MM総研、全国でスマートフォンの通信速度調査を実施


 MM総研は、現在販売されているスマートフォンおよびタブレット型端末を使い、全国で通信速度調査を実施した。

 調査は東京5カ所、神奈川2カ所、大阪、名古屋、福岡、北海道の11カ所で実施された。期間は11月18日~24日。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの3G対応スマートフォン、iPhone 4S、LTE対応タブレット、WiMAX対応スマートフォンの合計8機種を用いて、通信速度計測サイトで計測を行った。1カ所につき12~17時(昼間)、17時~22時(夜間)の2回に分けて計測している。

 調査の結果、昼間の3Gでは、11カ所の平均速度で下りは1.71Mbpsのイー・モバイル、上りは0.98Mbpsのauが最速となった。場所別にみると、下りは、ソフトバンクとイー・モバイルはそれぞれ5カ所、auは1カ所で最速となった。

 夜間の3Gでは、下り1.71Mbps、上り0.99Mbpsでイー・モバイルが最速。場所別では、下りで、イー・モバイルが8カ所で、ソフトバンクが2カ所で、auが1カ所で最速となっている。上りは、イー・モバイルが6カ所、auが3カ所、ソフトバンクが2カ所で最速となっている。

 ソフトバンクとauから発売されたiPhone 4Sは、11カ所における昼間の平均速度が、ソフトバンクが下り1.37Mbps、上り0.77Mbps、auは下り0.71Mbps、上り0.7Mbpsとなった。夜間の平均速度はソフトバンクが下り1.32Mbps、上り0.72Mbps、auが下り0.73Mbps、上り0.65Mbpsとなった。昼夜、上り下りを問わずソフトバンクの通信速度が勝る結果となったが、MM総研ではiPhone 4Sが対応する「通信規格の差が影響としたと考えられる」としている。

 LTEとWiMAXの通信速度は、昼間の11カ所の平均でLTEが下り5.49Mbps、上り3.30Mbps、WiMAXが下り2.15Mbps、上り1.94Mbpsとなった。また、昼夜・上り下りを問わずLTEの通信速度が勝る結果となっている。


3Gスマートフォンの測定結果
iPhone 4Sの測定結果
LTE、WiMAXの測定結果

 

 

(太田 亮三)

2011/11/29 17:13