LTEサービス「Xi」対応のExpress Card端末「F-06C」


F-06C

 「F-06C」は、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製のExpress Card型データ通信端末。新世代の通信方式「LTE」を採用したドコモの新サービス「Xi(クロッシィ)」に対応する。2011年4月発売予定。

 対応エリアは東名阪をから順次拡大される予定。通信速度は一部の屋内エリアで下り最大75Mbpsとなり、それ以外のエリアでは下り最大37.5Mbpsとなる。上りの速度は最大25Mbpsとなる。

 また、Xiの対応エリア外では、下り最大7.2Mbps、上り最大5.7MbpsのFOMAハイスピードが利用できる。ハイスピードで接続できない場合は上下ともに最大384kbpsとなる。Xi網とFOMAハイスピード間のハンドオーバーは自動的に行われる。800MHz帯の「FOMAハイスピードエリアプラスエリア」に対応する。

 端末は折りたたみ型のExpress Card型となり、富士通では2010年10月現在、Express Card型としては世界初のLTE端末としている。別売りのカードアダプタを利用することでPCカード型端末としても利用可能。

 Xiエリアで通信する場合、アプリケーションの規制がなく、ストリーミング動画やオンラインゲーム、映像対応のインスタントメッセンジャーなども自由に利用できる。パソコン装着時、エリア内に入れば、自動的にネットワークへ接続する。

 また国際ローミング(3G+GSM)もサポートされる。ただし、海外のLTE網には当面の間接続できない仕様となっている。

 大きさは115×34×5(最厚部10)mm、重さは約35g。対応OSは、Windows 7/Vista/XP、Mac OS X 10.5.8/10.6.4。Windows搭載パソコンに装着すると接続ソフトなどのインストールが開始される「ゼロインストール」に対応する。富士通のチップセットを採用する。ボディカラーはブラックのみ。

 



(関口 聖/津田 啓夢)

2010/11/8 13:53