電通、蝶を捕まえるとクーポンがもらえるiPhoneアプリ


 電通は、コンテンツや電子クーポンを配布するiPhoneアプリ「iButterfly」を公開し、実証実験をサービスを開始する。アプリはApp Storeにて無料公開される。実験および配信期間は1月20日~3月31日。

 「iButterfly」は、位置情報ゲームなどのエンターテイメント要素を盛り込んだiPhone向けの電子クーポン配信アプリ。アプリ上のカメラをのぞくと、通常の街の景色に蝶のキャラクターが飛ぶ。iPhoneを虫取り網の要領で振ると蝶を捕らえられる。この蝶がコンテンツや電子クーポンなどになっている。iPhone 3GS(OS 3.1以降)に対応する。

 iPhoneのGPS機能やモーションセンサーを活用し、そこにAR(拡張現実)的なインターフェイスが用意されたもので、利用者はご当地物などさまざまな蝶をコレクションしながら、コンテンツや電子クーポンなどを入手できる。集めた蝶は友人にプレゼントできる。

 また、蝶だけに留まらず、花のキャラクターなどさまざまな展開を検討しているという。Twitter上での情報配信や、ランキングなども提供される。

 電通では、新たなプロモーション手法として展開するため、1月20日~3月31日にかけて実証実験を展開。2月中旬より、ヤマダ電機がLABI1池袋モバイルドリーム館や、東京ガスのショールームの来店促進プロモーションとして実験が開始される。また、都内の音楽スポットなどで使えるドリンク割引クーポンなども配信される。

 同社は、プロモーション市場やコンテンツ市場など、各方面へ広がりの期待できるプラットフォームであるとし、市場性については試算を公表しない方針。今後、実証実験の結果を分析し、アプリの本格展開や、iPhone以外のモバイル端末への導入を検討するとしている。


 

(津田 啓夢)

2010/1/21 17:43