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「Lime」で電動自転車タイプの車両「LimeBike」を提供開始、「HELLO CYCLING」や「三井のリパーク」とのポート共有も
2026年4月23日 15:36
日本投入にあわせて新モデルを開発
同社は、海外ですでに自転車型のモビリティを展開しているが、日本には導入に向けて新たに開発したモデルを投入する。たとえば、インジケーターに「返却可能かどうか」を表示したり、サドルの固定をレバー式にすることで高さ調整をしやすくしたりしている。
また、タイヤのサイズを直径24インチ、太さ2.4インチとすることで、乗り心地を改善している。加えて、ハンドルは人間工学に基づいたデザインを取り入れている。
前輪の上に荷物かごが設置されており、荷物を収納できる。また、ハンドル中央にはスマートフォンを固定できるパッドも備えられている。後輪部分に収納スペースはないが、今後後輪の上に荷物かごやチャイルドシートを設置できる設計になっている。
「LimeBike」は、東京16区を皮切りに順次導入を進める。なお、現在提供中の着座式電動シートモビリティも引き続き導入される。
シートタイプと部品の共通化も、年内1000台規模を目指す
同社代表取締役社長のテリー・サイ氏は、同社のモビリティ展開において「利用データを重要視している」とコメント。海外では、さまざまな形状のモビリティを展開しているが、モビリティの開発も実際の利用データや車両のセンシング技術を生かして、機能改善に取り組んでいる。日本においても、電動キックボードのサービスを終了するなど、利用パターンや実情を踏まえてサービスを改善しているという。
同社の車両は、同社自身で開発したものを使用している。車両寿命についても、「長く使い続けられる設計」としており、現在は5年以上継続して利用できるよう、不具合が多い部品を分析し改善するなど、車両設計にすぐに反映できる仕組みを取り入れている。車両の長寿命化とともに、新機能が追加できるような設計にも力を入れている。「ニーズの変化は避けられない。まだ数年使える車両を“新機能の追加”という理由だけで廃棄したくない」とサイ氏は語る。
加えて、ほかのタイプのモビリティと部品をできるだけ共通化できるよう独自パーツも開発し採用しているという。これにより、車両の種類ごとにスペアパーツの在庫を多く持たなくても済むほか、廃棄車両を部品取りとして使えるようにもなり、車両の長寿命化に貢献する。
新サービスやマルチモビリティポートの展開も
また、新しいサブスクリプションプラン「LimePrime」を日本で提供する。料金は月額990円。加入中は、基本料金が無料になり、1回20分まで99円/回で利用できる(超過料金は21円/分)。
加えて、マルチモビリティポートの展開も発表された。5月以降、OpenStreetのシェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」の一部ポートや、三井不動産リアルティが展開する「マルチモビリティポート」の一部拠点で、Limeのモビリティの貸し出しと返却が順次可能になる。
OpenStreet代表取締役社長CEOの工藤智彰氏は、今回の連携について「OpenStreetは国内企業として、自治体との連携で先行している。Limeと自治体との橋渡しをすることで、より早く新しいモビリティを提供できる」とコメント。なお、工藤氏はポートシェア連携にあたって、「立ち乗りタイプの乗り入れは難しい」とLime側に申し入れをしたとコメントし、「電動キックボードタイプのものは、日本の道路環境で安全性を保てない」と自身の考えを述べた。
また、三井不動産リアルティの「マルチモビリティポート」では、今回のモビリティシェア以外にも、宅配ボックスやドローンなどの物流拠点としての活用も考えているという。また、モビリティシェアでも、LimeやHELLO CYCLINGのような短距離移動タイプのものと、カーシェアのような中~長距離移動のタイプを組み合わせることで、移動や地域振興の拠点とすることも目指している。同社では、2026年中に500カ所、2030年までに4000カ所の設置を目指している。





































