7インチのAndroid 3.2タブレット「GALAXY Tab 7.0 Plus」


 「GALAXY Tab 7.0 Plus SC-02D」は、サムスン製で7インチディスプレイを搭載する、Android 3.2のタブレット端末。約1年前のモデル「GALAXY Tab SC-01C」の後継モデルとなる。12月発売予定で、月々サポート適用時の価格は1万円台後半となる見込み。

 昨年のSC-01Cと同じ7インチサイズのディスプレイながら、大きさが約194×122×10mm、重さが約345gで、SC-01Cに比べ、およそ2mm薄く、そして37g軽くなった。ディスプレイは600×1024ドット。大人の男性であれば片手で難なくつかめる横幅となっている。デザイン面では、SC-01Cは側面がディスプレイ面に垂直なフレーム状になっていたが、SC-02Dでは垂直な面のない、ラウンド状の側面・背面となっている。また、ソフトウェアプラットフォームが、タブレット向けに最適化されたAndroid 3.2となっている。

 これまでのAndroid 3.x系を搭載したタブレットは、データ通信専用となっていたが、SC-02Dは独自実装により、音声通話にも対応している。イヤホンマイクやBluetoothヘッドセットを接続しての通話に対応するほか、SC-01C同様に、卓上に本体をおいた状態でのスピーカーホンで通話が行える。通話だけでなく、SMSにも対応する。ただし通話などを行うには、通常のスマートフォンと同じ音声通話が可能な契約が必要となる。

 HuluやG-CLOUDといったXiタブレット向けのアプリには対応しないが、SMSやエリアメールなど、音声通話対応のスマートフォンと同じアプリケーションを搭載している。エリアメールについては、データ通信契約でも利用できるという。

 チップセットは、GALAXY S IIと同等で、1.2GHz駆動のデュアルコアプロセッサを採用するサムスン製の「S5PC210」、内蔵ストレージは16GB、メインメモリは1GBと、よりスピーディな操作感の実現が図られている。カメラは背面に310万画素のCMOSを搭載。190万画素のインカメラも搭載している。

 Android 3.x系のタブレットは、横長方向で使うことを想定してロゴの方向やインカメラの配置をデザインしているが、SC-02DはAndroid 3.x系ながら、通常のスマートフォン同様、縦長方向で使うことを標準として、ロゴやインカメラの位置がデザインされている。

 SC-01Cと同様、背面パネルの取り外しやバッテリの交換は不可能な使用となっている。そのため、SIMカードスロットやmicroSDカードスロットは側面に設けられている。32GBまでのmicroSDHCカードをサポートする。下端にある充電・通信端子はGALAXY Tabシリーズ独自の形状となっており、専用のUSB変換ケーブルを使い、充電を行う。

 Andorid 3.x系なため、前面にハードウェアキーはなく、右側面に電源キーと音量キーを配している。また、右側面には赤外線ポートがあるが、これはテレビなどのリモコンに使うための出力用ポートで、双方向の赤外線通信はサポートされない見込み。

 内蔵バッテリの容量はSC-01Cと同じく4000mAh。スマートフォンとしては最大級となるものに比べても、さらに2倍以上の容量となる。

 フルHD動画の再生が可能で、H.264/AVC、MPEG-4、WMV、DivXなどの形式をサポートする。GSM、FOMAハイスピード(下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbps)、GPS、Bluetooth 3.0+EDR、Wi-Fi(Wi-Fiテザリング対応)、spモード、エリアメール(緊急地震速報)、DLNAに対応する。おサイフケータイや防水は非対応。無線LANは、IEEE802.11a/b/g/nに対応。

 本体サイズは約194×122×10mm、重さが約345g。ボディカラーはPure Whiteのみ。

 




(白根 雅彦/関口 聖)

2011/10/18 12:13