石野純也の「スマホとお金」
ドコモの新料金プラン「ドコモmini2」は家族間通話が無料、月880円の通話オプションは必要か
2026年10月22日 00:00
12月1日に料金の一斉値上げや、データ容量の改定を行うドコモですが、その陰に隠れて見逃しがちなのが、音声通話の扱いです。新たに導入される「ドコモmini2」では、ファミリー登録してある家族間の音声通話が無料になることもあり、使い方によっては、音声通話オプションを契約しなくても、おトクに使えるケースが出てきます。
ドコモmini2の家族間通話が無料になることで、ドコモの料金プラン全体で統一感も出てきます。「ドコモMAX」も家族間の通話が無料、ahamoは家族に限らず、5分間での通話が無料だからです。では、ドコモmini2では、どのような時に音声オプションをつければいいのでしょうか。ここでは、そんな利用シーンを検討していきます。
家族への通話が無料になるドコモmini2、新料金プラン間ならほぼ無料に
データ容量が増え、「みんなドコモ割」が適用されれば実質的な値下げになるケースも多いドコモmini2ですが、実はそれ以外の“隠れコスト”も削減できる可能性があります。現行の「ドコモmini」では有料になっている、家族間の通話も無料対象になるからです。
条件は、ファミリー割引のグループに登録されていること。みんなドコモ割の適用条件と同じになるため、同居している必要もありません。同一グループ内にいれば、家族と言いつつ、いわゆる親戚への電話まで無料になると理解しておけばいいでしょう。グループの組み方にもよりますが、その名称以上に範囲は広めです。
ドコモmini2の家族間通話が無料になったことで、家族内で別々の料金プランを選択している場合でも、通話がしやすくなりました。例えば、子どもがahamo、自分はドコモMAX、妻やその両親がドコモmini2だとすると、子どもから両親や祖父母に発信する場合以外の料金は無料。子どもからの電話も5分以内であれば、無料の範囲に収まります。
これが現行のドコモminiだと、30秒22円と比較的高額な料金が発生してしまうため、家族間の電話でも、通話定額のオプションが必要になります。ドコモmini2であれば、追加の負担になっていた通話料や通話定額のオプション料金を節約できる形になります。
仮に、電話はほぼ家族だけ、友人、知人への電話は基本的にLINEなどのアプリを使っているというのであれば、通話定額のオプションを外すことも可能になります。データ容量が上がり、料金が大きく変わらないドコモmini2ですが、オプションのつけ方によっては、より節約が可能になるというわけです。
ちなみに、ドコモmini2では、「5分通話無料オプション」が月額880円、「かけ放題オプション」が月額1980円で提供されています。この5分通話無料オプションを外すだけでも、880円の値下げが実現します。電話の相手が家族中心という人にとっては、表に出ている料金以上の値下げになることは間違いありません。
家族以外への通話頻度で変わるオプションの必要性
もっとも、電話が必要になるのは、家族間だけではありません。レストラン、宅配便業者、航空会社、学校などの企業や自治体などの施設に設置された固定電話に対して発信するケースも多いでしょう。毎月の電話の中で、このような電話番号に発信する割合が高い場合には、通話定額のオプションをつけておいた方が安心です。
先に述べたとおり、ドコモmini2に限らず、ドコモの料金プランでは、通話料が原則として30秒22円に設定されているからです。1分間の通話料は44円。合計で20分通話しただけで、880円になり、5分通話無料オプションの料金を上回ってしまいます。
また、45分間通話するだけで、通話料は1980円になり、かけ放題オプションと同額になります。1回の通話が5分以上になるケースが多い時には、かけ放題オプションをつけておいた方が、かえって安上がりになることもあります。ドコモmini2でオプションを選ぶ際には、家族“以外”への通話がどれぐらいあるかを把握しておく必要がありそうです。
とは言え、最近では企業が受付け用として、「0570」ではじまるナビダイヤルを導入するケースが増えています。日々の利用で言うと、宅配便業者に問い合わせしようとしたら、営業所がすべてナビダイヤルだったという経験がある人は少なくないでしょう。困ったことに、国や自治体などの中にもナビダイヤルを導入しているところがあります。
ナビダイヤルは、キャリア各社の音声定額対象外。ドコモ傘下のドコモビジネスが提供しているサービスながら、ドコモからの発信でも無料にはなりません。課金は、それぞれのユーザーが契約しているキャリアではなく、ドコモビジネスが行う仕組みのためです。腹立たしいことに、電話での問い合わせ数を減らす効果を狙ってか、ユーザーからの不評の声とは裏腹に、さまざまなところで見かけるようになりました。
ただ、あえてポジティブにとらえると、企業や自治体などへの発信の中で、ナビダイヤルの比率が極端に高いのであれば、音声通話定額を外してしまう手もあります。家族の通話とナビダイヤルが中心というのであれば、いずれも通話定額オプションの対象外になるからです。
通話定額をつけるかどうかは過去の明細で判断、中継電話サービスも使える
ナビダイヤルが嫌すぎる気持ちが出すぎてやや話が脱線してしまいましたが、閑話休題。とにかく、通話定額をつけるか否かは、毎月の通話量を把握しておくことが重要です。ドコモの場合、「My docomo」で毎月の料金が表示されているトップページから「ご利用料金詳細」に進み、「通話・通信の明細」から料金明細の確認が可能(Web料金明細サービスに申し込んでいる場合)。
ここで、どの電話番号とどれだけ通話したかを月ごとに確認できます。スマホで確認する場合、簡単なのはAIにいくらかかっていたかを聞いてみることでしょう。通話明細を開いたまま電源キーの長押しでGeminiを呼び出し(Androidの場合)、ページ全体を読み込ませたあと、「仮に通話定額に入っていなかったらいくらかかっていた?」と聞くだけで、自動的にドコモの料金である30秒22円という単価を元に計算してくれました。
また、「仮に5分定額に入っていたら?」と聞いたところ、5分を超過している通話だけを抽出して、超えたぶんの時間を元に、かかった通話料が算出されました。この質問の際に、家族の電話番号を加えて、それを無料分として除外してといったところ、こちらも正しく計算されました。筆者のケースだと9月分は902円で済んでいたようで、かけ放題オプションが無駄になっていました。
家族への通話が有料だったとすると1012円。もし料金プランをドコモmini2にしていれば、110円節約できていた形になります。筆者の場合、仕事で長話をしてしまうこともあるため、かけ放題オプションを外すのは少々勇気がいりますが、このような方法で、家族以外への通話がどれだけあるかで通話定額オプションへの加入を決めればよさそうです。
ちなみに、この通話料は、この通話料は電話番号の頭に特定の番号をつけて発信する「中継電話サービス」で節約することもできます。中継電話サービスは、主にMVNOが活用している仕組みで、電話の経路を迂回することで、料金を安く抑えられます。MVNOの提供するものは、その回線にひも付いていますが、広くキャリアを問わずに契約できるサービスもあります。G-Callの手がける「G-Callでんわ」は、その一例。料金は30秒8円と、一般的なキャリアの半額以下になります。
このように家族以外に電話をかける際に工夫すれば、音声通話オプションなしでも料金を大きく抑えることが可能。ドコモmini2では、そんな節約がよりしやすくなったと言えそうです。家族割引のみんなドコモ割が加わったのはもちろん、家族向けの通話が無料になったドコモmini2は、料金プランを家族単位で考える際に、より組み込みやすくなったと言えます。









