XperiaのPOBoxにSimeji互換のプラグイン機能追加


 NTTドコモは、Xperiaにおいて、「spモード」へ対応する本体ソフトウェアのバージョンアップを提供する。8月30日よりパソコン経由でアップデートを行う更新ファイルが提供され、8月31日からは端末上で直接アップデートできるようになる。

 spモード対応に伴なう本体ソフトウェアの更新では、OSのバージョンに変更は無くAndroid OSのバージョン1.6のまま。アップデート時に端末を初期化すればspモード用のAPN設定が自動的に追加され、これを選択することでspモードを利用できる。初期化しない場合は、手動で追加する。その後、「spモードメール」アプリをAndroidマーケットからダウンロードすれば、iモードのメールアドレスでメールの送受信が可能になる。

 加えてXperiaでは、日本語入力機能が「POBox Touch 3.0」にバージョンアップされる。「POBox Touch 3.0」では、外部のアプリを呼び出せる「POBox Plug-in」を実装。プラグインアプリをインストールすることで、文字入力の際に定型文や電話帳データといった、さまざまなデータを呼び出せるようになる。9月1日以降、Androidマーケットでプラグインアプリの配信が開始される予定。

 さらに、「POBox Plug-in」は、Androidマーケットで配信されている日本語入力アプリ「Simeji」のプラグイン機能「マッシュルーム」と互換性が確保されており、すでに提供されているマッシュルーム対応アプリを「POBox Touch 3.0」のプラグインとして利用できる。「POBox Touch 3.0」の設定画面では、ソニー・エリクソンのプラグインアプリ紹介ページに簡単にアクセスできるようになっているほか、同社のメーカーサイトにてプラグインアプリの特集コーナーを設ける予定。

顔文字・記号キーを長押しすると「POBox Plug-in」機能を呼び出せる「POBox Plug-in」の呼び出し画面。Simejiのマッシュルームアプリも利用できる定型文のプラグインアプリで選択するところ

 

 「POBox Touch 3.0」ではこのほか、数字モードのキーレイアウトを変更し、数字キーの表示が拡大された。表示される種類が少なくなった記号については、シフトキーを押して表示を切り替えればすべてが表示される。予測変換機能も強化され、日本語を英単語に変換する候補が表示される。また、英語入力時に自動的に追加されていた半角スペースは、オン・オフを設定できるようになった。

 Xperiaではまた、バージョンアップにともない「バックアップと復元」アプリが追加される。端末内の各種のデータをmicroSDカードに保存するアプリで、システム設定、ブックマーク、メッセージ、通話履歴、連絡先を保存できる。バックアップを自動的に行うこともでき、毎日、毎週、毎月のいずれかの間隔で指定時刻にバックアップが行える。

 このほか、Mediascapeのアルバムアート削除機能が追加される。

数字モードでは数字キーが大きく表示されるようになった日本語入力において、英単語の変換候補を表示「バックアップと復元」アプリ

 



(太田 亮三)

2010/8/27 16:14