D2C、iメニューに新広告枠追加


グランプリの日本マクドナルド宇井氏(左)にトロフィーを手渡すD2C藤田氏(右)

 ディーツーコミュニケーションズ(D2C)は15日、携帯電話を活用したマーケティング事例などを紹介するセミナーを開催した。あわせて「第8回モバイル広告大賞」の贈賞式も行われた。

 冒頭、挨拶を行ったD2C代表取締役社長の藤田 明久氏は「消費者向け事業を展開する広告主に対して意識調査を行ったところ、モバイルサイトを活用しているのは全体の52.8%と半数を超えた。また2009年の広告出稿自体は前年よりも抑える傾向を示したものの、モバイル向け広告については同規模と増加があわせて9割に達している」と述べ、携帯向け広告は不況とされる現在においても期待できる分野とした。

 また、「第8回モバイル広告大賞」贈賞式は、6月4日に発表された結果を踏まえ、グランプリを獲得した日本マクドナルド/The JVの「トクするアプリ」「トクするケータイサイト)をはじめ、受賞各社に対し、藤田氏からトロフィーが贈呈された。

 

iメニューの24ジャンルにバナー枠

 同社は、セミナーの中で、iメニュー(iモード公式メニュー)において新たな広告商品「メニューリストジャンルAD」が提供されることを発表した。これはiメニューの中野「乗換/地図/交通」「デコメール」「着うたフル」などジャンルごとのページ(第2階層)のトップに広告バナーを掲出できるというもの。2009年10月中旬より開始される予定で、1カ月単位の月額料となる。iメニューには現在43ジャンルあるが、そのうち24ジャンルで広告枠が設けられるという。年内はテスト的に運用され、2010年1月ごろから本格導入されるとのことで、広告メニューの詳細は今後あらためて案内される。

iメニュー第2階層にバナー広告枠が新設される10月に開設される「“ショッピング”ジャンル」の広告枠

 今後の広告商品として、ドコモの「メッセージF」について、9月以降、配信エリアを細分化する。たとえば都内では「23区」をより細分化する。また、8月3日からはタレントブログで触れられた商品関連の文章をメッセージFで二次配信する「TMF(タレントメッセージフリー)」が提供される。実施料金は200万~500万円で、タレントが執筆するブログとタイアップし、ブログ内で商材・サービスを体験した様子に触れてもらい、さらにメッセージFでユーザーに告知して、携帯サイトに誘導する。

 10月1日には、iメニュー内に新たなジャンル「ショッピング」がオープンし、その中でも広告枠が設けられる。D2Cでは今後、「ショッピング」ジャンル内の店舗で購買すると、ユーザーにドコモポイントが付与される仕組みも導入したいとしている。

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(関口 聖)

2009/7/15 20:52