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MetaのAIエージェント「Muse」が米国で提供開始

 Facebookなどを提供しているMetaは現地時間8日、パーソナルAIエージェント「Muse」を発表した。米国でアプリやWebブラウザ、AIグラス(近日)で提供を開始している。日本での提供は未定。

 専用の仮想コンピューターを利用した「安全性やプライバシーに配慮したAIエージェント」としている。

パーソナライズされた効率の良いAIエージェント

 ユーザーは、Museにタスクや目標を伝えると、ユーザーに合わせた計画を策定し、時間やリソースの調整をしたのち、自律的に作業を進める。これには、ブラウザを開き、フォームを入力し、ユーザーに代わって交渉することも含まれるという。たとえば、自動車の売却や、生活習慣の変化にあわせたトレーニングプランの設計など、効率よくかつ高い目標を達成できるように尽力する。

 Museはユーザーがアプリや画面を閉じても作業を続ける。メールを送信する際や購入の承認など、ユーザーに作業を求める場合には、アプリから通知を出す。このほか、状況に変化があった場合にも通知を出し、ユーザーにできるだけ少ない手間で目標を達成できるように工夫されている。なお、ユーザー情報の認証には「1Password」も利用できる。

 支払いには、Stripeが提供する「Link」を活用する。「Link」の破損・紛失補償や返品保証などが利用できる。安全性に配慮し、決済時はエージェント向けの使い捨てカード番号を利用する。決済では、今後「Shop Pay」にも対応する。

 Museでは、同社サービスの履歴などから、よりパーソナライズされた提案と行動ができるという。たとえば、Instagramで保存したレシピのリールから買い物リストを作成したり、パーティーのメニューを提案したりできる。

プライバシー

 プライバシー保護にあたり、Museではセキュアなコンピューター設計が組み込まれている。Museでは、クラウド上の専用コンピューターが活用され、ほかのユーザーからエージェントにたどり着くことがないよう隔離された環境で動いている。ユーザーが利用しているサービスのデータや認証情報も、安全に保管されるという。

 また、同じコンピューター上には独立したセキュリティエージェントが動いている。Museはセキュリティエージェントの承認がなければインターネットにアクセスできず、必要に応じてユーザーに許可を求める。

 Museはユーザーの認証情報や決済情報を直接確認できないような形で利用される。メールの送信や商品の購入など、重要な操作をする際は、ユーザー本人の承認を求める。これまでの操作履歴やこれから行う操作は、ユーザーで確認できるようになっている。

 なお、主導権は常にユーザー自身にあるように設計されているという。Museが接続するアプリやアクセス範囲は、ユーザー自身でいつでもコントロールできる。また、Museとのやりとりは、AIモデルの学習に利用されないようにすることもできる。

米国で提供開始、基本機能は無料

 Museは、米国でiOSとAndroidスマートフォン、Webサイト「muse.ai」で提供を開始した。近日中にAIグラスでも対応する。

 基本機能は無料で利用でき、拡張機能を利用できるサブスクリプションプランも用意されている。

 なお、日本での提供は、未定としている。