裏面照射センサーのカメラを搭載、「REGZA Phone T-01D」


 「REGZA Phone T-01D」は、東芝のテレビブランド「REGZA(レグザ)」を冠したAndroid 2.3搭載スマートフォン。withシリーズの1つとなる。発売予定時期は11月の予定で、月々サポート適用時の新規価格は3万円台前半になる見込み。

 約4.3インチのHD(720×1280ドット)動画液晶ディスプレイを搭載する。「REGZA」の高画質化技術をもとにした「モバイルレグザエンジン」は、昨年の「T-01C」ではバージョン3.0だったが、今回は5.0に進化しており、720pのHD動画に対応したほか、3次元のカラーマネージメントに対応し、映像再生などで更なる高画質化が図られている。また、高音質化技術として「Dolby Mobile v3」を搭載。動画には「ニュース」「スポーツ」「ドラマ」など、音楽には「ロック」「クラシック」など、コンテンツの種類に合わせたエフェクト設定がプリセットされており、スマートフォンの小さなスピーカーでは失われやすい音の成分を補うことで、臨場感や迫力のあるサウンドを得られるようになっている。エフェクトの種類はユーザーが任意に選択できるほか、再生コンテンツにあわせて自動的に選択させることも可能。

 レグザシリーズのテレビやブルーレイレコーダー(一部)とWi-Fi経由で接続できる「レグザリンク・シェア」機能を搭載した。従来のレコーダー連携機能の場合、著作権保護されたテレビ番組の録画データをモバイル機器で持ち出す際は、画質を大幅に落とした形式でしか書き出すことができなかったが、レグザリンク・シェア機能ではHD画質のままスマートフォンへの転送が可能。T-01Dの高解像度ディスプレイやモバイルレグザエンジンを活かし、外出先でも録画番組を高画質で楽しむことができる。なお、レグザリンク・シェア機能で録画データを転送すると、「ダビング10」の残りコピー回数が1回減算され、元に戻すことはできない。そのほか、液晶テレビのレグザに接続したHDD内に格納されているデータをWi-Fi経由でT-01Dにリアルタイム転送しながら再生することも可能。

 1310万画素カメラはソニー製の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for Mobile」を採用することに加え、富士通の画像処理エンジン「Milbeaut Mobile」を搭載しており、より高品質な撮影が可能となった。フルHDでの動画撮影に対応するほか、3Mまでの撮影サイズでmicroSDカードに画像を保存する場合、カード容量いっぱいまでの無限連写が行える。エフェクト撮影モードも充実しており、一眼レフカメラで撮影したように背景をぼかしたり、風景をジオラマ風に撮影できるチルトレンズの効果を擬似的に生み出すモードなども用意されている。また、本体に保存されている写真を、被写体の人物、撮影日、撮影場所ごとに自動分類できるアルバムソフト「マイコレクション」を搭載している。

 従来富士通製のフィーチャーフォンで特徴的な機能となっていた指紋センサーを備えており、画面ロックの解除や、特定のアプリの起動を制限するアプリロックの解除などに使用できる。センサー位置は本体背面のカメラ横で、本体を片手で持ったまま人差し指が届く形になっている。

 ユーザーの生体情報を活かした携帯電話の活用を可能とする機能「ヒューマンセントリックエンジン1.1」を搭載。この仕組みを活用した具体的な機能として、「スッキリ目覚まし」が用意されている。これは、加速度センサーとマイクによってユーザーの睡眠状態の深さを検知するもので、目覚ましを設定した時刻が近づくと、設定時刻前の眠りが浅いタイミングをねらってアラームを鳴動させる。眠りが深いときに目覚ましが鳴るよりも快適に目覚めることができるという。そのほか、本体を持って体を傾けることで体のひずみを診断する「ビューティーボディクリニック」、コンティニュア・ヘルス・アライアンス規格に対応した歩数・活動量管理ソフト「からだライフ」などを搭載している。

 1.2GHz駆動のデュアルコアプロセッサを備えるチップセット「OMAP4430」を採用し、ストレージは4GB、RAMは1GBとなる。IPX5/IPX8準拠の防水仕様、GSM方式、Bluetooth、Wi-Fi(Wi-Fiテザリング対応)、エリアメール(緊急地震速報)、DLNA(DTCP-IP対応)、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信に対応する。

 大きさは約129×64×8.8mm、重さは約129g。連続待受時間は約430時間、連続通話時間は約330分(いずれも3G利用時)。ボディカラーは、Dark Green、Bordeaux、Blackの3色。

 







(関口 聖/日高 彰)

2011/10/18 12:08