「WILLCOM CORE XGP」10月1日開始、2010年3月までは無料


 ウィルコムは、新しい通信方式を採用した高速な無線通信サービス「WILLCOM CORE XGP」を10月1日に開始すると発表した。開始当初はサービスエリアが都内の一部に限られ、端末の提供台数も400台に限定されるが、2010年3月末までは無料で提供される。

 「WILLCOM CORE XGP」は、PHSの特徴であったマイクロセル方式の基地局展開で実現される新しいデータ通信サービス。上下ともに理論値で最大20Mbpsという通信速度が実現されている。

 料金プランは「XGPデータ定額フラット」が用意され、月額4380円の定額制。2年契約で、契約期間中の解約手数料は9975円。利用にはインターネット接続サービス「PRIN」の利用料が月額945円が別途必要になる。

 サービスエリアは、東京都のJR山手線内を中心とした一部地区から開始され、まずは秋葉原、東京、品川、渋谷、新宿、池袋といった高トラフィックエリアを中心にカバーされている。現時点では今後のエリア展開について明らかにされていないが、年明け(2010年)にもエリア拡大が案内される予定で、「基地局開設計画に変更はない」としている。

 端末はNECインフロンティア製のPCカード型端末「GX001N」が用意される。対応OSはWindows XP/Vista。大きさは56×10×115mmで、重さは約50g。

GX001N

 

一般ユーザー向けは400台限定・無料でスタート

 ウィルコムでは、サービス開始当初のエリアが都内の一部に限られること、端末提供台数が限定されることなどから、2010年3月31日までをキャンペーン期間とし、キャンペーン期間中の「XGPデータ定額フラット」利用料、および同時に申し込む「PRIN」の利用料を無料とする。加えて、対応端末「GX001N」400台は無償貸与という形で提供する。無償貸与された端末は2010年3月31日以降に返却する必要がある。

 サービス開始当初の対象ユーザーは、ウィルコムのAIR-EDGE、WILLCOM CORE 3Gなどデータ通信サービスを利用し、なおかつ契約の住所が東京23区内のユーザー。

 申込期間は9月24日~30日で、専用のWebサイトでのみ申し込める。一次募集として一般ユーザー向けに通信端末400台が用意され、応募が多数の場合は抽選となる。なお、一次募集における端末提供台数は合計1500台で、これにはMVNO向けや法人向けなどが含まれる。二次募集については、決まり次第案内される見込み。

 



(太田 亮三)

2009/9/24 13:06