シャープ、中国向けフルタッチ型スマートフォン
シャープは、3G対応のスマートフォン「SH8128U」「SH8118U」の2機種を中国市場向けに製品化し、10月より順次発売すると発表した。いずれもフルタッチ操作タイプの端末となる。
SH8128Uは3.5インチ、WVGA(800×480ドット)のディスプレイを、SH8118Uは3.2インチ(480×320ドット)のディスプレイをそれぞれ搭載。その他のスペックはほぼ同等で、オートフォーカス機能付き500万画素CMOSカメラを装備。W-CDMAおよびGSM、Bluetooth、無線LAN(WAPI)などに対応している。
OSには、Android OSをベースにイノベーションワークスが開発した「点心OS」が採用されている。なお、点心OSを搭載した端末が登場するのは、これが初の事例となる。
大きさはSH8128Uが116×60×13mm、SH8118Uが119×59×13mm。重さは約110g(暫定値)。現地での価格はSH8128Uが3000元程度、SH8118Uが2200元程度。
同社 パーソナルソリューション事業推進本部 本部長の今矢明彦氏は、「これまで中国で販売していたWindows Phone搭載のスマートフォンは主に法人向けの製品だった。今回はSNSを積極的にサポートするなど、一般の若者をターゲットにしている」と語る。
同氏は「フィーチャーフォンと比べると、スマートフォンはハードウェアの作り込みだけではなく、サービスとの連携も考えなければならず、難しい。サービスやコンテンツは、その地域に根差したもので、その地域の人がやる必要がある」と、イノベーションワークスのプラットフォームを採用した理由を説明した。
なお、中国向けに今期新たに投入される新モデルは、上記のスマートフォン2機種に加え、フィーチャーフォン10機種の合計12機種となる。従来、同社が中国向けに投入してきたモデルは、日本のAQUOSケータイなどをベースにしたものが中心だったが、今回は日本では見られないデザインの端末も登場している。
2010/9/14 14:18