解約後の「W42K」電池パックで事故、交換確認対象台数を拡大


 KDDI、沖縄セルラー、京セラは、「W42K」に搭載された電池パックの一部が、不具合により発熱・膨張して発煙・破裂する可能性があるため、2008年3月より電池パックの交換を呼びかけている。この件に関連し3社は、解約・機種変更後の端末で事故の申告があったことを明らかにし、確認対象の台数を拡大して、総出荷台数の48万6280台を対象として確認を進めていくと発表した。

 「W42K」の電池パック「42KYUAA」は、出荷された一部の製品に不具合があり、内部で短絡(ショート)が発生し、発熱・膨張、発煙・破裂に至る可能性があるとして、2008年3月28日に電池パックを交換する施策が発表された。その後、発火や発煙など、合計で22件の事故の発生が確認されており、3社からは繰り返し電池パックの交換が呼びかけられている。

 一方、これまでは、2008年3月26日時点で(回線契約のある状態で)稼働していたW42K、23万5452台を対象として電池パックの交換が進められていたが、2008年3月26日以前に解約または機種変更し、時計機能などでW42Kを活用していたユーザーから事故の申告があったため、W42Kの総出荷台数である48万6280台を対象に確認を進めていくことになった。

 不具合のある電池パックを搭載した端末の総数は、29万8003台。2011年8月19日時点で29万8989台の確認が済んでおり、これは総出荷台数の61.48%にあたる。3社では今後も確認を進め、問題の電池パックの交換を進めていくとしている。

W42Kと電池パック、および製造番号の確認方法

 

 W42Kを利用しているユーザーは、電池パックが交換対象の製品かどうか、今一度確認することが推奨される。交換対象となるのは、型番が「42KYUAA」で、製造番号がKY-YEA、KY-YFA、KY-YGA、KY-YHA、KY-YIA、KY-YJA、 KY-YKA、KY-XDA、KY-XEA、KY-XFA、KY-XGA、KY-XIA、KY-XLA、KY-WAAのもの。交換は京セラもしくはKDDIの窓口で受け付けている。

 




(太田 亮三)

2011/8/22 18:43