。

 「Xx」の名称は、ソフトバンク向けのシャープ製スマートフォンの中でもっともハイエンドな機種であるという意味が込められている。将来登場するであろう別のハイエンドモデルについても、「Xx」の名称を冠する予定という。

 4.7インチ、1280×720ドットのスーパーCGSilicon液晶ディスプレイに、描画エンジンの「SVエンジン3」を組み合わせ、自然の色合いの再現度を高めた。大画面ディスプレイ採用機ながら、狭額縁化、本体縦サイズ(長さ)の短尺化により、取り回しの良いサイズ感を実現。発売元では「従来の4.5インチディスプレイ採用機と同等」の本体サイズに仕上がったとアピールしている。このほか、ホームボタンやバックボタンは画面表示式(ソフトウェアボタン)となっている。

 音響関連ではDolby Mobile v3を搭載。ヘッドフォンで音楽を楽しむ際の音響効果が増している。映像面ではMHLに対応。AQUOS PHONE Xx内の映像コンテンツを高解像度テレビに出力することも可能となっている。なお、ディスプレイの表面は、Gorillaガラスで、傷つきにくく、衝撃から保護する。加えて、ガラスのエッジ部に丸みを付けたり、コーティング処理を行うことで、高級感も高めた。

 内蔵ソフトウェアの面では「Feel UX」を搭載する。シャープ製スマートフォン全般で導入が進んでいる新方式のユーザーインターフェイス(UI)で、中でも「3ラインホーム」は、一般的なAndroid端末でおなじみの待受画面からアプリ一覧を呼び出す方式ではなく、「アプリ」「ウィジェット」「ショートカット」のカテゴリ別に登録項目を分け、それらをスワイプで切り換えられる構造になっている。また、従来なら長押しが必要であったウィジェット貼り付けやショートカット作成も、専用メニューからの短押し操作だけでできるようになった。

 また、ロック画面は「ウエルカムシート」と呼ばれ、フォトビューアーとしても機能。ロックを解除せずとも最大5枚の画像を閲覧できる。同様に、時計や株価、天気、音楽再生時の情報などもロック解除することなく確認可能。なお、Feel UXの使用は選択式となっており、従来型UIへの切り換えもサポートしている。

 1210万画素CMOSカメラを搭載。自分撮り用サブカメラは約30万画素。バッテリーは1900mAh。ストレージ(ROM)は32GBで、メモリ(RAM)は1GB。microSDXCメモリーカードも使用できる(最大64GB)。防水・防塵仕様だが、充電台は発売されない。

 このほか、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信など、フィーチャーフォンでおなじみの機能を搭載する。また、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)、緊急速報メール、Bluetooth 3.0、DLNA、HDMIに対応する。

 大きさは約130×67×10.7mm、重さは約144gとなり、いずれも暫定値。連続通話時間・連続待受時間についても現段階で未定としている。ボディカラーはラディアントホワイト、ブラックの2色。

 




(関口 聖/森田 秀一)

2012/5/29 11:59