ヤマト運輸の会員サービスが拡充、おサイフケータイ連携機能も

　ヤマト運輸は、個人ユーザー向けの会員サービス「クロネコメンバーズ」を拡充し、電子マネー対応カードを発行するほか、おサイフケータイと連携する機能を10月31日より提供する。

　「クロネコメンバーズ」は、ヤマト運輸の「宅急便」などをよく利用する個人ユーザー向けの会員サービス。店頭や玄関先で会員カード（クロネコメンバーズカード）を提示すると、その場で送り状が発行され、ユーザー自身が手書きする必要がない「らくらく送り状発行サービス」、あるいはインターネット上の集荷受付、受取日や時間帯などを指定できる「宅急便受取指定」などが利用できる。

　今回のサービス拡充では、10月31日から、おサイフケータイが会員カードとなる「モバイルクロネコメンバーズ」が提供される。これにより、店頭のリーダーライターなどにおサイフケータイをかざすだけで「クロネコメンバーズ」のサービスが利用できる。発行手数料は無料。仕組みとして、「かざすフォルダ」（フェリカネットワークス提供）が利用されており、おサイフケータイ対応のフィーチャーフォン（従来型の携帯電話）やAndroidスマートフォンが利用できる。

　このほか、新たな会員カードとして、電子マネー対応版が発行されることになった。nanaco版、Edy版、WAON版の3種類が用意され、運賃の支払いや、各電子マネー対応店舗での決済に利用できる。発行手数料は無料。このカードが利用できるのは、3カ月間に同社が指定した対象サービスを利用し、2個以上、宅急便を発送・受取したユーザーで、メールマガジンやダイレクトメールで案内される。初回発行分は9月中旬～10月中旬の実績を元にする。また10月31日には、「クロネコメンバーズ」の会員サイト刷新なども実施される。