QWERTYキー搭載の小型スマートフォン「X01SC」


X01SC(チタンブラック)

 「X01SC」は、コンパクトなボディにQWERTYキーを搭載し、OSに「Windows Mobile 6.5 Standard」を採用したサムスン電子製のスマートフォン。発売時期は12月中旬以降。価格は現在未定だが、月月割契約時の実質負担金が0円となる手頃な端末として提供される見込みという。

 サムスン電子製スマートフォンとしては初めて「Windows Mobile 6.5」を採用。複数あるエディションのうち「Standard」が実際には利用されており、近年のスマートフォンでは一般的なタッチパネル機能には非対応、画面解像度をQVGAに抑えるなど、ハードウェア仕様は非常にシンプルとなっている。一方、本体サイズは縦が60mmを切る小型・軽量化が図られた。

 本体表面に露出しているQWERTYキーは、各キーごとに凹凸が付けられており、メールなどの文章入力が行いやすくなっている。POP3/IMAP4によるPC向けメールの送受信に対応。またS!メール(MMS)をやり取りするための専用アプリ「Softbankメール」も搭載される。絵文字の入力も可能だ。

 Office文書の編集機能やOutlook連携機能を備えるほか、端末搭載機能の制限といった法人向けサービスに対応できる。 またマイクロソフトが提供するソフトウェア配信プラットフォーム「Marketplace」、データ同期・バックアップサービス「My Phone」が利用できる。

 内蔵WebブラウザはPC向けサイトの閲覧に対応。IEEE802.11b/gの無線LAN機能も内蔵する、ただし「Yahoo! ケータイ」をはじめとしたソフトバンク携帯電話向けの一般的なモバイルサイトの閲覧はできない。また新サービス「ケータイWi-Fi」にも非対応となっている。

 ディスプレイは約2.4インチ、240×320ドット(QVGA)のTFT液晶で、横向きに搭載される。カメラは320万画素のCMOSカメラを搭載する。

 主な機能は、世界対応ケータイ(GSM)、下り最大7.2MbpsのHSDPA、フルブラウザ、GPS、Bluetooth 2.0など。外部メモリカードはmicroSDHCカード(最大16GBまで)。なお、ワンセグ、おサイフケータイ、ウィジェット、デコレメール、きせかえアレンジなどには対応していない。

 大きさは約59.7×111.9×12.6mm、重さは約103.9g。連続待受時間は約531時間、連続通話時間は約350分(いずれもW-CDMA網接続時に静止した場合)。ボディカラーはチタンブラックの1色。

 

 



(森田 秀一/太田 亮三)

2009/11/10 12:00