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どう実現?「食べるだけでカロリー自動測定」を叶えるシャープのスマートウォッチ独自の仕組みとは
2026年6月16日 15:06
シャープが16日に発表した新製品「からだメイト Watch」(直販価格5万9400円)は、食べたもの、つまり摂取したカロリーを自動的に測定してくれるという機能を備える。
はたして、どのような仕組みで摂取カロリーを測定しているのだろうか。
センサーは2種類
一見すると普通の時計にも見える「からだメイト Watch」は、その本体背面、つまり手首へ密着する面に2種類のセンサーがある。
ひとつは光学式心拍センサー。その名の通り心拍数などを計測する。
もうひとつが「生体電気インピーダンスセンサー」と呼ばれるもの。こちらが、摂取カロリーの自動計測に役立つ。ざっくり言えば、体にわずかな電流を流し、抵抗値の動きを見つけ出す。
食べる→ブドウ糖が細胞に→細胞から水が動く
食事をすると、胃や腸を経て、人の体は栄養を取り込む。この流れのなかで、食べ物は分解され、タンパク質や炭水化物、脂質などとして吸収されていく。血糖値が上がると、最終的に、細胞がブドウ糖を吸収する。そのとき水分が細胞から排出される。
水分が細胞から出ていくと、細胞の組成や細胞外液の動きに変化が生まれる。生体電気インピーダンスセンサーは、微弱電流によって電気抵抗の変化を読み取っており、細胞外液の動きを検知する。
この変化から、どの程度のエネルギーが体に取り込まれたのか逆算する。つまり摂取カロリー、食べた分のカロリーがわかるという寸法だ。
そのため、「からだメイト Watch」単体では、食事の栄養素まではわからない。有料のオプションサービス(月600円・からだメイト Plusプラン)を利用すれば、食事の写真を送ることで栄養素を推定することはできる。
特許技術を採用
摂取カロリーの自動測定を支えるのは、米HEALBE社の特許技術である「FLOWテクノロジー」だ。
シャープによれば、カリフォルニア大学と広州赤十字病院の検証研究で評価されたというアルゴリズムが用いられているとのことで、研究の条件では、カロリー推定値の精度は約89%に達する。
着用から一定時間を経て正確なデータに
利用にあたっては、食事中や食後はもちろん、少なくとも食事の30分前から「からだメイト Watch」を着用する必要があるという。
食べてから体に吸収されるまでの時間は、栄養素によって異なる。たとえば炭水化物が多ければ2~4時間、タンパク質は6~8時間、脂質が多ければ10時間はかかると見られている。
つまり、「からだメイト Watch」で摂取カロリーを確認できるようになるのは、数時間から半日程度は見たほうがよさそう。
また「からだメイト Watch」を初めて着用してから、正確なデータの測定に至るまでは、多少の時間がかかる。いわばキャリブレーション(測定機における調整・校正といった意味)というわけだ。
ただ、これは個人差があり、2~3日、あるいは10日~2週間程度かかることがある。キャリブレーションが終わったという明確な通知はなく、徐々に測定データが落ち着いてくといったイメージのようだ。
7月9日発売、auやソフトバンクでも
「からだメイト Watch」は7月9日発売予定で、シャープ直販サイトでの価格は5万9400円。au +1 CollectionやSoftBank Free Styleでも取り扱われる。
摂取カロリーの測定に加えて、水分量が適正かどうかチェックする機能、歩数・心拍数などの計測もできる。
5気圧(5ATM)およびIPX8、IP6X相当の防水・防塵性能をサポート。Bluetooth通話やSMS、メールの着信通知、アラーム、カメラ操作なども利用できる。バッテリーの駆動時間は約2.5日。
同時に発表された「からだメイト Ring」は、生体電気インピーダンスセンサーが大きく、リングに搭載できないことから、摂取カロリーの自動測定はできない。リングは気兼ねなく身に付けやすいことから、睡眠を計測しやすいアイテムと位置づけられている。








