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まるでテーマパーク! ファーウェイ中国巨大施設で最新スマホ「Mate 90」や自動運転を体験
2026年10月22日 00:00
日本ではウェアラブル製品を中心に展開するファーウェイ。今回、日本のメディアが中国の同社本社に招かれ、現地を取材する機会を得た。本稿では、本社近くのフラッグシップストアや、ヨーロッパの街並みを再現した広大な研究施設の様子をお届けする。
最新スマホが並ぶフラッグシップストア
「華為旗艦店・深圳華為坂田G区」は、深センのファーウェイ本社エリア内に位置するフラッグシップストアだ。ガラス張りのモダンな外観が印象的な建物で、1階には最新端末やEVの展示コーナーのほか、中央付近には新製品の使い方などを学べるワークショップスペース(不定期開催)が設けられている。
取材に訪れた日は、最新スマートフォン「HUAWEI Mate 90」シリーズの発売を前に、先行展示が始まったタイミングだった。そのため、店内は新しい端末をいち早く確かめようとするファンで熱気に包まれていた。
標準モデルの「HUAWEI Mate 90」は、チップセットに「Kirin 9030」を採用したモデル。アウトカメラには、5000万画素の可変絞りメインカメラ、4000万画素の超広角カメラ、5000万画素の望遠カメラを搭載している。価格は5999元(約14万円)~。
中間モデルの「HUAWEI Mate 90 Pro」は、標準モデルよりも高性能な「Kirin 9035」を搭載。カメラ構成は標準モデル同様に、5000万画素可変絞りメインカメラ、4000万画素超広角カメラ、5000万画素望遠カメラを備える。価格は6999元(約16万6000円)~。
上位モデルの「HUAWEI Mate 90 Pro Max」は、最新チップセット「Kirin 9050 Pro」(12GB+512GBモデルのみ「Kirin 9050」)を搭載する同シリーズのフラッグシップ。カメラは5000万画素可変絞りメインカメラ、4000万画素超広角カメラに加え、2億画素の望遠カメラを搭載する。価格は9499元(約22万5000円)~。また、最高峰モデルとして「HUAWEI Mate 90 RS ULTIMATE DESIGN」もラインナップされている。
今回のMate 90シリーズでは、スマホカバーを好みに応じてカスタマイズできるなど遊び心あふれるアクセサリー群も魅力だが、とりわけ目を引くのが外付けカメラモジュール「HUAWEI Ruiying Z10 10倍光学ズームカメラモジュール」だ。
「HUAWEI Ruiying Z10」は、「HUAWEI Mate 90 Pro Max 典蔵版」や「HUAWEI Mate 90 RS ULTIMATE DESIGN」に装着して使用するモジュールで、価格は「HUAWEI Mate 90」と同等の5999元(約14万円)。1インチの大型センサーを内蔵し、最大10倍(240mm相当)の連続光学ズームに対応している。
また、最新の三つ折りスマートフォン「HUAWEI Mate XT 2」も実機が展示されていた。前モデルまでは片側が外折り・片側が内折りのZ型構造だったが、今作では双方ともに内折りのG型デザインへと進化を遂げている。
さらに、最近発表された製品として、独自のオペレーティングシステム「HarmonyOS」との連携機能が強化された「HUAWEI × DJI Osmo Pocket 4」も展示されていた。
日本をはじめ世界市場で高いシェアを誇るウェアラブル製品も、圧倒的な品揃えを見せる。日本でも展開されている「HUAWEI WATCH」シリーズに加え、ラグジュアリーモデルの「HUAWEI WATCH ULTIMATE DESIGN」(2万3999元=約57万円〜)や、日本未発売の血圧測定ができる「HUAWEI WATCH D3」なども店頭に並んでいた。
車載システムを手掛けるファーウェイ
ファーウェイは、スマートフォンや家電分野にとどまらず、「HarmonyOS」を中核とした自動車向けエコシステムの開発にも注力している。同社自体は車両の製造を行っていないものの、フラッグシップストアには同社のモビリティシステムを搭載した実車が展示されていた。
今回の取材では、実際に同社システムを搭載した車両に試乗し、自動運転を体験する機会を得た。試乗車は「尊界(Maextro)」の「尊界V680」。公道での滑らかな自動走行はもちろん、ドライバーが降車した後に車両が自動で縦列駐車を行う様子も目の当たりにした。Uターンや車線変更の際も挙動はきわめてスムーズで、安心感のある走りが強く印象に残った。
世界から社員が集まるヨーロッパタウン
本社エリアから少し離れた東莞の松山湖には、通称“ヨーロッパタウン”と呼ばれる巨大な研究拠点「松山湖キャンパス」が広がっている。約130万平方メートルにおよぶ広大な敷地内には12のエリア・108棟の建物が整然と立ち並び、約2万5000人の社員が日々研究開発に従事している。
敷地全体がヨーロッパの街並みを模して造られている理由は、世界各国から集まる外国人社員への配慮からだという。母国を思わせる景観を取り入れることで、リラックスして業務に取り組める環境を整えているのだ。
敷地内には移動手段として3路線の敷地内電車が運行されている。取材当日は気温35度を超える蒸し暑さもあり、屋外を歩く社員の姿はまばらだったが、冷房の効いた電車は多くの社員が利用していた。
11万冊が蔵書された巨大な図書館も
「松山湖キャンパス」の別エリアには、壮大なスケールの図書館も構えられている。外観はパリ市役所、インテリアはフランス国立図書館をモチーフにしており、館内には世界中から集められた約11万冊もの書籍が収蔵されている。
高い天井の周囲には北京、ローマ、京都など世界16都市の名が刻まれ、それらが哲学をはじめとする16の学問分野を象徴するレリーフによってつながれている。通常は社員限定の施設だが、年に4回まで社員の家族を招待することができるという。
この図書館が位置するエリアは「HUAWEI 三丫坡(さんあは)」と呼ばれ、上空から見ると湖が「Y字型」を描いて広がり、その水路によって敷地がA・B・Cの3つの区画に分けられているのが大きな特徴だ。
特に、図書館がある中央のBエリアとAエリアを結ぶ橋には「日本橋」と名付けられている。ヨーロッパ調の街並みの中に突如現れる和風の橋には独特の存在感があるが、伝統的な日本の建築様式を取り入れた美しい仕上がりとなっている。
進化を続けるファーウェイの今とこれから
今回の取材を通じて強く印象に残ったのは、ウェアラブル製品にとどまらないファーウェイの技術領域の広さと、それを支える圧倒的なスケール感だ。フラッグシップストアに並ぶ先進的なスマートフォンや車載システム、そして多国籍な優秀な人材が快適に働くための環境づくりまで、同社のエコシステムは着実に広がりを見せている。
日本市場においてはウェアラブル製品が中心となっているが、グローバルではスマートフォンもまた展開している。本国で体感した先進技術や独自の美学が、今後どのような形でグローバルや日本市場へ還元されていくのか、日本国内では主にスマートウォッチが提供されるなか、引き続きその動向から目が離せない。



















































