NEC、小型LTE基地局を海外イベントに出品


 NECは、9月7日~9日にフランスで開催される展示会「BroadBand World Forum 2009(BBWF2009)」において、小型の屋外型LTE(Long Term Evolution)無線基地局を出品する。

 LTEは、現行の携帯電話向け通信方式「W-CDMA方式」を拡張したHSPAの発展版とされる通信方式。W-CDMA方式が第3世代(3G)と呼ばれ、その拡張版であるHSPA方式が3.5世代と呼ばれることから、国内ではLTEを3.9世代と位置付けることが多い。現在の携帯電話(HSPA)の通信速度は下り最大7.2Mbpsとなっているが、LTEで下り最大100Mbpsになる。

 今回、NECが展示するのは、基地局制御機能を有するREC(Radio Equipment Controller)。3GPP Release 9に準拠し、ダウンロードはOFDMA、アップロードはSC-FDMAをサポートする。また変調方式はQPSK、16QAM、64QAMに対応する。大きさが449×490×145mm、重さが17kgというサイズで作業員1人で運べるサイズに仕上げられている。基地局の効率的な構築・運用技術を採用するほか、冷却用ファンを撤去し、従来より7割減という低消費電力化が実現されている。

 

(関口 聖)

2009/9/2 12:55