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iPhoneのマイナンバーカードでパスポートを申請できるように――マイナポータル画面刷新

 デジタル庁は25日、行政手続きのオンライン窓口「マイナポータル」のパスポート(旅券)の申請画面および動線を刷新した。スマートフォンでの操作性を向上させ、iPhoneに搭載されたマイナンバーカードを用いた申請に対応したほか、子供などの代理申請フローを簡略化した。

マイナポータルにおけるパスポート申請画面刷新の背景

 デジタル庁は、従来から外務省と連携してオンライン申請の導入を進めており、受取時の1回のみの来庁で済む点や紙の証明書が不要になる利便性が評価され、令和7年の統計ではオンライン申請率が36%に達している。一方で、さらなる利用者の拡大や満足度向上のため、従来の操作における課題の解決や体験の改善が求められていた。

 今回の刷新は、行政手続きをより直感的に行えるようにすることを目的としている。デジタル庁のマイナポータル班プロダクトマネージャー山本真平氏は、「より使いやすく、より分かりやすい行政サービスを提供するために、画面構成や案内テキストを全面的に見直した」と語る。

パスポート申請で強化された主な機能と操作性

 新しい申請画面では、iPhoneのマイナンバーカードを用いたパスポート申請に対応した。従来はiPhoneのマイナンバーカードでログインした場合でも、その後の申請画面で券面情報の入力補助や顔写真データの取得ができず、手続きを進められなかった。今回の改修により、iPhoneに搭載したマイナンバーカードから必要な4情報や顔写真データをスムーズに読み込めるようになった。

 あわせて、子供などの代理申請プロセスも大幅に簡略化。従来は事前に代理人設定や戸籍符号の請求などを行う必要があったが、画面上の質問に順番に答えていくだけで、事前準備なしに親権者や法定代理人が子供の申請を代行できるようになった。

 さらに、国外転出済みのマイナンバーカードを所有しているユーザー向けに、マイナポータルからパスポートの切り替え申請を行い、居住地域の在外公館で受け取れる仕組みも新たに整備した。

誤操作防止とユーザー体験を高める細かな改善

 手続き時のミスを未然に防ぐための工夫も盛り込まれた。申請の初期段階で質問に回答することで、適切な申請種別へ自動的に誘導する。また、パスポートの有効期限が切れているにもかかわらず誤って切り替え申請を選択してしまうといった不整合を防ぐため、マイナンバーカードやパスポートの読み取り情報から機械的に年齢や有効期間を判定する仕組みも導入した。

 顔写真の登録プロセスにおいても改善が施されている。撮影前にNGとなる写真の具体例を提示するほか、撮影やアップロードを行った後に画像サイズ調整や切り抜きなどの修正作業を画面上で行えるようになった。

 さらに、申請の中断と再開の利便性も向上しており、従来のデータファイルを端末に保存する方式から、マイナポータル内に直接一時保存できる方式へと変更された。

今後の展開

 一方、秋に予定されているAndroid端末でのマイナンバーカード(スマホ用電子証明書)対応のタイミングでは、パスポート申請への対応は見送られる見通し。山本氏はAndroid端末への機能適用について、「秋のリリース時点では対応しないが、順次対応を検討していく」と説明した。

 同庁は、利用者の声をもとに画面の動線や文言の継続的な見直しを行い、より国民に親しまれる行政手続きのデジタル化を目指す。今後はスマートフォン一台で完結する利便性を追求しつつ、対象となる行政手続きの拡大や対応端末の順次追加を行っていく考え。