富士通、Symbian Foundationボードメンバーに


 富士通は、Symbian OSベースのソフトウェアプラットフォームを推進する非営利団体「Symbian Foundation」のボードメンバーに就任したと発表した。

 Symbian Foundationは、携帯電話向けのオープンソースソフトウェアプラットフォームとして開発されている「Symbian OS」を推進する団体。もともともSymbian OSは、PDA向けOSをベースに、英国に拠点を置いたSymbian社によって開発されており、日本では、ドコモの端末プラットフォーム「MOAP(S)」などで採用。富士通やシャープなどの携帯電話で利用されており、累計4000万台以上が出荷されている。Symbianはその後、ノキアに買収され、開発部門がノキアと統合する一方、パートナーとの調整を図る機能が独立し、他の企業も参画して「Symbian Foundation」となった。

 これまでにボードメンバー(役員)として、AT&T、ボーダフォン、NTTドコモ、STマイクロエレクトロニクス、テキサス・インスツルメンツ、サムスン電子、ソニー・エリクソン、ノキアが就任していたが、今回、富士通もボードメンバーとなった。富士通のモバイルフォン事業本部長 大谷信雄氏は「8年間の実績とこれまでの経験を活かして、団体発展と普及のための活動を推進する」とコメントしている。

 このほか米クアルコムの子会社で、オープンソースに取り組むQualcomm Innovation Center(QuIC)がSymbian Foundationに参画することも発表されている。

 



(関口 聖)

2009/10/29 16:09